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2008年07月22日

『怪談新耳袋 第1夜』

怪談新耳袋.bmp

原作の『新耳袋』のタイトルを見たことはあったし、どこかで少し読んだ気もするが映像を観るのは初めて。無論、大森南朋目的である。

原作が短編であるのを無理に引き伸ばしてしまわず、5分という短い時間で作っているのはホラーとしては却って向いているのかもしれない。
映画の長さのホラーってなんだか間延びしてると思うことが多いんだもんね。出だしの余計な説明とか最後のつまらぬ繰り返しとかがいつもうざいものであるし。
この作品、つなぎの白い手も怖くておかしいし、なにしろ最初の話が「第7話」となっていたので「え?なぜ?」と騙されてしまった。正直ちょっとぞっとしてしまったぞ。悔し〜。

自分の好みとしては「カセットテープ」と「ビデオ」がいけた。
「カセットテープ」はナオさん主演だからなんだか贔屓目もありそうだが、それだけでなく一部屋で起きたカセットテープと音が恐怖を作り出していくのが秀逸な作品であった。以前録音したテープにたまたま亡くなった女性の声が入っておりそれが今の状況と奇妙に重なっていること。テープが劣化しておかしくなってしまったのか本当に霊的なことなのかどちらにも取れる表現である。電話からこぼれ聞こえる声も不気味だし、突然差し込む光も意味ありげだ。
ナオさんがまたいい男でこんな感じに好意を持たれていそうなのも頷ける。
最後にテープがビョーンと延びてしまうのもありそうでいて怖い。
監督が佐野史郎さんだというのも驚きだった。

「ビデオ」はまあなんということもないんだが、いつもパソコンで映画を観てると怖ろしい顔が映っていてぎょっとすると自分の顔であった、ということをしょちゅう繰り返しているので。大体怖い映画って画面が暗いので自分の顔が怖ろしい表情で(つまり怖いからね)映ってしまうのだよね。
あとこのお姉さんのように怖いものがいっぱい側にいるのに全然気づいてない、っていう話はちょっとおかしくて好きなのだ。
霊感が強い人はいつも怖い体験をして大変だが、霊感がなければのほほんと生きられるのだよねー。どっちが幸せなんでしょうか。

どれもなかなかおもしろかったのだが、最後の「修学旅行」みたいに何度も覗き込んでは怖がっている人の話ってのはちょっといらいらしてしまう。気にしすぎ。
「背広返し」は他のと違った味で笑える。落語みたい。
それにしてもホラーの題材ってエレベーター、押入れ、トイレみたいな狭い個室だとかカセットテープ、ビデオみたいに霊を写し出すものだとか、ドアからじわりと覗いて手だとか、やはりお決まりのものなのだなーと思う。やはりそういうのはいつでも誰でも何かしら恐怖を感じるものなのでしょう。

第7話「エレベーター」The Elevator(主演:内山理名、監督:清水崇)
第1話「来客」The Visitor(主演:植松夏希、監督:豊島圭介)
第35話「ニシオカケンゴ」Kengo Nishioka(主演:奥貫薫、監督:鶴田法男)
第34話「カセットテープ」Cassette Tape(主演:大森南朋、監督:佐野史郎)
第26話「棚さがり」Off the Shelf(主演:渡辺いっけい、監督:吉田秋生)
第30話「背広返し」The Backward Suit(主演:岡本信人、小橋めぐみ、監督:三宅隆太)
第19話「覆水」Spilt Water(主演:石野真子、監督:鶴田法男)
第31話「ビデオ」Video(主演:三輪明日美、三輪ひとみ、監督:木原浩勝)
第9話「妹の部屋」My Sister's Room(主演:佐久間信子、監督:豊島圭介)
第20話「修学旅行」The School Excursion(主演:栗田梨子、監督:三宅隆太)

2003年日本



ラベル:大森南朋 ホラー
posted by フェイユイ at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 大森南朋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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