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2009年03月05日

『ダーク・ハーフ』ジョージ・A.ロメロ

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STEPHEN KING'S THE DARK HALF

ロメロ監督作品ということでゾンビなイメージなのかとやや戸惑ったが主役がティモシー・ハットンだったので「一体どういう作品になるんだろ」と気になって観てしまった。

スティーブン・キング原作なのでまず興味は惹かれるし、結構地味で落ち着いた雰囲気から始まるのですんなりと入っていけた。
こういうかっちりとした作り方はアメリカならではで、味気ないが非常に判り易い。
ティモシー・ハットンといえば『普通の人々』で知ったのだが、アメリカの人気俳優なのにどこか派手さがない。とてもハンサムなのだが印象が薄いように思えるのが却って印象的だった。
『タップス』『ロングウェイホーム』までは観て、その後を知らずにいたがこういう映画に出ていたのだ。とはいえ、さすがに変わらない落ち着いた2枚目であり、人間の持つ「善の顔」と「悪の顔」をくっきりとうまく表現している。最初「悪」になった時は他の人かと騙されていた。

キングらしい物語、というのか。善良で知的なイメージで売っている小説家が別のペンネームで残虐な殺人鬼の物語を書いている。サッド・ボーモントの名前の善の作家は評価は高いが売れているのは殺人鬼の作家であるジョージ・スタークのほうだ。
ある悪質なファンがその秘密を知り公表するぞと脅したためにサッドは仕方なく自ら公表しスタークを葬り去ることにした。
だが善良なはずのサッドは心の奥でスタークに強く惹かれていたのだ。架空の存在であるはずのスタークが実在化してサッドの関係者を次々と殺害する。警察はすべての犯罪の犯人はサッドだと疑う。

さらにサッドには双子の兄弟がいたのだが、胎内にいた時、もう一人がサッドの体内に入り込んでしまっていた。
サッドが少年になった時、激しい頭痛がして脳内から兄弟の遺物が見つかったのだ。
果たして怖ろしいジョージ・スタークはサッド自身なのか、それとも本当に存在するのか。
もうどっちにも転がれる話のようにも思えるがそこはキングなので単に想像だとか、本人が無意識にやっていただとか、性格異常者が犯人だったなんていう落ちで終わらないのである。
つまりジョージ・スタークは存在するのだ。(といっても原作がどうなっているのかは知らないが)
いつも柔らかで優しげな表情のティモシー・ハットンが怖ろしい顔に豹変するのを見ると「本当にこんな風に性格が変わってしまうんじゃ」とビビッてしまう。態度も粗野で乱暴で信じられないほどだ。
最後スタークが雀の大群に食べられてしまうのだが(といきなり書くとなんのこっちゃだが)サッドは犯人だという容疑をかけられているのにこいつが食べられたらどうやって立証するんだ、とはらはらした。
というか保安官が見たのはもうあらかた食べられて肉片のようになった状態だったのに大丈夫だったのかな?奥さんの証言だけでは無理だろうし。でもなんだか落ち着いてた。

驚くほどでもないし、わりかし低予算な仕上がりに思えたが役者さんがたの演技で楽しんで観ることができた。
サッドに助言する大学教授の女性がかっこいい。

監督:ジョージ・A.ロメロ 出演:ティモシー・ハットン エイミー・マディカン ジュリー・ハリス マイケル・ルーカー ロバート・ジョイ
1993年 / アメリカ


posted by フェイユイ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

故ヒース・レジャーの遺作『パルナッサス博士の想像力』配給が見つからずDVD化?

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そりゃ私はどうせDVD鑑賞しかできないので却って早く観れる、ということなのかもしれませんが残念ですね。(日本版は関係ないか?)

どちらにしてもテリー・ギリアムの映画が好きなので早く観たいです。

この写真のヒースもかっこいい。
posted by フェイユイ at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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