映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年05月30日

松山ケンイチ「ピクトアップ」バックナンバー

ちょい前のような怒涛の松ケン記事更新は収まったが、彼関係のものはちょこちょこ買い続けていたりする。
雑誌系は買い出したらきりがないほどだが「ピクトアップ」は松山ケンイチの考え、思いが書き込まれているのでどうしても集めたいものである。
ところで以前の雑誌を買うとなったらすぐに検索してしまうのは中古物件であるのだが、これが「松ケンもの」などになるとかなりの高額になってしまっているのだなー。
うっかりしていたのはバックナンバーを見ることでこちらで調べると案外色々と残っているではないですか。
もー最初からここを見るべきでした。
ということで早速購入しましたよ。これだと600円なのに中古だと1000円〜2000円以上したりするんだもん。どういうことなんだろうか。やっぱり私のように調べずそのまま中古品探してしまうのかしらん。

残念なのはバックナンバーでは全部揃わないようですが、できるだけ当たり前の値段で買いたいものですよねー。売り切れならしかたないですけどね。
遅れてきたファンはなかなか大変です。

『ピクトアップ』


ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『僕のピアノコンチェルト』フレディ・M.ムーラー

僕のピアノコンチェルト.jpg
VITUS

語り口が面白くするすると観てしまったのだが最後のシーンにたどり着いて違和感を感じてしまった。

数学と音楽に並外れた才能を持つ天才児が「普通の子」になりたい、と願う話である。
我が子に多大な期待をかける両親(特に母親)も天才らしく生意気な少年にもそれなりの魅力はあるのだが、この展開には感動を覚えない。
天才の物語には必ず葛藤があるものだ。ある分野には秀でた才能を持つ者もその才能をコントロールすることは難しい。自らが己の才能をプロデュースできるのなら物凄いが大方は才能の力に自分自身が負けてしまい、なかなか願うような幸せにはならなかったりする。
ところがこの物語はその自己の才能を徹底的にコントロールできた少年の話なのであり、うまくやるものだと感心はするがではそこから何を感じるのかというと逆に寂寞としたものしか見出せない。
結局は人生は名誉であり、成功であり、財産なのだ、という答えがここに書かれているのではないか。
この作品中に主人公の祖父が何かを得る為に最も大切なものをあきらめなければならないものだ、というようなことを言う。そのとおりだと思う。
同じようなピアノの天才児を描いた日本の漫画さそうあきら『神童』の主人公のように大切なものを失った後、彼女が得ていったものはすばらしい何かではなかったか。
本作の天才少年は天才であることに苦悩し、ごく短い間だけ天才を失ったフリをしてみせる。
だがそれは束の間、父親の陥った危機的状況を見てあっという間にもとの天才を発揮する。この期間が短すぎる。多分あくまでも「天才少年」を描きたかったのだろうが(天才中年じゃいやなのだろう)
そして、その復活が短絡的な株による金儲けという手段だというのは誠に正しい答えではあるだろうが、そのことで父親と祖父を幸せにしたという結果には空しいものを感じてしまう。
例えば少年がそのような道を選ぼうとしているのを見た父親が止めさせる、というストーリーにも出来ただろうが幸せにもこの両親は息子の影での活躍に気づくこともなく富と名声を手に入れる。それを幸せと感じている結末に、では少年があくまで平凡を装い続けたのならどう思ったのか。
例えば彼ら家族は富みも名声も手に入れられなかったが父親も新たな仕事を見つけ、母親も新たな生きがいを見つけ、少年も普通の職業につき、中年男になってからピアノを弾いて「実は僕はずっと天才だったんだよ」という結末もあり得ただろう。
そのくらい天才とし生きたくなかったんだ、と。
セックスもできないガキんちょをふったイザベラが名声を得たヴィトスのコンサートに花束を持ってくる最後の場面はもう目をつぶりたいくらいであった。おいおい結局そういうことかよ。
非常にうまくまとめられた作品なのだが、監督自身が非常に計算高い方なのではないか。よく言えば前向き、積極的、ということなのかもしれないがここまで計算づくで人生をコントロールしてしまえるなんて。

実に感動的な家族愛のドラマのようですべては金と名声が幸せの価値であったという悲しい作品であった。

監督:フレディ・M.ムーラー 出演:テオ・ゲオルギュー ブルーノ・ガンツ ジュリカ・ジェンキンス ウルス・ユッカー ファブリツィオ・ボルサニ
2006年スイス

ラベル:音楽
posted by フェイユイ at 00:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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