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2008年07月12日

『春眠り世田谷』山田英治

春眠り世田谷.jpg

もっと忍従な映画かと思ってたら意外とテンポよくて面白く観れた。
まー主役が大森南朋で出ずっぱりなんで彼が好きかどうかで観る気持ちは変わるかもしれないが自分は今惚れ込み中なのでずっと顔を観続けられるだけでもよいかと。でも結局はそれだけじゃ観続けられないんでやっぱり結構面白かったんじゃないかと思う。

同棲中の恋人がいる30男が突然仕事を辞め、映画作りに専念すると発言。優しい彼女は渋い顔ながらも認めてくれるが何ヶ月たっても彼の映画作りは始まろうとしない。
ただ毎日を怠惰に過ごし人生とは何かを考え続ける日々。彼女のぴりぴり感と彼のダラダラ感が二人の部屋に居心地悪いダンダラ模様を描き出す。

元カノからは外見を「老けたね」中味は「変わらないね」そして「コウちゃんは相手のことをまったくわかってないね」と断言される。
その言葉がそのまま映画になってるわけだな。
男女が逆の立場ならまあそう世間様から文句も出ないのだろうが、彼女の方は雑誌社の副編集長でバリバリ働いてて男が何もしてないっていうのは立つ瀬がないわけだなあ。
しかし私なんかがこういうの観てると文句を言いたいとか腹が立つなんていうのじゃなくただもう羨ましくてしょうがない。休みもなく働き続けてもうどのくらいたつんだろうか。一日でいいからぼーっと何もしないというのをやらせてもらいたいがそういう時間を持てたのは何十年も前のことかな。再びもてるのはまた何十年と先のことなのか。それとも人生どうなるのか判らないのか、死んじゃうのか。
「人間は何のために生きるのか」なんてもうずーっと考えない。考えても10秒くらい。それより仕事とご飯の用意を考えんといかんからね。
彼がぼーっとなさっている年齢の頃は最も何も考えず働いていたようだ。だからと言って今も楽になりもせずエンドレスで働いているわけで。
どちらがいいのかな。そりゃ中間でほどよく働きほどよく遊べれば一番いいんだけど、そううまく行かないのが世の中でさ。

ま、今はこういう映画を観てブログでボヤキが書けるくらいの時間だけはあるんだからそれでよしとしなけりゃね。
明日も仕事だー。日曜日の意味は休みじゃないのさ。どの曜日も休みじゃないけど。

さてボヤキはこのくらいにして昨日のクールなハゲタカ大森南朋とこれ以上ないくらいの違ったイメージの彼である。
あどけないくらい可愛かったりもする。坊ちゃん的なヘアスタイルにゆるい服装。
映画もかなーりゆるくて一部マイクが映ってて何が出現したかと驚いた。キム・ギドクの初期作品以来にびっくりした。
とにかく私の代わりにだらだらしてくれるコウちゃんのだらだらぶりを見ているだけで少しほっとできたかもしれない。これはこれでつらいものはあるなとか。この苦痛に比べれば今の我が生活も悪くはないのかもしれない。
子供に怒ってるとちょうどコウちゃんのように論点をすり替えてくる。勉強しなさい、なんて叫んでいるのに、突然「ピラミッドは宇宙人が作ったの?」だとかまったく違うことを言い出すのだ。子供の質問には答えてやらねばならない、なんていう言葉が浮かびつい答えてるとうっかり怒ってる本質を忘れてしまったり。
でも突然赤ちゃん作ろうって言い出して「順番が違うでしょ」って言われたら「じゃ結婚しよう」ってまず金を稼いで来い、という彼女の叫びが聞こえてない。聞こえるわけもないか。夢だけを追う男とリアルの世界に生きる女と。そして男はさらに勘違いの方向へと走っていく。
ほんとに彼女ってお母さんみたいなの。でもやっぱりお母さんじゃなくて彼女だから彼が突然ベッドからいなくなったらそりゃ辛いしね。
「甘えてばかりいないで、私だって甘えたいんだから」こういう気持ちになる女性って多いっていうか殆どそうなのかな。男って子供!どうしてこう子供なんだろうね。コウちゃんがこの後大人になれたとは・・・思えないよなー。

物凄い自分に対するボヤキ感想になってしまった。

監督/脚本:山田英治  出演:大森南朋 今井あずさ 紀伊修平 永井英里 川屋せっちん
2001年日本


ラベル:人生 大森南朋
posted by フェイユイ at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 大森南朋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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