映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年06月06日

『神童』スペシャルディスク

神童 特典.jpg

随分遅くなりましたが『神童』スペシャルディスクを観てみました。
メイキングを観ていると、好きになった映画のメイキングではいつも思うことなのですが、作り手側の作品に対する情熱を感じてそれだけで打たれてしまいます。多分クラシックという分野にそれほど入り込んでいなかったはずの人々がそこから受ける感動を映像として完成させていくく様子がまた感動的です。

うた役の成海璃子は松山ケンイチとまったく違い感覚的に演技をしているのがその役のままのように感じられて面白かったですね。
松山ケンイチはいつもどおりの熱心な打ち込みぶりでピアニストの清塚信也さんに全幅の信頼を寄せているのが伝わってきます。これを機に彼らが仲良くなったのも頷けますね。
まったくピアノを弾けなかったはずの松ケンが音にあわせて指を滑らかに動かしていく場面は感動的ですらあります。
清塚さんが松ケンさんのことを心から褒めているのが嬉しく思いました。
映画の場面ごとの説明があるのですが、思い出してしまいます。うたがワオの指を暖めてあげるシーンやうたのコンサートの音を聞いてワオがうたの心を感じるシーン、そして最後の二人で寄り添ってピアノを弾くシーンは特に音楽のように響く場面でした。
原作と比べるとその違いに反感を持つこともあると思うのですが、確かに原作は全く違う凄さ、があります。ただこの映画は二人の音楽を愛する人間が共鳴しあう部分に焦点を絞って物語られているのでそこに感動できればいいと思うのですが。

舞台挨拶もなかなか面白くてケンイチくんは監督と初めて会うとき凄くダサいチェック柄のシャツを着て行ったというのですがこれは浪人生らしい格好を演出しての考えだったらしいのですがあまりのダサさに監督がドン引きしていた、というのがおかしかったです。
ここでも自由に演じた鳴海さんと悩みに悩んで演技する松山さんとの違いが語られていました。
でも鳴海さんはいつもピアノの練習を欠かさなかったのに松山くんはぼーっとそれを見ていただけらしかったのもおかしかったですね。多分裏で練習するタイプですね彼は。
舞台挨拶の時は急にかっこよくなってしまうのも松ケンの特徴です。

最後に監督と清塚さんのトークショーで松山くんについて話すところでも清塚さんと松山くんが一体になってワオという青年と彼の音楽を作り上げていった、というのがすてきでした。
清塚さんの腕の動かし方を松山くんがじーっと見つめてそのとおりに動かしてみせていくので最後にはまるで清塚さん自身が弾いているかのように見える、というのが凄いです。
それにしてもやっぱり松ケンさんは清塚さんに初めて会った時はすごい無愛想だったらしくてこんなんで大丈夫かなと彼が思ったそうなんですが次第に心を開いていったというのがいつものケンイチくんらしい内気さでおかしかったです。

これを観てるとホントに色んな人が思いを込めて音楽映画を作り上げていったことが感じられてもう一度観たくなってきました。




posted by フェイユイ at 22:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『デトロイト・メタル・シティ』ついにアニメ化!声優に松山ケンイチはじめ長澤まさみも参加!

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『デトロイト・メタル・シティ』ついにアニメ化!声優に松山ケンイチはじめ長澤まさみも参加!

ということでまたまた楽しみが増えました。
しかも「なんと驚いたことにこのアニメ、DVDとして発売される前に6月6日よりAmazonのDVDストアで、1話分をネットで見られるらしい」とのことです。
早速、観ねば、ですね。
posted by フェイユイ at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『松ヶ根乱射事件』山下敦弘

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話自体も凄く面白かったのだが、何より新井浩文さんが素敵でずっと目をハートマークにして観ていたのだった。
『青い春』『ゲルマニウムの夜』と観て(『ゆれる』にもでてた)物凄くツボな浩文さんなのだがやっぱり好きだと再確認。もっと早くによく観てればよかったと反省する。

昨日こちらも再確認した山下敦弘の面白さ、後になるほど面白くなくなるのでは、などという心配は微塵もなかった。且つ新井浩文が弟になる双子兄弟萌えも加勢してちょっとした興奮の内に観終わった。
いかにも田舎にありそうな気持ち悪さが充満している作品である。都会に馴染めず帰郷してやる気のない双子の兄や一体どういう関係になってるんだと考えねばならないだらしのない父親は働きもしなくせに他人にはいかにももっともらしい口をきいてみせる。こういう親父、リアルすぎる。美男な三浦友和氏が演じているのが本当に本当っぽい。
そういう情けない男達を女が支えて生きている、というのも田舎らしい関係ではないか。
知的障害を持つ娘を使って小遣い程度の売春をさせる母親。そしてその娘の元に通ってくる男達の姿もなんとも気持ち悪いのだが。
その気持ち悪い日常に突如現れる凶悪な男女。だがこの男女もいつしかこの世界の日常の住民になってしまうのだ。
異常と思えた人物達が相変わらずの異常さを保ちつつ生活していく中でまじめで正常に思えた光太郎はおかしくなってしまう。
「もう大丈夫ですから」と言う光太郎は本当に大丈夫なのだろうか。

以前『ゆれる』を観て大いに疑問を抱き内容の変更まで書いた自分だが、この作品を観てその答えが見つかったように思えた。
偶然にも設定が不思議にカブってるように思える。だが語り口も答えも全く違っており、あの時持った不満を解消させてもらった。

それにしても、主人公の二人がまったく似ていない双子というのも意味ありげだ。二卵性ならこのくらいの違いはそう驚くほどもないがここではその違いが面白いのだ(ほんとならこの違いの意味は、とか書くのだが『リアリズムの宿』のように「別にそんな意味はないよ」と言われそうで書けない)

繰り返してしまうが、新井浩文さんの魅力というのもちょっと他にない。美男子というのではないのだが、なにやら変な色っぽさがあるのだなあ。
兄役の山中崇さんも可愛らしかった。
ベッドでか弱い双子の兄をねじ伏せてしまう弟の場面はいかがわしくてたまらない秀逸な場面だった。

監督:山下敦弘 出演:新井浩文 山中崇 川越美和 三浦友和 木村祐一
2006年日本


posted by フェイユイ at 00:45| Comment(0) | TrackBack(1) | 新井浩文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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