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2007年01月11日

「エンジェルス・イン・アメリカ」2(第三章・第四章) マイク・ニコルズ

天からの使者.jpg聖なる予言.jpg

第三章・天からの使者 第四章・聖なる予言

「クリスマスキャロル」的に亡霊が次々と現れる。ここで初めて知ったんだけど、一人の役者さんが幾つかの役を兼ねていた。
天使と医者と浮浪者が同一人物とは。プライアーも公園で彼氏のルイスに言い寄るハードゲイ男であったとは。メリル・ストリープがお髭のラビもやっていたとは。それぞれ意味があるのだろうな、多分。
もと舞台だったと言うだけあって各場面で登場人物が語る、という展開である。ジェフリー・ライト演じるベリーズがここでも効いている。

大体会話が抽象的で何話してるかわかりゃしないんだが、なんだかこういう難しげな討論てのを聞いてるのも悪くない。

ユダヤ人のルイスがモルモン教徒のジョーとついに肉体関係を持つ。冷静なルイスに比べ初めてのゲイ体験であるジョーはルイスに夢中になる。
だがジョーがモルモン教徒であることを知ってルイスは驚く。モルモン教はカルト集団だと言うのだ。だがそう言われてもジョーは愛してると繰り返す。ルイスはジョーに何かを打ち明けようとする。

黒人、ユダヤ人、モルモン教徒そして亡霊と天使。
人種・宗教・同性愛・モラル・政治、声高に限りなく言葉を並べまくし立てるが議論は終わりそうにない。

ハーパーが南極だと思い込んだ場所が近くの公園であった。火をつけたことのみが現実。夫は男の所で幸せを感じている。空しい。

ロイ・コーンは実在の人物で共産主義と同性愛者を攻撃した同性愛者ということらしい。ここではアル・パチーノが物凄いエネルギーで演じている。
全く憎らしい人間像だが、観ていて面白いのも確か。ん?最初につい「クリスマス・キャロル」みたい、と言ったが彼と亡霊の組み合わせはまさしくそんな感じ。でも多分スクルージみたいにいい人にはならないような。


posted by フェイユイ at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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