映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年03月28日

『渋谷怪談 2 デラックス版』堀江慶

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松ケンの無視されぶりが愛おしい一作である。
けなげに堀北ちゃんを思い続けても鼻にもかけられてない様子が不憫だ。
確かにこの時の松ケンは背ばかりひょろひょろしてて頼りないしなあ。着てる服もなんつーか見てらんないし、何も考えてない感じが悲しい。やっぱり男は中味かなあ。
そんな彼に思いを寄せてくれている女の子の気持ちにやっと気づいて答えようとしたら消滅しちゃうし(汗)
これに比べると『親指さがし』の時のめがねくんは素敵だったと判る。
ミステリーを解決していく時なんてなんだか心の結束が固くなりそうだもんね。
心強いし。

で、本作の松ケンはいいとこもなく消えていったのだった。
若くて細い彼を観たかったらいいかも。

堀北ちゃんが可愛いのでこんなつまらない映画でも何となく見惚れて見通してしまうのかもしれないが、それにしてもよくここまでつまらなく作れるものだと感心する。
都市伝説を繋げて作ったとはいえ、才能ある人が作ればもっと面白くなりそうなもんなのにな。
松ケンが歌ってる時堀北真希が耳を塞ぐのでよほど嫌いなのか、と思ってしまう。歌声でよくわかんなかったけど赤ん坊の泣き声がミックスされていたのだった。
堀北ちゃんはどうしてこうも松ケンが嫌いなのか。どう観たって最初に死んじゃった女の先生とレズビアンの関係みたいだもんね。
松ケンなんかまったく恋愛の対象じゃない、って感じだったし。

何かの記事で、女の人が物凄い背中を痛めつけられて何度も撮り直されたら大変というのを読んだので物凄く残虐な事を想像してたら、体操みたいな感じだった。三池崇史とかばっか観てるからどうも残虐性に抵抗力ありすぎる。

医者の先生が車にバンは『三更』の『餃子』だろうけど、迫力はない。

監督:堀江慶 出演:堀北真希 原史奈 木村茜 松山ケンイチ 太田千晶
2003年日本


ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『偶然にも最悪な少年』グ スーヨン

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松山ケンイチを見る目的で出演シーンだけ観ればいいか、という気持ちだった。出番は結構最初の方でほんの僅かな時間でしかない。主人公カネシロに絡む高校生グループの一人という役。やや長めの黒髪で先の方だけ金色にしてる。かなり痩せていて貧相な感じ。台詞も「カネシロ〜相変わらずいい髪してんなあ」みたいなの。アップでもないし、そのつもりで観なければ絶対気づかないだろう。『アカルイミライ』の10分の1ほどもなく終わった。

冒頭から死んでる人が生きていたなんていうようなふざけた雰囲気。だが結局気になって最後まで観通した。

使用される台詞も設定も人間関係も徹底的に壊れてしまっている。登場人物たちの言動に苛立ちを覚えないのは難しいだろう。
まるでわざとムカつかせるために物語が進行していくようだ。
なのにカメラはそういった彼らの姿を冷静に捉えているような気がする。この感じはなんだろう。

カネシロのしゃべり方はすっかり頭がおかしくなってしまっている少年のようにしか聞こえない。なのに時々冷静な話し方になる。
いつもへらへら笑っているようで騙されないぞという目で見ている。
このねじが取れてしまったような少年は在日韓国人だということで幼い頃からいじめられ続けてきた。
ケンカの強くない彼とってへらへらした笑いは自分を守る鎧みたいなもんだ。
悪人が好きだと言う。いい人なんか見たこともない、と。

お姉ちゃんは何故自殺しちゃったんだろう。弟は弱虫だと笑っているような強い女だったはずなのに。一体なんでカネシロはへらへら笑ってるんだろう。
答えはこの映画の中には見つけ難い。
カネシロは復讐したかった。自分をいじめ続けた日本人に対して。でも力がないから笑いながら困るような写真を撮って送りつけたのだ。
何故タローは刺されたのか。
カネシロを警察に捕まえさせてしまったタローへの原田の復讐なのか。
在日韓国人の少年たちが行う復習劇を見せられて日本人が気持ちいいわけもない。しかもあまり問題にならないように巧妙に空とぼけて物語は展開していく。
最後に「また日本人の強制連行か」という台詞を突きつけて。

カネシロがタローのナイフを握って血を滴らせたように痛く辛い映画だ。
祖国を見ずして死んだおねえちゃんに一目韓国を見せたいと足掻きながらカネシロは果せない。
お姉ちゃんは少しずつ腐っていってしまった。急がなければいけないのだ。

カネシロとお姉ちゃんが下着姿でベッドにいる場面も何かがあったようなのにカットされてしまっている。
二人はセックスをしたというのだろうか。
それ(近親相姦)は無論おおっぴらに見せられるものではないだろう。同じようにこの作品には訴えたいけど大声では言えない気持ちが押し込められているようだ。
それをへらへら笑いと頭の悪そうなしゃべり方ではぐらかす。はぐらかさなければ生きていけないからなんだ。

大好きになれる映画でもないだろうし、気持ちよくもない。観終わった後でナイフで刺されひりひりする痛みを我慢するしかない。
だから最後に子供から「痛い?」って聞かれたんだろうな。
痛いよね。凄く痛い。
痛くなかったら、きっとおかしいよ。

監督:グ スーヨン 出演:市原隼人 中島美嘉 矢沢心 池内博之 蒼井優 柄本佑

松山ケンイチだけじゃなく多くの有名俳優がちょこちょこ出演している。
蒼井優もそのひとり。
カネシロ役の市原隼人を初めて観たが、ほんと、こういった青春映画の主人公にぴったりな可愛いいひりついた感覚である。
小柄で弱虫ででも何か心の底に持っている、大声で出したいのに笑っているだけの少年。
銀色の逆毛も奥で光ってる目も魅力的だ。

東京から博多へ向かうロードムービーでもある(目的地は韓国だが)
やはり見慣れた街を見ると嬉しくなるね。
変てこな博多弁も聞き逃そう。
posted by フェイユイ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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