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2006年11月30日

「ジェヴォーダンの獣」クリストフ・ガンズ

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数年前一度観た。面白い、と聞いて観たのだけどその頃私は完全に欧米映画に拒否反応を示してしたのでどうしても観切れなかった(カンフーのノリはあったのだけどね)
「サイレントヒル」がなかなかおもしろかったので再見してみることにした。

今回は呪縛も解けていたのですんなり楽しめた。「サイレントヒル」もそうだけどほんとに娯楽を追及した見やすい映画を作る監督だと思う。

フランス革命により処刑寸前の老領主が若き頃体験した「ジェヴォーダンの獣」ついて書き記していく、という語り口。百人もの女子供を殺したというジェボーダンの獣の秘密を暴く為に来た滅法強い博物学者と彼の命の恩人であるという新大陸から来たモホーク族の男。美しい貴族の少女と妖しい雰囲気の兄。娼婦の館にいる謎の美女、悪魔に憑かれているという(ジプシー?)の娘と老人などこういった物語に不可欠な要素がぎっしりつまっている。
みどころはアメリカモホーク族のマニ(マーク・ダカスコス)が見せるカンフー的武芸である。技も見ごたえあるが体が引き締まっていて見惚れてしまう。義兄弟の契りを結んだという博物学者フロンサック(サミュエル・ル・ビアン)も彼に習ったのか同じような武芸者である。
私として驚いたのがこれにも「アレックス」で共演していたカッセル・ベルッチ・夫妻が出演していたこと。
モニカ・ベルッチは謎の娼婦。うむ、また色っぽくて綺麗でしかもかっこいい。
そして妹にいけない欲望をいだいている隻腕の兄貴ジャン・フランソワがヴァンサン・カッセルであった。この時のヴァンサンは髪が長くて妖しい雰囲気の貴族を演じていて素敵だ。しかも体の真ん中に剣を貼り付けていてかっこいい。モニカに最後ぐさりと刺されてましたが(モニカが殺したわけではない)
物語自体をどうこう言う映画ではないが(それも「サイレントヒル」と同じだな)別に物語がどうこうしなくてもやはりおもしろいのだった。
「サイレントヒル」でも女性警官と主人公の最初のつながりが最後悲しい結果になってしまうが、ここでも主人公たちの善意がある意味悲しい結果へと導かれていく。
そして異常な宗教団体というのも同じである。こういう団体の幻想が恐怖を生み出すというのはよくあるがやはり怖い。

美しきマリアンヌは死んだのかと思っていたら語り手トマの回想で「二人は遠くへ行って」とある。これも不思議。

監督:クリストフ・ガンズ 出演:サミュエル・ル・ビアン、エミリエ・デュケンヌ、ジェレミー・レニエ、マーク・ダカスコス、ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ
2001年フランス


posted by フェイユイ at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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