映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年03月31日

『翼の折れた天使たち 第二夜 ライブチャット 』

ライブチャット.jpg

Yoshi原作のフジテレビドラマの第2話。
『渋谷怪談2 デラックス版』に引き続き殆ど堀北真希のアップを見続けているようなドラマなのだが、なかなか面白く観た。

かつての過ちから引きこもりになってしまった少女の唯一つの外部との交渉がライブチャットでのアルバイトだった。
その殆どが性的な目的であることに少女は反感を持ちつつも止める事もできないでいる。
が、ある時他とは全く違う「タロー」との会話で少女はいつしか安らぎを覚えるようになった。

物凄いどんでん返しがあるわけでもないが何となく見入ってしまった。
堀北真希は松ケン鑑賞をして知った女優さんだけど結構見ていて飽きない人なのではないだろうか。
『ウィニング・パス』に続く共演で松ケンが車椅子という設定も同じなのが面白い。『ウィニング・パス』では兄妹。『渋谷怪談2』では松ケンの片思い状態。ここでは恋人という感じかな。

松ケンは前髪がかなり短いという奇抜(?)なヘアスタイルで表情も頼りなげで初々しさが感じられるが2年前の作品でそんなに昔でもないんだな。っていうか彼自身がまだそんなに経験浅いわけだけど。もっと前のかと思ったので。松ケンってホントにこの数年で物凄く変化したのだということが判る。
松ケン探索としては観れる作品でよかった。

2006年日本
ラベル:松山ケンイチ
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『セクロボ』去り難し

昨晩、『セクロボ』最終話を見て何気なく感想記事など書いてしまったが一晩過ぎて日中仕事をしながらウツウツと思い出し切なくなってしまった。

あまりドラマを観ないせいもあるのか、一旦好きになるとその世界に深く入り込んでしまうようである。
かなり少ない回数のドラマだがいつしか自分も『セクロボ』世界に住み着いていたのか。
物語自体が主人公であるニコとロボが別れてそれぞれの道を歩み出す、という話だったためにちょっとした感傷に侵されてしまったようだ。
オタク人間ロボのただ一人の理解者であるニコが大人へと成長することで彼と共通の言葉と目をなくしてしまった。
たとえ地蔵堂がなくなったとしても同じものが見えていたならまた会いにいっただろう。
ニコはロボとはもう同じものを見ていないのだ。

不思議な才能を持った女子中学生とオタクサラリーマンと謎の骨董品店の女主人とその使い、という彼らの交流はほんの短いものであったに過ぎないのだが。
例えドラマが終わってもその世界はそこにいつもあることを願っていた自分にはこのラストはちょっとした衝撃だったようだ。

それでも彼らの人生が終わってしまったわけではなく、今またこれからも続いていくわけで。
ニコにはニコのロボにはロボの、真境名と名梨にもそれぞれの物語があるのだ。

当たり前のことを書いてしまったが、すっかり好きになってしまい居心地よくなった住処を去りがたいように『セクロボ』から離れるのが寂しくなってしまったのだ。
ドラマというのは映画とは違い、そこの住人になってしまうものなのかもしれない。
ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 20:40| Comment(3) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「men`s uno」周杰倫

ジェイ おばあちゃんと.jpg200803061536388361020061125043778.jpg200803061536388361020061125044295.jpg

あんまりステキだったのでつい
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『セクシーボイスアンドロボ』Lastvoice ロボ

色々文句も言ったけど松ケン最高の楽しみが終わっちゃたよーん。短すぎる。とはいえ、前回で書いたように言いたい事は終わったんだよね、きっと。

今回は最終回だけあってなかなか見ごたえあり。第1回目の出演者でニコロボ出会いのきっかけとなった三日坊主が幽霊となって登場。しかし脚はちゃんとあるぞ。

他人とちょっと違うニコには死んでしまったはずのセキセイインコが見える。家族には見えないインコをロボも見ることができた。二人のつながりを感じさせる。
そんな時、死んでしまった三日坊主が幽霊となって現れる。最初は黙ったままだったのが次第に話せるようになり、3人はまた不思議な関係となる。

ニコは学校で自分以上に孤立している転校生を見て他人との共存を考える。
ニコにはセキセイインコが見えなくなった。そしていつしか三日坊主の姿さえも見ることができなくなったのだ。

いつまでも幽霊が見える子供のままのロボと成長して見えなくなっていくニコ。
二人の道が分かれていく。

おいおい、前回二人が将来結婚するのを考えるのが普通、なんて書いたのによう。
でもまあそういうんじゃなく未来予想図としていつまでもボスと手下的な関係でスパイ活動を続けるニコロボ、というのがいいのかもしれないね。どっちでもいいけど。

このドラマで描かれている「起こしたことは取り消せない」とか「人は成長し変わっていく」とか「自分と世界はつながっている」はま、当たり前のことだし、頷けるけど、肝腎の最後の決め言葉「自分を救えるのは宇宙で私だけだから」っていうのは疑問だなー。
当然の屁理屈を言ってるようで「そうでもないんじゃない」って思うがね。「そういう意味じゃなくてー」って言い返されそうな気はするが、自分が一番救えなくて他の誰かに救われるという事の方が多いかもよ。
例えば赤ちゃんとかね。ニコでいうなら幸子だね。

それにしても楽しいひと時であった。
スンごく楽しかったなあ。
Lから入った松山ケンイチで色んな彼を観てきたがロボは一番好き。可愛くてせつなげで。
(近々変わる予定もありだが)
他の作品ではおとなしいか結構荒っぽいかだったりするが、ロボは弱っちいけど懸命にがんばる感じが愛おしい。
コメディがこんなにはまっているというのも他の作品からはちょっと信じられないくらい。

このドラマでも言ってる様にいくら楽しくても別れもあるということで。

真境名マキと名梨の最後はいいな。
ラベル:松山ケンイチ
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2008年03月30日

『セクシーボイスアンドロボ』voice10幸子

明らかにロボ恋愛事件を引きずっている気がするが・・・。ニコロボ世界が崩れていく。これも仕方のないことかな。

何とはなしに最初の頃のロボパワーがなくなっていくような・・・(笑)
ニコちゃんも自分にまとわりつく事件のためか、歯切れが悪い。

10万・20万程度の金額だと切実に聞こえるが2億だとか50億だとか言われるとなんだかよくわかんなくなるね。

篠井英介氏が漫画家の役で登場。なにげにうれしい。
松ケンとの絡みが観れてこれも嬉しい企画であった。


だけども話的には特に記すことも思いつかない。
もう表現したいこと終わっちゃったって感じなのかな?
幸せを感じてない漫画家とその奥さんの話はもっと突っ込む事もできたはずなのにこの辺で終わりでいいものか。
ニコのパパとママだけは同じテンションでいてくれているような。

幸子はどうなった?
posted by フェイユイ at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『セクシーボイスアンドロボ』voice9 プッチーニ後編

ロボットオタクのロボが年上女性への恋慕からオタクをやめてしまった。地蔵堂の女主人は生きる事をあきらめてしまった。どうなる、どうなる?の怒涛の前半から後半はすべてがうまくまとまる為の解決編ということでTVドラマはTVドラマらしく最終回でもなければ無茶な展開はないもので。

なんだかニコちゃんだけが苦しみをすべて背負ったような話だったなあ。女子中学生にすべてを負い被せて大人はずるいね。

恋する松ケンの顔は可愛くてずっと見たくはあったけどやっぱりロボはロボでいて欲しい。
理想としては10年か15年かこのままのお馬鹿な関係が続いて大人になったニコちゃんとロボが結婚するという陳腐な夢を見てしまうのが素直なドラマ鑑賞者の常ではないか。
ロボってまあ物凄くバカなんでニコちゃんくらいの天才でないとバランスがとれんだろうし。
今回、やっと恋の呪縛から少しだけ目覚めたロボが「俺の声が聞こえるだろう。ニコ」というとこは感動的だった。

さらにまた長い間植物人間状態で寝たきりの元恋人が地蔵堂女主人に「許す。友達だから」という一言をいうために目覚めるというのもまたじわーっときてしまう。
彼女と部下のよっちゃんの関係もよいなあ。

今回ロボが壊れてしまって元に戻る、というそれだけの話なんだけど、こういう事件が人間関係を壊すようでより強いものにしていくんだろうなあ。
ニコちゃんはロボが単なるオタクでなく一人の男であることを認識してしまったわけだし、ロボは自分が時になにより大切なはずのマックスロボを捨ててしまうことがあることを知ったわけで。
ロボの帰りを待つマックスロボは確かに奥さんのよう(ってあんなにけなげに帰宅を待ってる奥さんいないか)である。

予定調和とはいえどもこのドラマが言っているように何事もなかったということはなく覚えているものだし、それぞれが世の中と関係しているのだ。
時が留まる事はなく何事もなかったかのようでいて何かが起き、変わっていくのである。

名梨が口ずさむ「プロフェッショナ〜ルな〜」というのが気になるがこれが甲本ヒロトが作った歌だというのを知ってちょっとうれしくなる。

ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月29日

『茶の味』石井克人

『茶の味』.bmp

とぼけていてふざけすぎで散漫で冗長なエピソードの羅列のようでいて結構なんだかちゃんと芯が通っていたのが不思議な映画。

キャラクターの一人ひとりが憎めないのがなんといっても救われるのか。
冒頭、恋する男子高校生くんの額から電車が飛び出してきて、まるでルネ・マグリットではないか。
舞台はのんびりのどかで現実的な田んぼ風景なのだが次々と摩訶不思議な映像が織り込まれていく。
なかでも巨大な自分が自分を見つめているという現象に悩み続ける少女は誰にも言えない苦しさを秘めている。
こういうことって少女の時はあったりするのじゃなかろうか。
不思議の国のアリスでは自分が大きくなってしまったりするのだが、西洋の子供にはこういう一種の障害(自分が突然大きくなったり小さくなったりするように感じる)が多いそうで日本人にはあまり見られないものだそうだが、この少女は稀なそういう感覚を持っているのだろうか。

綺麗な転校生の女子が自分が好きな囲碁のクラブにはいったので異常に興奮してしまう男子高校生くんが可愛い。
雨の日、傘を持たずバスで帰る彼女を見送りバスのドアが閉まる直前にさっと傘を投げ入れちゃうなんか、素敵ではないか。なかなかこうかっこよくできないよ。

石井克人監督は浅野忠信・我修院達也が出演していた『鮫肌男と桃尻女』で強い印象を受けたが本作でも同じく二人が共演していて楽しかった。
浅野忠信はこういう親戚のお兄ちゃんみたいなのでもかっこいいなあ。しかし『鮫肌男』の時もそうだったが我修院の強烈さにかなうものはない。

CDを製作する漫画家の話だとかロボットの格好をしてるオタクだとか、ママはアニメの優秀な動画家だとか、好みがかなり偏っているのも自分的には共感できたり。

もしかしたらミュージカルだったのか、と思わせるほど、ダンスのシーンが記憶に残る。
茶の味、ってかなり強烈な茶の味だな。

さてさて松山ケンイチの出演場面はてえと。
物凄い引きで殆どわかんないくらいだなー。細いです。「松ケン」さんという名前の短気な先輩として登場。後輩たちと「ロマンチ」という名前の喫茶店(?)で馬鹿話をしている。
「先輩好きな子いますか」「中一のリンダ」「は、先輩ロリコンすか?」別の男子が「先輩をロリコンて言うな」と言うと松ケンそいつを叩いて「馬鹿。俺はロリコンだよ」「認めた!」
っていうような会話。
まったくこれだけのために一本観てしまうからね。面白かったからいいけど。
それにしても私は映画業界の事ってよく解らんのだけど、「松山ケンイチ」という役者の映画を観てると同じ役者陣が出てくるのだね。
そんなもんなんだ、と今頃納得。
寺島進氏なんて何回も見てるし。手塚里美とか。

この家の感じっていいよなあ。お爺ちゃんの生活なんか羨ましい。あんな部屋があって最後みんなそれぞれにぱらぱらマンガ(っていうには綺麗な絵だったが)残して死ぬとかいいもんだ。

監督:石井克人 出演:坂野真弥 佐藤貴広 浅野忠信 手塚理美 我修院達也 土屋アンナ 中嶋朋子 三浦友和
2003年日本
ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『神童』さそうあきら

神童マンガ.jpg

映画『神童』が好きになってしまったので原作マンガを読んでみた。ほんとはもう少し読み込んでから書くべきなんだけど(私は斜め読みが酷いんで)あんまりよかったんで我慢できず少し書いてみる。

作者さそうあきら氏は以前『犬犬犬』の一巻を読んで物凄く印象深かったのにまだその後を読んでいないという状態である。
あのイメージが強烈だったので一体あの人がピアニストの話って?と混乱していたのだが、これがほんと面白くて切ない物語だったので余計に驚いた。

確かに原作を読んでから映画を観た方はおおいに不満が残るだろうと想像できる。
このマンガで訴えていることが映像化されていないのだ。
私は映画を先に観て感動した上でも、このマンガの方が何倍も奥が深いと感じられる。
特にうたが聴力を失くした後の話こそが重要なのに映画ではその部分が映像化されていないという原作を愛するひとなら信じられない話だろう。

さらに面白かったのはうたの母親像。映画では自己犠牲のうえでうたを育てていく美しい母親であったが、マンガの彼女はかなり戯画化されて滑稽な人物となっている。
私はこういう教育ママ(&パパ)に反感を持っているものなので母親に関しては絶対マンガの方に軍配を上げたい。
以前、五嶋みどりの教育を読んで絶対自分は弟の方がいいな、と思ってしまった記憶がある。
何もさせず楽器だけ弾かせて満足している母親、というのはどうも苦手だ。

横道にそれてしまったが、マンガだとうたのワオへの思い、ワオのうたへの思いがより繊細に描かれていて心地よい。

どうもマンガの方に評価が高くなってきっかけになった映画が気の毒だが、映画はまた映画なりのよさがあったと思う(ちょっと説得力ないか)

『犬犬犬』は『ドッグドッグドッグ』と読むのだが、文字から来るイメージとドッグドッグという音が心臓音を意味するというのに凄く惹かれた。その原作は花村萬月だけど。
この『神童』は「振動」にかかっているのだろうな。
うたとワオが音によって結ばれるラストは音のないマンガとは思えない。

映画は映画としてリアルな音と映像を楽しめばよいし、マンガからは音を越えた振動が伝わってくる。
posted by フェイユイ at 00:57| Comment(5) | TrackBack(2) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

胡軍、香港の今日中資格を取得

フー・ジュン a.jpg

中国俳優フー・ジュン、香港の居住資格を取得

何を期待していいのかよく解らないがとにかく期待してしまおう。

いまだに胡軍見るとどきどきしちゃうのさ。

捍東って思うんだろうけど、私はむしろ喬峯かなあ。
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2008年03月28日

『渋谷怪談 2 デラックス版』堀江慶

cap232.bmp

松ケンの無視されぶりが愛おしい一作である。
けなげに堀北ちゃんを思い続けても鼻にもかけられてない様子が不憫だ。
確かにこの時の松ケンは背ばかりひょろひょろしてて頼りないしなあ。着てる服もなんつーか見てらんないし、何も考えてない感じが悲しい。やっぱり男は中味かなあ。
そんな彼に思いを寄せてくれている女の子の気持ちにやっと気づいて答えようとしたら消滅しちゃうし(汗)
これに比べると『親指さがし』の時のめがねくんは素敵だったと判る。
ミステリーを解決していく時なんてなんだか心の結束が固くなりそうだもんね。
心強いし。

で、本作の松ケンはいいとこもなく消えていったのだった。
若くて細い彼を観たかったらいいかも。

堀北ちゃんが可愛いのでこんなつまらない映画でも何となく見惚れて見通してしまうのかもしれないが、それにしてもよくここまでつまらなく作れるものだと感心する。
都市伝説を繋げて作ったとはいえ、才能ある人が作ればもっと面白くなりそうなもんなのにな。
松ケンが歌ってる時堀北真希が耳を塞ぐのでよほど嫌いなのか、と思ってしまう。歌声でよくわかんなかったけど赤ん坊の泣き声がミックスされていたのだった。
堀北ちゃんはどうしてこうも松ケンが嫌いなのか。どう観たって最初に死んじゃった女の先生とレズビアンの関係みたいだもんね。
松ケンなんかまったく恋愛の対象じゃない、って感じだったし。

何かの記事で、女の人が物凄い背中を痛めつけられて何度も撮り直されたら大変というのを読んだので物凄く残虐な事を想像してたら、体操みたいな感じだった。三池崇史とかばっか観てるからどうも残虐性に抵抗力ありすぎる。

医者の先生が車にバンは『三更』の『餃子』だろうけど、迫力はない。

監督:堀江慶 出演:堀北真希 原史奈 木村茜 松山ケンイチ 太田千晶
2003年日本
ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『偶然にも最悪な少年』グ スーヨン

偶然最悪.jpg

松山ケンイチを見る目的で出演シーンだけ観ればいいか、という気持ちだった。出番は結構最初の方でほんの僅かな時間でしかない。主人公カネシロに絡む高校生グループの一人という役。やや長めの黒髪で先の方だけ金色にしてる。かなり痩せていて貧相な感じ。台詞も「カネシロ〜相変わらずいい髪してんなあ」みたいなの。アップでもないし、そのつもりで観なければ絶対気づかないだろう。『アカルイミライ』の10分の1ほどもなく終わった。

冒頭から死んでる人が生きていたなんていうようなふざけた雰囲気。だが結局気になって最後まで観通した。

使用される台詞も設定も人間関係も徹底的に壊れてしまっている。登場人物たちの言動に苛立ちを覚えないのは難しいだろう。
まるでわざとムカつかせるために物語が進行していくようだ。
なのにカメラはそういった彼らの姿を冷静に捉えているような気がする。この感じはなんだろう。

カネシロのしゃべり方はすっかり頭がおかしくなってしまっている少年のようにしか聞こえない。なのに時々冷静な話し方になる。
いつもへらへら笑っているようで騙されないぞという目で見ている。
このねじが取れてしまったような少年は在日韓国人だということで幼い頃からいじめられ続けてきた。
ケンカの強くない彼とってへらへらした笑いは自分を守る鎧みたいなもんだ。
悪人が好きだと言う。いい人なんか見たこともない、と。

お姉ちゃんは何故自殺しちゃったんだろう。弟は弱虫だと笑っているような強い女だったはずなのに。一体なんでカネシロはへらへら笑ってるんだろう。
答えはこの映画の中には見つけ難い。
カネシロは復讐したかった。自分をいじめ続けた日本人に対して。でも力がないから笑いながら困るような写真を撮って送りつけたのだ。
何故タローは刺されたのか。
カネシロを警察に捕まえさせてしまったタローへの原田の復讐なのか。
在日韓国人の少年たちが行う復習劇を見せられて日本人が気持ちいいわけもない。しかもあまり問題にならないように巧妙に空とぼけて物語は展開していく。
最後に「また日本人の強制連行か」という台詞を突きつけて。

カネシロがタローのナイフを握って血を滴らせたように痛く辛い映画だ。
祖国を見ずして死んだおねえちゃんに一目韓国を見せたいと足掻きながらカネシロは果せない。
お姉ちゃんは少しずつ腐っていってしまった。急がなければいけないのだ。

カネシロとお姉ちゃんが下着姿でベッドにいる場面も何かがあったようなのにカットされてしまっている。
二人はセックスをしたというのだろうか。
それ(近親相姦)は無論おおっぴらに見せられるものではないだろう。同じようにこの作品には訴えたいけど大声では言えない気持ちが押し込められているようだ。
それをへらへら笑いと頭の悪そうなしゃべり方ではぐらかす。はぐらかさなければ生きていけないからなんだ。

大好きになれる映画でもないだろうし、気持ちよくもない。観終わった後でナイフで刺されひりひりする痛みを我慢するしかない。
だから最後に子供から「痛い?」って聞かれたんだろうな。
痛いよね。凄く痛い。
痛くなかったら、きっとおかしいよ。

監督:グ スーヨン 出演:市原隼人 中島美嘉 矢沢心 池内博之 蒼井優 柄本佑

松山ケンイチだけじゃなく多くの有名俳優がちょこちょこ出演している。
蒼井優もそのひとり。
カネシロ役の市原隼人を初めて観たが、ほんと、こういった青春映画の主人公にぴったりな可愛いいひりついた感覚である。
小柄で弱虫ででも何か心の底に持っている、大声で出したいのに笑っているだけの少年。
銀色の逆毛も奥で光ってる目も魅力的だ。

東京から博多へ向かうロードムービーでもある(目的地は韓国だが)
やはり見慣れた街を見ると嬉しくなるね。
変てこな博多弁も聞き逃そう。
posted by フェイユイ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月26日

『セクシーボイスアンドロボ』voice8 プッチーニ前編

どんがらがっしゃーん。←慌ててけつまずいた音。
前回に文句を言い立てていたら、それを払拭してあまりある今回の話!!!
わーん、これは絶対手元に起きたいよ〜バタバタ。

脚本家も面白い木皿泉氏になって笑えて泣ける本来のセクロボに戻った。
しかも松ケン=ロボが今までにない熱烈な恋に落ちる話。軽薄だったこれまでを棄てて一途な表情がたまりません。
んんん、なんでかなー、報われない恋は今までもそうだったはずなのに殆ど可能性のない年上の女性を好きになったとたんにこの狂おしさは。しかしこの感じってまさに松ケンに対しての自分の気持ちと変わらないじゃんか。
そう恋って苦しいんだよな・・・幸せじゃなくて泣きたくなってしまうんだよ。どうしてだ?

いつもと変わらない日常に退屈を感じているニコはおみくじの大凶を引いてしまう。
地蔵堂の女主人がニコにプッチーニの話をするが今回は依頼ではなく世間話なんだという。
プッチーニは女三人組でもうすぐ死にそうな人の願い事をかなえるのだという。その為には人殺しも厭わないのだと。

そんな時、ロボは大事なマックスロボを蕎麦屋のトイレの中に落としてしまう。
潔癖なロボの代わりに取り上げてくれたその人にロボはいつしか恋を感じてしまうのだ。
カズミちゃんにお熱だったロボの変化にニコは戸惑う。年上のその女性に夢中になっているロボはもう知っているいつものロボではなかった。

ニコちゃんの悲しさにも共感できるが何と言っても松ケンの可愛さに落ちてしまいました。
うーむ、演技なのだとはいえ、突然恋してしまった松ケンのこの愛らしさはなんだろう。
年上の女性、ということで鑑賞済みの方は『人のセックスを笑うな』と重ねてしまうのだろうけど私はまだ観ていないので言わないで。
まだ見ていないだけにこんな松ケンには免疫がないのだ。
ううう。可愛すぎるじゃないかーあああああ。
一所懸命料理を作ったり、ご飯を食べさせたり、寝ぼけて肩にしなだれてきた彼女にときめいていたり、彼女の寝顔を見つめている松ケン=ロボの少年のような表情にこちらが苦しい思いをしてしまうじゃないか。

しかも今回連続ものの前半、だって。しかもDVDはここで終わってるの。殺す気か。
うう、こんな気持ちを抱えたまま、次のが借りれるまで待つわけ?
恋はくるしいんだってば。

言わない、って決めたのに言うけど。
松ケン、特別に笑った時、独特のえくぼ、ができるの、これもジェイと一緒なんだよね。
やっぱ似てるとえくぼも同じなんだね。この笑い方、ツボです。たまりません(泣)

ロボに恋される小林聡美さん、羨ましいなああ(ロボの言い方で)

でもロボに戻って欲しいね(笑)

ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:54| Comment(4) | TrackBack(1) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『セクシーボイスアンドロボ』voice7 ハンバーグさん

放送中止となったVoice 7である。
ファミレス立てこもりという題材が現実に起きた事件を想起させるという理由らしい。
リアルタイムで観ていたわけではないので、特別な思いはないが(つまり「観れなかったものがやっと観れる〜」だとか)本作はその原因を別にしてもそれほど上手い出来栄えではなかったな、というのが正直な感想。

立てこもり事件を扱ったものといえば『狼たちの午後』を筆頭に数え切れないほどの映像作品がある。
特定の密室で幾人かの人情劇が生死の際で告白されていく物語は低予算でしかも面白く出来上がる題材の一つだろう。
一人の犯人が幾人かの生死の鍵を握り、恐怖を味あわせ、それまでの人生を思い起こさせる。
やがて緊迫した時間を共に過ごすうちに犯人と被害者の間に奇妙な連帯感が生まれてしまうストックホルム症候群というのも有名である。

これの場合は犯人がそのつもりでもないのに立てこもり犯になってしまう経緯が安直すぎるし、例え、安直でも人間を死への恐怖に追いやった犯人に対して最初から全員が甘すぎるのが面白さをなくしてしまっている。
ロボとニコとその家族の人の良さがすでに認識済みなのでしょうがないとはいえ、恐怖と笑いが隣り合わせにあるところがこういうドラマの醍醐味なので最初から笑いだけではスパイスが効いていないではないか。

まあ、放送中止でがっくりしてDVDを期待して観た方は気の毒である。こういうのがお好きなら問題はないが。

さすがの松ケンもいつもの熱っぽさが不足しているように感じられるのは気のせいか。この脚本では力のいれようがない。
ニコちゃんもいつもの説得があやふやだったようだ。

加えて冒頭のいじめられっ子の話はどうつながっていくのか。これでは「いじめられっ子という弱い奴はこういう立てこもり男になってしまうよ」と言わんばかりではないか。
そう決め付けられてもな。
立てこもり男の気持ちは本物だった、とニコに言わせているがそれも疑問。
それに本物だったから犯罪も許されるわけではない。
私はこういう拘束をされるのは絶対にいやだ。

他にない酷い出来で日の目を観ない方がよかったのか。が、その為に異常な期待をしてなんとかして観たらこれだった。ていうよりはいいか。
こんな話にゲスト出演のモロ師岡さんが気の毒だ。いい脚本ならいい味だったはずなのに。

この脚本担当の山岡真介さんという方はvoice4「かんにん袋」も後味悪くかったな、と思う。残念。

ラスト、みんなで犯人を窓際で見送っている場面、松ケンだけが窓ガラスが息で白くなるほど近づいていた。
ほんとはこうならないほうが美的にいいのかもしれないがなんとなくこの一場面でも松ケンのひたむきさを感じてしまうのだった。

ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

松山ケンイチについての告白・その4

まだDVDで観れる作品を観終わってもいないのに松ケンの今後への希望を思索(余計なお世話だ)

いくつか雑誌インタビューなんかも読みつつ、彼の考えなんかも知ったわけで。
しかしインタビューでも松ケンは松ケン。いつも生真面目で真剣に没頭する人であります。

ところで私が特に贔屓にしている役者たちは右横にカテゴリとして上げているのだが、なんだかやっぱり似ているのかもしれない。
特に松ケンと比較してしまうのはマット・デイモンである。彼の作品も若い時のからがーっと入れ込んで観てしまったのだが、出世作となった『グッド・ウィル・ハンティング』を除くとマットという人は割かし地味メな作品の出演が多い。マイナーとまでは行かないが大作というのではないところでやってきた感じ。
私的には松ケンも同じ道を歩んで欲しいというよりその道を歩んでいく人なんだろうな、という気はする。
松ケンの出世作といえばやはりい『デスノート』私もこれで彼を観始めたわけだし。
一般の評価というのがどういうところなのかイマイチ私は解らずにいるが、あんまり第一線というよりはちょっと外れたところで人気者、という位置が素敵なのではないかと思っている。
しかしマット・デイモンだったら将来『ボーン・アルティメイタム』のようなアクション映画で再びヒーローになるわけで松山ケンイチがボーンになるのを想像するとかなりおかしい。でもマットもまさかアクションものでこんなに返り咲きするとは思われてなかったわけだしね。

松ケンもマットと同じく「いい人」のイメージが強い所も似てる。
がさっき読んだインタビューでは「いい人はもういいかな」って言ってて私もそれには大いに賛同したい。
いい人、であるのは充分承知だが、Lとはまた違う意味での「悪・ワル」をやって欲しい。
マットの『リプリー』なんかもいいなあと思うし、もっとマジで陰惨な役も彼ならやれそうな気がする。
私は松ケンの容姿と表情でジェイ・チョウに似てると随分書いてしまったんだけど、そう思う前は韓国の俳優シン・ハギュンに似てるような気がしてたの。これはもう顔じゃなくてナンだろ、演じ方というか。純粋な感じがすると共に狂気もまた感じられるところが。
Lを最初に観たせいか、いい人、っていうより狂気なイメージが先にあったせいもあるし。

ただ怖いのはのめり込み型だから狂気を演じた時に、そちらへ引っ張り込まれそうな気もしてしまうのだけど。
先日亡くなったヒース・レジャーもそういうタイプだったと思うし。
マット・デイモンはそういうところへ引きずり込まれないタイプの人だと思うのだけど、松ケンはもしかしたら、と思わせてしまうような危うい感じがある。そこが魅力であるのはもう確かなんだけどね。

もう何度も書いてて松ケンに対しても失礼だと思うけど、今私が観てる限りでは彼の映画というのはそれほど大したものではない気がする。
先日観た『神童』でやっと映画かなあと。ドラマ『セクシーボイスアンドロボ』の方が松ケン自身も完成度は高い。
映画の中では自分の好みで選ぶなら『ウィニング・パス』が好き。

私としては未見である『人のセックスを笑うな』と『カムイ外伝』を観なくては彼のことを語れない気がしてる。
今の彼に関しては「やっと今から」と思っているのだけど。

「松ケンはセクシーさが足りない」と言われていた事に対し。
ま、セクシーさというのは見るほうの気持ちなので、言った人が男だから男から観て羨ましいような色気はない、ということでしょうか。
セクシー、というのは何でもできる、人に対して思う時と、何にもできないうぶな子供に対して感じてしまう時があるものだ。
松ケンはどうしたって何も知らない子供的なセクシーさのほうで。彼のイメージからして物凄いテクニシャンなセクシー系になれる気はしないが。
マット・デイモンも日本では真面目なだけの堅物なイメージだけど意外や本国ではセクシーな男ナンバー1に選ばれたりする。
真面目さがなんともいえないセクシーさになっていくところが醍醐味だったりもするのだよ。
その色っぽさはなかなか言葉では言い表せないね。


ラベル:松山ケンイチ
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2008年03月25日

『リンダリンダリンダ』山下敦弘

リンダリンダリンダ.jpg

この映画が公開された頃、女子高校生バンドの話でペ・ドゥナがボーカルと聞いて興味が惹かれたのだが、何と言ってもタイトルが『リンダリンダリンダ』でブルーハーツの歌を歌うのだと知ってどうしても観れないでいたのだった。

ブルーハーツが嫌いなのではなくて嫌いどころか、彼らがまだそのまま「ブルーハーツ」であった頃、私は彼らにのめりこんでいた。
歌、というものがそれまで彼らのように自分の中に入り込んできて体中を震わせるものだとは知らなかった。
歌詞の一つ一つもメロディもリズムも自分がそれまで聞いていた音楽とは違っていた。それまでこんなにミュージシャンを好きになったこともなくその後にもない。
ヒロトとマーシーと河ちゃんと梶くん皆が好きだった。
ブルーハーツはいつまでも終わらない、と信じていた。

そんな思いを持ちながら、この映画を観るのは怖かった。好きでありすぎて観れなかったのだ。
自分が嫌だと思うような作品なら傷つくし、よければ嫉妬してしまうかもしれない。
彼らは思い出の中だけで思えばそれでいい。

そう思ってこの映画を観る事はないだろう。と思っていた。
それなのに3年も経たないほどで観る事になるとは。
無論、僅かだが、松山ケンイチが出演しているからでなのであった。

松ケンを観る為にブルハへの思いも消されてしまうとは。
そんなものである。

で、観てみて。
これはよかった。
自分のブルーハーツに対しての思いが壊されることもなく、嫉妬することもない、ちょうどいい感じであった。

女子高校生バンドの学園祭直前。いきなりの内部分裂。韓国人留学生ソン(ペ・ドゥナ)を引き入れての強引な練習。その合間にも男の子に告白されたりしてみようとしたり。
すべてがゆるくゆるく流れて、ちっとも熱くもならなければ急ぎもしない。でも怒ったり泣いたり、笑ったり。女の子らしいかけ引きやら友情やら。

なんといってもやっぱぺ・ドゥナが上手くて見せてくれる。ボーカルが彼女だったということもこの企画が許せる要因かもしれない。
言葉は上手く通じないけど、心は通い合っている。
まさにブルーハーツなのではないか。
分裂した女の子や原因になった女の子も最後までうまく使いきってなかなかの配慮なのである。

甲本雅裕(ヒロトの弟)が学校の先生というのや、恵の母親をりりぃが演じ、ピエール瀧もちょこっと出ているのがまたおかしい。

観る機会ができてよかった。

さてソンちゃん(ぺ・ドゥナ)に告白する役の松山ケンイチ。思いを伝えるために韓国語で告白するも上手く通じていないのが悲しい。
しかし、最後のコンサートの時もしっかり観ていたのはうれしかった。

なんとも最後まで緊張感に欠ける彼女らだが、ステージに上がった時は特にソンちゃんに感情移入してしまってどきどきしてしまった。
ペ・ドゥナは凄くいい感じに歌ってくれた。

最後にヒロト自身の声が流れて、泣かせてくれるじゃないか。
「終わらない歌」いい歌だ。

監督:山下敦弘 出演:ペ・ドゥナ 前田亜季 香椎由宇 三村恭代 湯川潮音 甲本雅裕 関根史織
2005年日本



posted by フェイユイ at 22:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

周杰倫:高校生作文コンクールで古典に匹敵する引用数

周杰倫(ジェイ・チョウ)作品の歌詞.jpg

周杰倫:高校生作文コンクールで古典に匹敵する引用数

ジェイの若者への影響力の強さを伺わせますが、何と言っても方文山の歌詞が素晴らしいわけですよねえ。
彼の詩のよさがダイレクトにわかる人が羨ましいです。

『爺爺泡的茶(おじいさんがいれてくれた茶)』も方文山作詞ですね。

無論、ジェイの素晴らしい曲があってよりいっそう方文山の歌詞が人々の心に残るのだ、と言いたいのですがね。
posted by フェイユイ at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 周杰倫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

『セクシーボイスアンドロボ』voice6 ZI

『完全なる飼育』で凹みきってしまったので逃げ出すように『セクロボ』を観る。
すぐに松山ケンイチの顔が見れて凄く幸せな気分になりほっとした。ああ、やっぱりかわいいなあ。

しかも今回のは『セクロボ』の中でも秀作なのではないだろうか。

両親の激しいケンカで離婚の不安を覚えてしまうニコ。突然やってきた母親にロボットを片付けられ怒りまくるがとても太刀打ちのできないロボ。
家族のあり方に疑問を持つ二人の今回の仕事はある女の依頼で謎の殺し屋「ZI」を探し出すことだった。

松ケンが香港でのインタビューで見せた変顔がここで披露されていたのも楽しい。
ロボットオタクのロボの母親が韓流スターのおっかけなのも笑える。しかも息子のロボが憧れの“カン・スンウォン”(勿論創作)にそっくり(松ケン自身が演じていてうれしい)で大喜び。うーん、なんだか我が身を反省させられるぞ。
茶髪ロンゲでめがねという松ケンが見れたのもおトクだった。

ニコとロボが探しだした「ZI」は夫と幼い男の子と暮らし花屋を経営していた。
二人が男の子にスパイ容疑をかけられたその時、依頼をしてきた女がギャングを引き連れ銃を連射してきた。
その女の方が「ZI」の夫を殺そうと狙っていたのだった。

「ZI」と夫と男の子は擬似家族であった。だが家族のフリをし続けるうちにお互いが離れられない存在になってしまったのだ。
そんな彼らに家族の大切さを教えられるニコ。
ギャングの連射を受けながらニコが囮となって逃げるシーン、偽パパが男の子に宇宙に帰らなければいけないというシーンなんかに不甲斐なくも涙が溢れてきてしまった。馬鹿である。
それにしてもりょうさんは美人でめちゃかっこいい。こういう役似あってるなあ。
とんでもない設定の馬鹿話なんだけど、じーんとしてしまったのだった。
カン・スンウォンファンによるサヨナラの人文字作りだとか、牛乳の蓋を取り戻しに行ったママに「金のふたと紙のふた、どちらですか」というような話だとか、まあくすぐりが様々に凝らしてあって面白い仕上がりになっていた。
ロボの母親というのもなんだかおかしくて楽しくてしょうがない一作だった。
 
とにかく松ケンがたっぷり見れるのはうれしいことだ。未見DVD映画ももうちょっとあるがどれも出演シーンは短いから、なんとかこれで凌いでいきたい(ていうのは変か)
ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:43| Comment(4) | TrackBack(1) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『完全なる飼育 秘密の地下室 』水谷俊之

完全なる飼育 秘密の地下室.jpg

冒頭とラスト少し前の2箇所のみ松山ケンイチ登場。そこだけが目的でレンタル。
いきなり若い女性を鼻血がでるほど殴りつけ雨の中転がった女性をさらに足蹴にし、棄てないでとすがりつく女性に「金を持ってこい」という冒頭部分ともう一場面も泣きながらすがりつく女を振り払って歩くという役どころ。
役に没頭し、なりきってしまう松ケンがどんな気持ちでこのような仕事を取ったのか。
生活のためか、こういう悪役も面白いと思ったのか。
「次第に剣呑な役をしなくてよくなった」と何かで言っていたのはこういうのだろうと思うのだが。
まー作品自体が優れていればこういう悪男もやりがいのあるものだが、肝腎の作品がこれではワルぶる価値もない。

作品自体には触れる必要もないので割愛する。

監督:水谷俊之 出演:山本太郎 しらたひさこ 竹中直人 加藤治子 広岡由里子 加藤浩子
2003年日本
ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 21:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月23日

『カスタムメイド 10.30』ANIKI

カスタムメイド10.30.jpg

実際に行われた奥田民夫「広島市民球場」コンサートをモチーフにしてその中にこんな少女がいたかもしれないよ、というちょっと不思議なテイストの作品。

なるほどなあ、と思うし、うまくできているのだが、自分的には民夫さんの部分があまりいらなかったかなーと。も少し短くしてもらってもよかったのだが、民夫ファンはここ目的で観るのだからそうは言えないか。

とにかく木村カエラが可愛くて絵になるし、ストーリーも軽くて適当でいい感じである。
彼女主体の映画で観たかった気もする。

変てこな天使の加瀬亮さんがスカート姿で可愛かった。

さてお目当ての松山ケンイチはカエラ=まなもが働く(高校生なのだが)キャバクラのウェイター。リーゼントで真面目な男を演じている。
まなもに「もしかして童貞?」と聞かれ「まさか。店の女の子とやりやりだよ!」「ほんとに?」「・・・うそ」というような奴。
店長(寺島進)に忠実でひたむきな態度がまた可愛い。

なおこの映画のメイキングDVD『CUSTOM MADE 10.30 〜Angel Works(見習い編)〜 』というのがあって松山ケンイチの名前もあったので『蒼き狼』や『デスノート』のナビゲートを思い浮かべレンタルしたが、これにはまったく松ケンのインタビューなどの映像はなかったので特に観る必要はないと思う。本編の映像が再現されているだけだった。

監督:ANIKI 出演:木村カエラ 奥田民生 柳沢慎吾 加瀬亮 小倉一郎 寺島進 ミッキー・カーチス 松山ケンイチ 松井涼子 西門えりか 前田綾花 松井涼子
2005年日本
ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ずっと観たかった『曼谷愛情故事』Bangkok Love Story

『曼谷愛情故事』Bangkok Love Story2.jpg『曼谷愛情故事』Bangkok Love Story.jpg

以前、石公さんのブログ『夜目、遠目、幕の内』で紹介されてからずっと気になっていたタイのゲイ・ムービー『曼谷愛情故事』(Bangkok Love Story)
今回また香港・台湾で公開されたことを記事にされていたのですが、動画でも見れるということで私も観てみたいです(何しろ、今の私はちょっと松ケン狂乱という異常事態なのでいつになるか解らないのですが、どちらの欲望が強いか、です)

無論言葉はわからないでしょうから、その辺は石公さんの紹介文を頼りにして、なんとか観てみましょうか。
公式サイトを見てもこれは見逃したくはないですよねー。

例えばこういうとこでしょうか。まだ私は観てないので確かではないですが→Bangkok Love Story

さらにこちらとか→『曼谷愛情故事』
ラベル:同性愛
posted by フェイユイ at 14:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする