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2008年02月04日

『続・西太后』李翰祥 

続西太后.jpgThe Empress Dowager.jpg
西太后/The Empress Dowager

『西太后』の続編。
前回に比べるとかなりスキャンダラスでエロティックな内容になっている。とはいえ中国映画なので露骨にセックスを描いたシーンはないもののある意味それ以上にキワドイ雰囲気を感じてしまう。
まずは夫である前皇帝を亡くし未亡人となった西太后の入浴シーンでちらりと小さく裸体が映るだとか、寝室であえぎ声がするのをカメラが映すと西太后がお気に入りの宦官・小李に足指をマッサージさせているのだとか、色っぽいのかナンなのか、何しろ西太后ももう40歳を間近という年齢でもあるし熟女趣味の者にしかあまり興味も持てない色気と言う気はするが。
しかしこの宦官・小李は実は偽宦官で西太后はその子供を生んでいるというのだからこれはスキャンダルだ。その子供はどうなったのだろうか。
それにしても西太后が女性のおっぱいを吸っている場面はどういう意味があるのだろうか。つまり直接乳房からお乳を飲んでいるのだが。
美容と健康のために母乳を飲む、ということなのか。それともレズビアン的な行為を暗にほのめかせたシーンだったのか?他に意味が?

今回の皇帝・同治帝は陳道明が演じている。大好きではあるがこの時彼は30代半ばだろうに、同治帝は17〜19歳ほどの時期。「もう子供ではない」などという台詞を言わねばならないから凄いなあ。
しかし皇帝とは名ばかりで実際の権威を持っているのは二人の母親、東太后と西太后である。彼の実の母は西太后なのだが、彼は優しい東太后の方にばかり甘えていくという不思議な関係である。

若い同治帝は召使の一人桂連という少女(コン・リー)を気に入ってしまう。
桂蓮が宮中の奥に向かうのを目にした同治帝は後を追う。そこは華やかな宮中とは違い寂れ果て年老いた女性達がたむろしているのだった。彼女達は前皇帝の側室の成れの果てで絹のクズを集めて刺繍の内職をし、宦官に街で売ってもらいなんとか暮らしていっているのだった。

西太后は同治帝が桂連に夢中になっているのが気に入らず、小李に頼み彼女を外へ出してしまう。小李はとんでもないことに桂連を我が物にしようと企む。だが言う事を聞かない桂連に腹をたて売春宿へ追い込んでしまうのだ。
とことん気の強い桂連をコン・リーが演じている。といってもこの映画に出てくる女性は皆本当に気が強い。というか荒々しいというか。コン・リーはいつもそうだが、似合っている。

さらに西太后は同治帝の皇后になった娘も気に入らず(その娘は東太后が選んだ娘なのだが、自分の選んだ側室を同治帝がまったく相手にしないので怒ったのだ)会うことすら禁じてしまう。
同治帝はお忍びで街へ出ては花街へ向かう癖がついてしまい、性病を患うことになるのだ。
またこの時妊娠していた皇后に対し、西太后は殴る蹴るの暴行を加ええる。
心優しい東太后は西太后のあまりの冷酷さにさすがに怒りの声を上げる。他には傲慢な西太后も東太后には歯向かうことができない。東太后は前皇帝から「東太后を守るように」という命令が入った小箱を持っていていざとなればそれを用いて西太后に罰を下す事ができるのだ。西太后はその力には対抗できなかったのである。
東太后の怒りはついに西太后に落ちようとしていた。だがここで彼女はいかに自分が憎まれ役となって皇帝と国を守ってきたかを訴える。言い終えて倒れた西太后の足から血が流れる。側女がその血は東太后を救うために西太后が自らの太ももの肉を切って特別の飲み物を作ったのだという。東太后は西太后の思いやりに涙し、前皇帝の命令書を焼き捨てる。西太后の口元にうっすらと笑みがこぼれる。

以後、西太后は同治帝の皇后に拷問を加え殺害。東太后は謎の死を遂げる。
それ以降。西太后はさらに権力を増していくのだった。

皇帝とは名ばかりで西太后の前で跪かねばならないし、非常な緊張をしいられている。天然痘で亡くなった、と言う建前だがじつは性病が原因だったという話。
東太后の死も西太后の仕業だったのかそでうなかったのか。
また西太后が本当にこのような残忍な性格だったのか、と疑えばきりがない。
ひ弱な10代の皇帝を陳道明が演じている。やはりステキである。
劉暁慶の西太后は本当におっかない。こんな女性だったように思えてくる。
コン・リーはいつもチャーミングな女性だ。

同治帝のお忍びシーンで当時の風俗を感じられて楽しい。これではお忍びもしたくなるというものだ。

監督:李翰祥 出演:劉暁慶 陳道明 コン・リー
1989年中国



ラベル:歴史
posted by フェイユイ at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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