まだDVDで観れる作品を観終わってもいないのに松ケンの今後への希望を思索(余計なお世話だ)
いくつか雑誌インタビューなんかも読みつつ、彼の考えなんかも知ったわけで。
しかしインタビューでも松ケンは松ケン。いつも生真面目で真剣に没頭する人であります。
ところで私が特に贔屓にしている役者たちは右横にカテゴリとして上げているのだが、なんだかやっぱり似ているのかもしれない。
特に松ケンと比較してしまうのはマット・デイモンである。彼の作品も若い時のからがーっと入れ込んで観てしまったのだが、出世作となった『グッド・ウィル・ハンティング』を除くとマットという人は割かし地味メな作品の出演が多い。マイナーとまでは行かないが大作というのではないところでやってきた感じ。
私的には松ケンも同じ道を歩んで欲しいというよりその道を歩んでいく人なんだろうな、という気はする。
松ケンの出世作といえばやはりい『デスノート』私もこれで彼を観始めたわけだし。
一般の評価というのがどういうところなのかイマイチ私は解らずにいるが、あんまり第一線というよりはちょっと外れたところで人気者、という位置が素敵なのではないかと思っている。
しかしマット・デイモンだったら将来『ボーン・アルティメイタム』のようなアクション映画で再びヒーローになるわけで松山ケンイチがボーンになるのを想像するとかなりおかしい。でもマットもまさかアクションものでこんなに返り咲きするとは思われてなかったわけだしね。
松ケンもマットと同じく「いい人」のイメージが強い所も似てる。
がさっき読んだインタビューでは「いい人はもういいかな」って言ってて私もそれには大いに賛同したい。
いい人、であるのは充分承知だが、Lとはまた違う意味での「悪・ワル」をやって欲しい。
マットの『リプリー』なんかもいいなあと思うし、もっとマジで陰惨な役も彼ならやれそうな気がする。
私は松ケンの容姿と表情でジェイ・チョウに似てると随分書いてしまったんだけど、そう思う前は韓国の俳優シン・ハギュンに似てるような気がしてたの。これはもう顔じゃなくてナンだろ、演じ方というか。純粋な感じがすると共に狂気もまた感じられるところが。
Lを最初に観たせいか、いい人、っていうより狂気なイメージが先にあったせいもあるし。
ただ怖いのはのめり込み型だから狂気を演じた時に、そちらへ引っ張り込まれそうな気もしてしまうのだけど。
先日亡くなったヒース・レジャーもそういうタイプだったと思うし。
マット・デイモンはそういうところへ引きずり込まれないタイプの人だと思うのだけど、松ケンはもしかしたら、と思わせてしまうような危うい感じがある。そこが魅力であるのはもう確かなんだけどね。
もう何度も書いてて松ケンに対しても失礼だと思うけど、今私が観てる限りでは彼の映画というのはそれほど大したものではない気がする。
先日観た『神童』でやっと映画かなあと。ドラマ『セクシーボイスアンドロボ』の方が松ケン自身も完成度は高い。
映画の中では自分の好みで選ぶなら『ウィニング・パス』が好き。
私としては未見である『人のセックスを笑うな』と『カムイ外伝』を観なくては彼のことを語れない気がしてる。
今の彼に関しては「やっと今から」と思っているのだけど。
「松ケンはセクシーさが足りない」と言われていた事に対し。
ま、セクシーさというのは見るほうの気持ちなので、言った人が男だから男から観て羨ましいような色気はない、ということでしょうか。
セクシー、というのは何でもできる、人に対して思う時と、何にもできないうぶな子供に対して感じてしまう時があるものだ。
松ケンはどうしたって何も知らない子供的なセクシーさのほうで。彼のイメージからして物凄いテクニシャンなセクシー系になれる気はしないが。
マット・デイモンも日本では真面目なだけの堅物なイメージだけど意外や本国ではセクシーな男ナンバー1に選ばれたりする。
真面目さがなんともいえないセクシーさになっていくところが醍醐味だったりもするのだよ。
その色っぽさはなかなか言葉では言い表せないね。