映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年11月01日

『ツイン・ピークス』シーズン 2 Vol.2 第14章デヴィッド・リンチ

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今回は一つの山場になる重要な一話であり、最も怖ろしい場面が登場する。

ゴードンは極秘の任務でオレゴンへ行き、ホークはハロルドの家を捜索することになり、片腕の男はクーパーたちとグレートノーザンホテルにボブの霊が宿る者を探しに行くことになる。
ホテルには多くの客や従業員がいる。一人ずつ対面しながら当たっている時、ベンがその異常な状況に気づき入ってきた。
男は突然倒れてしまう。

シェリーはレオの看護のためダブルRの仕事も辞めざるを得なくなり前より酷い経済状況に陥る。
ボビーはなんとか状況を打開しようとするがなす術もない。その時意識のないはずのレオが「新しい靴」とつぶやいた。修理に出されていた靴のかかとを叩くと中から小さなカセットテープが出て来た。

オードリーからベン・ホーンがローラと肉体関係を持っていたことと彼女が「ジャック」で働いていた事を聞いたクーパーはハリーに令状を出すよう告げる。
「薬品なしで男は指さす」片腕の男が気を失った時入ってきたのがベン・ホーンだったのだ。

ホークがハロルドの家を訪れた時、彼はすでに首を吊って死んでいた。散乱した部屋の中に引き破られたローラの日記が落ちていた。

ピートは自宅に突然入り込んできたタジムラにキスされ驚く。なんとタジムラはキャサリンの変装だったのだ。
ピートはまだタジムラの変装のままのキャサリンを抱きしめて喜んだ(結局好きなのね)

バンバン・バーには多くの客が入っていた。女性歌手が気だるく歌を歌っている。
ドナはジェームズにハロルドが死んだのは自分のせいだと言い、ジェームズはそれを打ち消した。
そこへクーパー、ハリー、丸太おばさんが連れ立って入ってきた。ここから怖ろしいことが始まる。
歌っていた女性歌手がいつのまにかクーパーが見たあの巨人になって舞台に立っているのだ「今また始まっている」

その頃、パーマー家ではマデリーンが家に戻る事を告げ最後の夜になっていた。
ローラの母親サラは具合が悪くなり床を這いまわっていた。そして部屋の中で白い馬の幻覚を見る。
レコードは終わったのに針を上げられる事もなくいつまでも回っていた。リーランドは鏡を見ながらネクタイをきちんとつけている。その鏡にリーランドではなくボブの顔が映った。
なんと怖ろしい霊ボブはリーランドに乗り移っていたのだ。
「叔父様、叔母様」と言いながらマデリーンが2階から降りてくる。ボブに乗り移られたリーランドは白いゴム手袋をはめていた。マデリーンはその顔にボブを見た。叫ぶマデリーン。リーランドは首を絞める手つきをしながら彼女の後を追いかけた。2階に逃げようとするマデリーンを捕まえ手酷くその顔面を殴りつける。逃げ惑うマデリーンの姿に狂喜するかのように追い詰めさらに殴りつける「家に帰ろうとしたな」と言って壁にぶつけた。
マデリーンの顔は血だらけになり気を失った。リーランドはその指をとって爪の奥に紙片を差し込んだ。
クーパーは巨人の言葉を聞き動けないままでいた。
グレートノーザンホテルの老ボーイが「まことに遺憾です」とささやいた。
物悲しい女性歌手の歌声が流れて泣き出したドナをジェームズは慰めた。一人着ていたボビーは思案にくれている。
クーパーは考えていた。

今回は特にリンチ監督が手がけたのだろうか。恐怖の表現がただ事ではない。酒場での妖しい雰囲気も。
何故か正装し薄いゴム手袋をつけるリーランド。そして逃げるマデリーンの首を絞めるような手の形で追いかけるのがおぞましい。
狭い入り口を通り抜け2階へあがろうとするマデリーンを追うリーランド。画面には戸口を通して叫び声と床に映った二人の薄い影が重なって見えているだけだ。間もなくリーランドはマデリーンを捕まえ引きずり下りてくる。戸口越しに襲われるマデリーンの悲痛な悲鳴ともがくさまが。これ以上ないほど不気味な一場面である。
マデリーンがタイトスカートを穿いているのも何かセクシュアルなイメージがともなう。恐怖と欲望を糧にするというボブにのり移られたリーランドは愛するローラにそっくりなマデリーンを手にかけたのだ。
ローラの日記にはボブが何度も登場し小さな時から何度となくいたずらされたと書かれていた。
それはいわばボブに乗っ取られた父親からの性的虐待のことだったのだろうか。


posted by フェイユイ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイン・ピークス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ツイン・ピークス』シーズン 2 Vol.2 第13章デヴィッド・リンチ

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ドナとジェームズ

ハロルドかわいそ。散々弄ばれて目的は日記。ジェームズが助けに来たらすっかりよりを戻してマデリーンもちょいむかついてるに違いない。ドナってそういうキャラクターじゃないのに悪ぶってみせたり人の心の中に入り込んだりして結構嫌な女だ。ハロルドから「君は穢れてる。ボクまで穢されてしまった」と言われても当然のことである。

植物人間になったレオの面倒をみれば毎月5000ドルが支給されると聞いてボビーとシェリーは契約をした。だが実際に渡された額は500ドル。様々な費用を引いたのだと言う。
がっくりした二人だが、しょうがなくレオの面倒をみることになる。
人間の面倒を見ていくのは物凄い大変な事。シェリーってほんとう運が悪いとしかいえない。

オードリーがさらわれた目的は自分だったと気づかされ、クーパー捜査官衝撃を受ける。考えすぎないでとハリー慰める。
目覚めたオードリーは父親ベンに「色々な事を知ったわ」とほのめかす。まったく困った親子である。

アルバートが去り次にFBIが送り込んできたのがゴードン・コール。悪い人ではないのだが耳が遠いために補聴器を使用、それでも大きな声で話さなければいけない。本人も声が物凄く大きい。別室で相談事などと言っても筒抜けなのである。
彼はクーパーの様子を見てピッツバーグの2の舞はしないようにと意味深な注意をする。
そして匿名の手紙を渡す。そこには「ポーンをk-4へ」と書かれていた。チェスの一手である。クーパーはウィンダム・アールだと気づいた。
 
説明ではツイン・ピークスで一番の悪女はキャサリンと書かれていたが、本当の悪女はジョシーなのではないのかな。
なんだかいい女ぽくて男にはやたらモテてる気がするし、あの悲しげな表情で誤魔化されているが金と贅沢にとことんこだわる。
かわいそうなのはハリーですっかり彼女の虜なわけでジョシーも半ば本気で彼に恋しているのが余計たちが悪い。
キャサリンの方が自覚してるだけましというか。

クーパーたちは片腕の男ジェラードを尋問した。ジェラードは早く薬を打たないと、と苦しむ。薬を打たなければ彼は別の人格が現れてしまうのだ。
見るうちにジェラードは苦しみだし、別の人格に変わった。
その人格の名はマイク。人に宿る霊だという。そしてボブの友人なのだと。ボブは寄生虫のように人間に取り付いてしまうのだ。彼が食っているのは恐怖と快楽だ。
ボブの姿が見えるのは僅かで神が選んだものか、呪われたもの。彼が今いるのは大きな木造の建物で同じような部屋がいくつもある。
「グレートノーザンホテルか」クーパーはつぶやく。
posted by フェイユイ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイン・ピークス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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