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2008年06月10日

『ラブドガン』渡辺謙作

ラブドガン.jpgラブドガン2.jpg
LOVED GUN

キャストが最高にいいし、物語もそう悪くもないし、唐突に殺し屋と少女の出会いというのが面白そうと期待させるのに、なぜかそこまで乗り切れないという映画であった。

これもまた昨日観た作品とリエゾンしちゃうんだけどファンタジーなんだよね、男の。
まあどうしてこう男というのは殺し屋というのが好きなのか。しかし安易な殺し屋だよなー。
まそれはいいんだけど、殺し屋と可愛い少女(宮崎あおいちゃーん)という男の夢みたいなファンタジーで昨日のにしてもそうだけど夢を具現化することがファンタジーなのだね。
そうでない嫌〜なもう逃げ出したくなるようなファンタジーがあってもよさそうなもんだけどさ。そういうのはあんまりないね(滅多にいや全然)とにかくこうなったらいいなーという男のファンタジーなのである。女は現実を背負っているが。
男のファンタジーと言ったが、感じとしてはむしろ高河ゆんみたいなんである。やたら傷ついて血を流したり銃を振りかざしてみせる嘘っぽさかんかがね。
現実世界のようでまったく現実でないその世界だけの住人が嘘の言葉をぶつぶつ言ってるとこなんかがね。弾丸が撃った人の気持ちで変化する、憎しみは黒、悲しみは青とか、少女趣味。
(注・自分は高河ゆんが好きなんです)
それを認めて観ていくと出演者がいいだけになかなかいい味も感じられたりもする。
何と言ってもよいのは末期状態の老殺し屋丸山(岸辺一徳)と若い殺し屋志望の種田(新井浩文)が最初は激しく反発し合っていたのが次第に心を通わせていく過程なんだけど。
さすが高河ゆんを思わせるだけあって妙に全体のトーンがホモっぽいのだ。丸山と葉山田パパなんか変になにかあるんでないの、という雰囲気だし息子の且士とも意味ありげである。
最後の決着シーンなんかあまりにホモホモで普通なら喜ぶのだがあまりの恥ずかしさにぞわぞわしてしまったよ。丸山さんが撃った赤い弾丸ってこれこそがラブドガン。且士を愛する弾なんでしょ。いやらしいなあ。(親父を愛したくせに息子まで手をだすなんて、なんて殺し屋だ)観てるこっちの顔が真っ赤だよ。つまりピストルは男根だし、弾丸を発射して果ててしまったわけだしね。露骨に倒れてきた丸山さんを且士が抱きしめてるしさ。
しかもさ種田の新井さんまで加わって3人でいちゃいちゃして恥ずかしーよー。すべて意味ありげ、隠されたホモ映画なわけである。言葉が悪いなら男たちの愛の物語であった、と。男はみんな殺し屋だしね。
でも新井さんはやっぱりこういう男の濃い関係が好きなのだなーと思ってうれしくなってしまったのだった(アホ)

ラストシーンはなぜか急にウェスタン調になってこれもまた男のファンタジーだった。

変な映画であったが上に書いたようにとても楽しく観ることができた。
新井浩文さんはとても彼らしいポジションでばっちりステキだった。
久し振りに観た永瀬正敏さんもかっこよかった。



監督:渡辺謙作 出演:永瀬正敏 宮崎あおい 新井浩文 岸部一徳 野村宏伸
2004年日本


posted by フェイユイ at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 新井浩文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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