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2007年07月28日

「ベルリン、僕らの革命」ハンス・ワインガルトナー

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こんなにどきどきはらはらして観続けた映画も久し振りのような気がする。
こういった若者の情熱で暴走してしまう話は他にたくさんあるのだが、この作品ではそれが直にひりひりと感じてしまうようで痛かった。
なんとはなれば年齢的には主人公達の攻撃の的であるブルジョア男に近いものの生活状況は主人公に近いという(涙)己の実生活に基づくものであろうか。思い切り主人公に肩入れして観れる私であった。

昔は髪を長くしていれば革命だったが今の革命は難しい。
主人公ヤンと親友ピーターは「エデュケーターズ」と名乗って富裕層の邸宅に忍び込み何も盗みはしないが、家の物を動かして「贅沢すぎる!」という貼紙を残していくことで彼らに恐怖感と罪悪感を植えつける運動に没頭していた。
親友ピーターが旅行している間彼の恋人の手助けを頼まれたヤンは借金を抱える彼女ユールに同情し自分達の秘密行動をばらしてしまう。
ユールは自分に高額な交通事故賠償金を課している富豪の男の邸宅に忍び込むことを願い出る。
成り行きでその家に忍び込んだヤンとユールは忘れ物を取りに行った際に顔を見られ男を殴り失神させる。
動転した二人はピーターを呼び3人は富豪の男を誘拐して逃げ出すのだった。

このお粗末な復讐と見つかりそうになる危険に身をよじりそうだった。親友の恋人とできてしまう、という展開も切なさがつきまとう。
他の映画、ハリウッド映画ならなんとも思わず見てしまうような筋書きなのにここで語られる3人の若者はなぜこんなに痛々しく見えるのだろうか。
普通なら問題を引き起こした苛立ちの原因であるユールさえもどうしようもなく心細く感じさせてしまう。
彼女の失敗で仕方なく男を誘拐し逃亡する時、3人は結合しているというより互いに反発しあってしるようで苦しいのだ。

ここで3人が持つ理想に賛同しはしないし、彼らの行動が間違っているのは当然だし、彼らの未来も決して明るくはない。
彼らがこれから予告した事件を起こすのかもわからない。彼らもまたブルジョア男と同じように理想を忘れ日々の仕事に追われ金だけを追い続け買い物に喜びを見出すようになるかもしれない。
だが彼らの何かを変えようとする若さが自分の心に迫ってくるのだ。

「グッバイ、レーニン!」「青い棘」と観て来たダニエル・ブリュール。ハンサムで律儀で真面目な青年がどれも印象的であったが今回凄く素敵だと感じた。本当に綺麗な男性なのだ。しかもまた真面目で一途。好きになってしまうしかない。
今回は親友の恋人を取ってしまうというのだがそれも真面目さゆえ、と見えてしまうのだから得な人である。しかも友人からはその関係を許されて最後、3人でベッドに寝てる。それも女の子ではなくダニエルが真ん中である(笑)いいのか。意味深だ。
髪も綺麗なのだが髭がすてきであった。茶色の目も可愛い。これからが楽しみな若者である。

監督:ハンス・ワインガルトナー 出演: ダニエル・ブリュール ジュリア・ジェンチ スタイプ・エルツェッグ ブルクハルト・クラウスナー
2004年ドイツ




posted by フェイユイ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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