映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年02月12日

『サスペリア』ダリオ・アルジェント

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Suspiria

フランク・ヴェーデキント著『ミネハハ』を原作とした映画作品に『エコール』『ミネハハ 秘密の森の少女たち』『サスペリア』がある、というのを読んで「ナニ?」となったのである。
前の二つは判るがあのホラー映画『サスペリア』が『ミネハハ』から生まれたとは。
『サスペリア』と言えば、当時「けっして一人では観ないでください・・・」というおどろおどろしいキャッチフレーズと共に公開され、興味があるくせに怖がりの私はけっして観ないのであった。
『エクソシスト』はなんだかいつの間にかTVで観てしまったが(というのはこの2本が当時のホラー映画の代表格だったからだが)多分『サスペリア』は観ずじまいだったように思う。多分スプラッタが苦手だったからだ。
あえて観る必要もないし、と思っていたのに『ミネハハ』が原作と聞いては突如観たくなってしまうではないか。
ところがこのDVD売り出されてはいるのだが、ネットレンタルも配信もされてないようで(わたしが見るところでは)仕方なく某動画で見させていただくことにした。画面も小さいし画像も荒いのだが、暫し観ていてたちまち夢中になってしまったのだ。
だが20分ちょっとで映像が途絶えるので、ちょっとまた検索していたら先の話は「監督ルシール・アザリロヴィックの、勘違いによるもので」とあるではないか。つまり『ミネハハ』は『サスペリア』の原作ではない、というのだ。
はあ?じゃわたしはなんで『サスペリア』観てるの?ってことになるのだが、時すでに遅し、というかそういうことはもうどーでもよく、再び『サスペリア』の世界へと没頭したのであった。

魔女というオカルトな世界、美女にナイフが刺さり血が滴る、かなりどぎついシーンも多いスプラッタホラーなのだが、不思議と下品な感じはなくむしろ絵画のような美しさに彩られ、猟奇的場面も一つの様式美の感すらもある。
そしてなるほど確かに『ミネハハ』の雰囲気がある。
これが実際は『ミネハハ』原作なのか、インスパイアされたという意味なのかわからないがアザリロヴィック監督がそう言ったとしても嘘ではない気がする。「きっとそうに違いない」ということではなかったのだろうか。
いたいけな少女が主人公であり、他所からバレエの学校へ入り込んでいくこと(ドイツというのが原作者と重なる)女性教師が関わってくる、男性は出てくるが女友達との会話が多いこと、次々と死亡・失踪事件が起こり、すべては謎に包まれている。
そして少女は何か大きな力に翻弄されていく。
といった具合である。私も「絶対そうだね」と言いそうである。

主人公ジェシカ・ハーパーはか細くて目がぎょろぎょろに大きく少女の雰囲気充分である。そのくせしっかり恐怖に立ち向かっていく所が凄い。
何と言ってもゴブリンの音楽が秀逸でこのテーマ曲は一度聴いたら忘れられないだろう。
そして美術。壁紙をはじめ、調度品、照明など美しい中に赤い色が鮮烈に投げ込まれる。
動画の小さな画面ですらその華麗なデザイン色彩に見惚れてしまった。次回はせめてDVDで鑑賞しなおしたいものだ。

冒頭で一瞬出会った少女が残した謎の言葉、凄まじい殺人現場、少女に襲い掛かる恐怖、秘密めいたバレエ学校、なんとも独特の美学で彩られ織り込まれたホラー映画である。
なるほど『エクソシスト』の対壁をなすだけはある。『エクソシスト』は男性的で宗教的なら『サスペリア』は女性的で幻想に満ちている。悪魔的ともいえる。善に対して悪の匂いのある。
変な間違いから『サスペリア』を観てしまったが、思いもよらぬ拾い物であった。

それにしてもかなりの時を経て単なるホラー映画といわれたものを幾つか観なおしてきたが(『エクソシスト』『悪魔のはらわた』)今観ると唸ってしまうのだ。

監督:ダリオ・アルジェント 音楽:ゴブリン 出演:ジェシカ・ハーパー、アリダ・ヴァリ、ウド・キア
1977年イタリア


ラベル:ホラー
posted by フェイユイ at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2月12日(火)朝 ジェイ・チョウTV出演

そして、2月12日(火)はNTV系「ズームイン!SUPER」、フジテレビ系「めざましテレビ」に出演予定。お見逃しなく!』

と書きましたが、残念ながら見れませんでした。どなたか見られた方いかがだったでしょうか?
posted by フェイユイ at 15:26| Comment(9) | TrackBack(0) | 周杰倫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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