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2008年08月10日

『深呼吸の必要』篠原哲雄

深呼吸の必要.jpg深呼吸の必要 2.gif

大森南朋の出番は少しだろうとたかをくくって観てたら出ずっぱりだったのでそれが一番の幸せだった。

沖縄に行ってサトウキビ畑の刈入れのバイトをする、という募集に応じた若者達が働くことで心も癒されていくお話。
行ってみれば3月いっぱいの納期に遅れたら「おじいとおばあ」がとんでもないことになる、と脅されいやいやながらも慣れない作業を懸命にこなしていく内に最初は反発していた見ず知らずの男女の中に連帯感が生まれていく。
強烈に悪い奴がいるわけではないがそれぞれに心に傷を持った若者達が沖縄の自然と暖かいおじい、おばあに接するうちに打ち解けていく過程を描いた作品なんて正直言って全然好きではない。
監督の名前を見たら『天国の本屋』を作った人でなるほどあれも同じように普通と違う場所、つまりアレで「天国」だったのがコレでは「沖縄」になるわけで、沖縄って天国なんだなーと言う感じ。
淡々と描いているようでちょっとクサイ演出も多々あるのがこの監督の持ち味なわけで。
あっちにも香里奈さんが出ていたがこちらでは主人公になっている。そしてあちらでの玉山鉄二さんがこちらでは谷原章介さんのようでこういう落ち着いた2枚目が好きなのでしょうなー。大森南朋の役は新井浩文というよりは原田芳雄でありましょう。
ま、そういう比較は置いといて、私にはどちらもむず痒くなってしまうタイプの作品なのである。どちらもああ、癒された、いい映画だーという気持ちにはならないがそんなに嫌〜になるわけでもない、という位置である。観てる間はそんなに退屈することもなく楽しんで観れるのだが時々あまりの演出のクサさにうっとなってしまったりもするくらいである。
芸能人には疎い(っていうかナンにでも疎いが)私だが自殺志願だったうつむき加減の一言も話さない女子高校生が最後に長澤まさみだと気づいてちょっとびっくりしたり、彼らが一息つきにいく沖縄の店の男の子が今をときめく上地雄輔の顔が見えたのもへえだった。有名になってなかったら絶対見過ごす役柄だけど。なにしろ4年前の作品だしね。

大森南朋は本土からやってくるサトウキビ刈りなど未経験の若者たちを導いていくという役どころなんだけど、ありがちな悟りきったようなデキタ人柄ではなくてちょっと軽薄だったり怒りっぽかったり成宮寛貴演じる元高校球児に「日本中のあちこちで農業を手伝ってるって単に逃げ回っているだけじゃねえの」と言われて言い返せなかったり、大怪我をしてみんなから助けてもらったりする少々情けない男でもあるのが逆にほっとする。悟りきったような男とかって物凄く嫌だしね。
しかし成宮くんの突っ込みの答えはどうなったんだろー。単にそのまんまドツボだったってことなのかな。なにか彼なりの言い訳があるのかと思ってしまった。

若い男女が一緒に寝起きしてるのだが、なにやら恋愛沙汰もなし、怖ろしい事件がおきるわけでもないのである意味とても不思議な映画でもある。
ナオさんが冒頭辺りで谷原さんに妙なタメをとったとこがあったんでなにかあるのか?と思ったのに何もなかった^^;
結構最近沖縄舞台の映画を何度も観てるけどどれも絶対「沖縄のんびりとてもいいとこ〜」ってかんじなのだ。自分もそう思ってはいるけど沖縄の暗い部分を描いたものって全然観ないのも物足りないかもしれない。

監督:篠原哲雄 出演:香里奈 谷原章介 成宮寛貴 金子さやか 久遠さやか 長澤まさみ 大森南朋
2004年日本


ラベル:癒し 大森南朋
posted by フェイユイ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 大森南朋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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