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2007年09月10日

『ストーン・カウンシル』ギョーム・ニクルー

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最初から嫌な予感はした。冒頭の音楽が映画を観る前に聞いていた曲だったので切り忘れたのかと慌てた。
こんな当たり前の曲を冒頭に持ってくるなどというのがすでに手抜きだ、と思ったのだった。

ここまで古臭さを感じさせる映画もそうないかもしれない。
ヨーロッパ人にとって今でもアジアは未開の土地であり神秘に包まれていると想像力をかき立てられるのだろうけど、それならそれでもっと深くイメージを作り上げて欲しい。
放射能を浴びても自然治癒する体を持つ、予知能力を持つ、などあり得ない超能力に憧れているだけの設定に過ぎない。

設定・ストーリーが殆ど魅力もないし欠点だらけなのでどこから言っていいのかわからない。
リウ・サンの超能力が必要なら何故シビル自身が育てずにローラに預けたのか。育てるのが面倒なら「シビルの子供たち」とやらがいるのだから彼らに任せればこんなややこしくはならなかったはずである。
おまけにローラごと事故死させてしまうところだった。この作品の登場人物はとことんやることがおかしいのだ。
ラスト辺りでも早く悪い奴を撃てばいいのに逃がしてしまう。わざとか、と勘ぐりたくなるほどである。
ローラを閉じ込めた部屋に逃げやすいように鉄の棒をおいていてくれるし。
ローラが信頼していた人々が皆悪人だったという設定も軽薄すぎる。登場人物がみんな嘘つきだというならどんなでも話が出来上がってしまう。
つまりどこをとっても適当なでっち上げという印象しかもてないのだが作品の雰囲気は妙に超シリアスなのだ。
全くユーモアもくすぐりもないガチガチに固い展開なのに話自体は何の風格も奥行きも謎もサスペンスも意味もない。
どろどろと怖くもないし、信じられないような奇天烈な現象がおきるわけでもない。
時折ローラがびっくりさせるような声を出すのだが、無論びっくりしない。

モンゴルの話が絡むということで自分も興味が湧いたのだがここまで中途半端な映画作品とは思わなかった。
モンゴルへ行ってからも取り立ててモンゴルらしい雰囲気がさほど味わえるわけでもなく残念である。

この映画をなんとか見通したのはやはりモニカ・ベルッチの美貌のためであろうか。ノーメイク、絶えず傷だらけになり養子のリウ・サンを救うために走り回る決してセクシーではないローラを類稀な美女ベルッチが熱演している。最後には何故かヌードも披露。
そしてモンゴル少年役ニコラ・タウ君が可愛かったから。
長生きしたいため儀式をしたがる悪の総領役にカトリーヌ・ドヌーブ。勿体無い使用法であった。

が、ラストはいかにも続編狙った感があった。
リウ・サン君が青年になってまた秘密結社と戦うのであろうか。
ちょっと気になったりはする(笑)

監督:ギョーム・ニクルー 出演:モニカ・ベルッチ ニコラ・タウ カトリーヌ・ドヌーヴ モーリッツ・ブライプトロイ サミ・ブアジラ エルザ・ジルベルスタイン
2006年フランス



ラベル:フランス映画
posted by フェイユイ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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