映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年12月18日

『トレインスポッティング』ダニー・ボイル

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TRAINSPOTTING

この映画もずっと観よう観ようと思いながらなんとなく観損ねてやっと鑑賞。

スコットランド。冴えない若者のクスリ漬けの日々を描いた作品。
昔からクスリを題材にした物語というのは興味があるのだが、さすがにこの年まで観て来ると結局どうにもならないんだという描き方しかできないものだと気づいてくる(物凄く遅いが^^;)
麻薬はいけませんよー、という描き方にすれば辛気臭くて説教じみて嫌になるし、かといって素晴らしい世界だという描き方も嘘でしかない。
それにクスリを服用した本人だけがその快感を得るわけで画面を観てるものはその恍惚とした顔を眺めるだけなのでどうにも取り残されてしまう。
ヒース・レジャーが出ていた『キャンディ』はクスリ中毒になるとどんな悲惨な末路がくるのかと表現していて教育的な意味合いが強い映画だったが、こちらの映画ではジャンキーの生活の悲惨さを捉えながらも突き放した表現で面白がっているようにも思える。
この刺激的な生活と安泰な退屈な日々のどちらがいい?と聞いてさえいるようだ。

映画としてはこの描き方の方が好きだが、辛気臭い話をすれば本当にクスリというものを知らなくて幸せだと思う。
「何百回のセックスよりいい気持ちになれる」ほどの快楽を一度知れば捨てられるわけがない。
今日もゲーノー人の方が「反省してやり直します」てなこと言っていたが、体験者はニヤニヤ笑いをしていそうだ。
日本でも以前からやってる人はやってただろうが、最近とみにニュースになる「クスリ」
人間関係を持つことが苦痛になっていく現在、1人だけで快楽に浸れてそれがとんでもなく甘美なのだったらますます中毒者は増えていくだろうし。

まあそれはおいといて、評判どおり面白い映画だった。あっと驚いてこんな凄い映画があったのか、ともんどりうちまではしないが。
汚さも悲惨さもだらしなさも文句なしの最低ぶりだ。
『キャンディ』と違ってこちらの主人公くんは両親にも愛され部屋も可愛い男の子の部屋って感じでその普通さがまた悲しい。
主演のイアン・マクレガーは坊主頭も愛らしくこれも文句なしに魅力的だった。

ところで私がドラッグ関係の作品で最も好きなのはねこぢるさんの『ぢるぢる旅行記』である。
これはドラッグ礼賛と言える内容なので映画化は難しいかもしれない。ねこぢるさんを誰が演じるかというのもあるし(←そういう問題か)
やはり一応「麻薬は危険です。こんな酷い目に会いますよ」という表現でないと映画にならない気がする。
このマンガをそのまま映画にできたりするだろうか。

監督:ダニー・ボイル 出演:ユアン・マクレガー ロバート・カーライル ジョニー・リー・ミラー ケヴィン・マクキッド ユエン・ブレンナー ケリー・マクドナルド
1996年イギリス


ラベル:青春 麻薬
posted by フェイユイ at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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