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2006年10月15日

「そして、一粒のひかり」ジョシュア・マーストン

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男女問わず主演のカタリーナ・サンディノ・モレノの美しさに射止められてしまうだろうな、と見惚れつつ鑑賞。
確かに困ってはいるが、どうしようもない状況と言うわけではない17歳の少女がちょっとしたきっかけから怖ろしい道行へと向かってしまうのだ。

多分この映画を観るような人はニュースなどで麻薬の密売というものを少しなりとも知っているのではないだろうか。
私もテレビで平凡な主婦が金に困り、かと言ってコロンビアではこれという収入のあてもなくこの映画のように麻薬のカプセルを飲み込んで密輸したという告白のVTRを見た記憶がある。
言葉による説明だけでもその苦痛を思うと怖ろしかった。

どうも主人公に感情移入しやすいのか普通はそうなるものなのか、カタリーナの演技のせいか自分までカプセル状の物を飲み込んでしまったような不快感でたまらなかった。
第一、マリアがボーイフレンドをそっちのけで屋根に上った時から高所恐怖症の私は胃袋がおかしくなったのだ。あれはマリアがとんでもないことをしでかす前触れだったんだろうがあーゆーことはやめて欲しい(どっちが怖いんだ私は)

コロンビアという南米の国を扱った映画だが、監督はアメリカ人のせいか計算された(きちっと伏線を張っていたり)まとまりのあるアメリカ映画であった。
むしろところどころ実際はもっとわけわからんかったり過酷だったりするんではないか、とも思えた。金も手に入れ新天地で生きようとするラストはアメリカ的に明るさを感じさせるものでほっとはする。が、無論マリア自身がルーシーになったかもしれないししかるべき場所に放り込まれた可能性もあるのだ。売人の男達が金を渡したのは謎だった。受け取ろうとした時撃たれるのかな、と思ったのだが(優しい人たちなのか?)(リサーチによる映画ということなのでそういうこともあったといわれればそれまでなんだろうけどさ)
カルラの友達の世話人さんが警察に知らせるとか言ってたのはどうなったのか不注意でよく判らない。また彼女達が麻薬を持ったままだったのも驚いた。

はらはらしつつのめりこんで観たもののそういう蟠りもあったりする。
つまり一人の女の人生の一過程を切り取った作品としては面白いが、麻薬映画としてはハッピーすぎだし(もうちょっと脅した方がいいような)南米映画好きとしてはさっぱりしすぎてしかもやっぱり最後はアメリカ万歳っていうことか?ってふてくされたりするのだ(とはいえ、このような問題を映画にできるのは結局アメリカだけなんだよな、とも言えるのだが)

コロンビアについてまったく不勉強で実情を知らないんだから情けない。(コロンビアって言うと麻薬密売とサッカー選手バルデラマ、最近話題になった歌手ファネスくらいしか知らないものなあ。荒っぽい話しか聞いたことないし)
コーヒーは有名だが(エメラルドの産地でもあるが無縁すぎて何も言えん)

という褒めたんだか貶したんだか自分でもよく判らないが書いてるうちにこうなってしまった。書き出す前は結構面白いつもりでいたんだけどね。
そういうこともあります。

アメリカ映画に入れた方がいいとは思うのですが一般的にコロンビアの映画と思われそうなので一応南米映画にしておきます。

監督:ジョシュア・マーストン  出演:カタリーナ・サンディノ・モレノ 、イェニー・パオラ・ベガ 、ギリエド・ロペス 、ホン・アレックス・トロ 、パトリシア・ラエ
2004年 コロンビア

バルデラマ.jpg
バルデラマです


posted by フェイユイ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 中南米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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