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2007年08月05日

「それでもボクはやってない」周防正行

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とにかく面白く巧く作られていてやや長めの映画作品ながらあっという間に観てしまった感じだった。
凶悪犯罪ではなく、物的証拠が残りにくい事しかも被害者が被害を受けたことを言い出しにくいこと、尊厳を傷つけられることなどから「痴漢」という題材を扱った作品であることで日本の法律・警察・裁判の仕組みに注意が向く。主人公が無職の若い独身男なのも物語を簡潔にしている。気が弱そうで且つ強情な性格が物語を進めていく。

観ている間はどうなるかという緊張感に満ちてあきさせなかったが、結局は李下に冠を正さず、ということだったかなあ、という気にはなった。
主人公が徹底的に抵抗したものの最後にそれが答えだったとしか言えない。ということは疑わしい状況であるならどう足掻いても無駄だということになる。

実際、警察と何か関わったことがある人からは、ないものもあるということになってしまったという経験談を聞く。
逆に被害を訴えてもどうにもならないからあきらめて、と言われることもある。どちらにしても誰かが助けてくれるだろう、ではなく自分でどうにかしていかなければいけないということか。

映画が問題を投げかけている形なのでどうしてもその問題を考えてしまう。
映画自体は独特のおかしさがあり、スピード感があって観ていて非常に楽しめるものだった。
謎解きの部分などは特に興味深く観ていった。

よき母親と頼りがいのある友達を持っているのは幸せなことである。

監督:周防正行 出演:加瀬亮 瀬戸朝香 山本耕史 もたいまさこ 田中哲司 役所広司
2007年日本



ラベル:裁判 犯罪
posted by フェイユイ at 20:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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