映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年11月06日

『あるスキャンダルの覚え書き 』リチャード・エア

あるスキャンダルの覚え書き.jpg
Notes on a Scandal

「かわいそう」などという感傷を抱かせることがないほどのクールな展開が面白くしがみつきで観てしまった感じである。

ケイト・ブランシェット演じるシーバが大変魅力的で、同性愛者であるバーバラ(ジュディ・デンチ)が生涯の友にと願うにふさわしい美しさである。バーバラは彼女が他の連中と違う美的センスと知性を持つが自分より能力は劣ることに優越感を感じ、彼女の若さと美しさと特権階級の女性であることに惹かれている。
シーバが15歳の教え子と肉体関係を持っているのを知ったことで切り札を握ったバーバラはシーバを次第に手繰り寄せ自分の友達にしていこうと画策する。

92分という短さに合った早い展開と巧妙な構成が緊張感を持って見せてくれる。
孤独を背負ったバーバラに悲哀を感じることができないくらいドライに彼女の高慢さや支配欲が見せ付けられる。
シーバを追い詰めた、と確信したバーバラが自分自身の首を絞めていたとなる結果などなんとも苦い味わいであた。
かくしてシーバはバーバラの手を逃れ夫の元に戻るのだが、傷心のはずのバーバラがしっかり次の獲物に照準を絞った落ちは女性のしたたかさを描いてむしろにんまりしてしまう。
男性同性愛の話は死で幕が下りることが多くがっくりしてしまうのだがこう前進してくれると応援したくもなるものだ。

男性の同性愛を題材にした物語というのはそれが純愛的にしろ、こういう犯罪的にしろ「隠されたもの」と言われながらも数多くある。だが女性のそれとなると男性客向けのポルノめいたものを除くならその数は大したものではないだろう。
ましてや片方が定年間近の老女(失礼)と夫と2人の子供がいる中年女性が登場人物ときては。
まあ本作は「レズビアン」の代表作としてあげるには「不毛の愛」でありすぎるが。女同士の関係であるからこそ出来上がったサスペンスであることは確かで女性同性愛の映画が多く作られたおりには是非そこの「サスペンス部門」の上位にランクされて欲しい作品である。

男性同性愛者なら特別に内気な人でなければそういった出会いのある場所や売買で欲望を沈めることもできるだろうがバーバラがそういう話をする場面も(多分)なかったようなので女性の場合は大変なものなのだろうか。
人に触れられた事がない体、と言っていたのでそういった場所に行けばよかったのでは、と余計なおせっかいも考えてみたり。知識があるわけではないからどういう店があるとかは知らないが。
あくまでも普通の世界でビアンの相手を見つけたかったのか。


監督:リチャード・エア 出演:ジュディ・デンチ ケイト・ブランシェット トム・ジョージソン マイケル・マロニー ビル・ナイ アンドリュー・シンプソン
2006年イギリス


posted by フェイユイ at 22:50| Comment(2) | TrackBack(4) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ボーン・アルティメイタム 』マット・デイモンインタビュー

「結婚してすっかりセクシーじゃなくなったよ」

いえいえ、これからですよ(笑)
『グッドウィルハンティング』のイメージが残るのでしょうが、私がマットを好きになったのは最近でもあるし今からいい年齢でありますよ。(昔もかわいいですけどね)
子育て疲れのマットの顔、楽しみです〜。
posted by フェイユイ at 14:53| Comment(2) | TrackBack(0) | マット・デイモン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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