映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年01月28日

『カサノバ』ラッセ・ハルストレム

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CASANOVA

観てなかったヒース・レジャーのDVDの中で一番気になっていたのがこれ。
というのも真面目で一途で純粋なイメージのあるヒースが稀代の女たらしを演じるというのだから一体どんな変身ぶりなのか。あの純朴な眼差しが妖しくも嫌らしいスケベな目に変われるのだろうか。
とあまりのことに想像も及ばずいぶかしんでいたわけである。
蓋を開けてみたら、なるほど確かにモテモテのプレイボーイという設定ではあるが悪魔のような甘い言葉と眼差しで女を次々と餌食にしていく、という過程は簡略化され、星の数ほどの女を手玉にとったカサノバが一人の女性に夢中になってからの物語となっているので正味ヒースが演じているのは「一人の女性に一途に想いを寄せる青年」である。
しかも「カサノバ」の看板を別の男(恋人の弟なのだが)に引渡し自分はその恋人と仲良く暮らしていく真面目な男になって余生を送るのだからカサノバのカサノバらしい放蕩ぶりはあまり楽しむ事はできないのである。
その上でもヒースがカサノバ役にぴたりとはまっているのか、と言われれば私としてはどう贔屓目に見てもヒースが女殺しに見えないのである。
尚且つカサノバは男とも寝ていて女装癖があり天才的な頭脳をあわせ持っていたという男である。素朴な雰囲気が持ち味のヒースがそういうキャラクターに変身しきれているとは見えなかった。
むしろ作品中で剣の手さばきを見せるシーン、馬に乗るシーンなどに
ぞくりとするような色気があってちょっとお辞儀をするような動きでもはっとするようなかっこよさがある。そちらのヒースのほうに思わず魅せられたわたしである。

などとゴタクを並べたがこの物語は特に「カサノバ」の伝記というようなものを目指しているわけでもなく、恋愛を題材にしたドタバタロマンチックコメディという軽くて楽しい作品なのでカサノバがどうだとか、ヒースがカサノバに見えるか、などということで目くじらを立てるのはいただけないことだろう。
これはそんな追求をするのではなくふふふと笑いながら楽しんで観るのが一番なのである。
最後は大団円とも言えるハッピーエンドになるわけで18世紀ヴェネツィアの風俗・景色を眺めながらシェークスピア劇のような物語を楽しむに限る。
何と言ってもディズニー作品なのであるし。

悪役ジェレミー・アイアンズはさすがの貫禄。やっぱり喜劇にはこういう悪役が必要なのだなあ。

監督:ラッセ・ハルストレム 出演:ヒース・レジャー シエナ・ミラー ジェレミー・アイアンズ オリバー・プラット レナ・オリン
2006年アメリカ


posted by フェイユイ at 20:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジョニー・デップがヒース・レジャーの遺作の代役に?

ジョニー・デップがヒース・レジャーの遺作の代役に?

どうなってしまうんだろう、と心配したテリー・ギリアム監督ヒース・レジャー出演の新作『パルナッサス博士の想像力』ジョニー・デップが代役、それも途中から変身してしまうということでヒースの出演部分も使われるわけですね。
悲しいけど僅かでもこの映画に出たヒースが観られるというのは少しだけ嬉しいことではないでしょうか。

ジョニーは『ドン・キホーテを殺した男』がお蔵入りした過去があるだけに今回でギリアム監督との共作なるか。
posted by フェイユイ at 17:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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