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2007年07月03日

「危険な関係」スティーヴン・フリアーズ

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どんなに頭がよくても人生は思ったとおりにはいかないのである。
18世紀末のパリを舞台に男と女の恋の駆け引きを描いた作品。

グレン・クロースとジョン・マルコビッチの丁々発止のやり取りが見ごたえあり。役そのままに演技としてのバトルも加熱していたことだろう。妖艶な美貌のミシェル・ファイファーが貞淑な人妻でありながらバルモン子爵を次第に恋していく様を演じている。これに若きユマ・サーマンと初々しいキアヌ・リーヴスが絡んできて恋模様はますます複雑になっていく。
人の評判ばかり気にしていた子爵が恋におちてしまい、ずっと男を意のままに操っているというメルトイユ夫人が失敗しひとの謗りを受けてしまうという空しい最後である。
物語の冒頭でメルトイユ夫人が完全武装(つまり衣装を身につけ、完璧に化粧)する場面から始まり、化粧を拭い取る場面で幕が閉じる。化けの皮が剥がれたよ、という皮肉であろうか。

フランス革命前夜の頃の貴族のファンションそのものがどうにもグロテスクであるのだが、そのこと自体もテーマと重なっていると思える。

監督:スティーヴン・フリアーズ 出演:グレン・クローズ ジョン・マルコビッチ ミシェル・ファイファー キアヌ・リーブス ユマ・サーマン
1988年アメリカ


posted by フェイユイ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(1) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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