映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年03月19日

『プリティ・ベビー』ルイ・マル

PRETTY BABY 2.jpg
PRETTY BABY

ルイ・マル監督作品で現在私がレンタルできる最後の作品になってしまった。
ルイ・マル監督の名前を知らなくとも私と同じ世代ならブルック・シールズ主演のこの映画は知っているのではないだろうか。
母親とともに娼館に住む少女ヴァイオレットが完璧と言える素晴らしい美貌を持ちながら無邪気に振舞う様子を美しい作品に仕上げたものだ。
小悪魔的なヴァイオレットが売春に対して何の戸惑いも衒いも反発もなくあっけらかんとしすぎているのが観やすくもあるのだが反面却ってエロティシズムに欠ける気がする。
何も物怖じしないヴァイオレットが奔放に暮らしながらやがて初めての客をとり、写真家の男と恋に落ちて結婚し、金持ちの男と結婚した母親のもとへ引き取られるまでが特に混乱するようなこともなくすんなりと進んでいく。
娼館の女達も買いに来る男達も写真家の男も善良な人物ばかりなので「こんな遊んでばかりで楽しそうな仕事ならやってみたいものだ」とつい思ってしまう。三池崇史監督の『ぼっけえきょうてえ』とは偉い違いだ。
あまりにも絵画のようでありすぎてロリコンの男性よりは可愛い少女が好きな女性向けの映画のような気がする。
もしくは「昔はこんな風に少女を金で買ったり、結婚したりすることができたのだ」というノスタルジックな昔話のようなものか。
同じ少女売春婦としてイメージされたジョディ・フォスターの少女時代のほうがよりリアルにセクシャルであったし、コメディの『ダウンタウン物語』でさえジョディの娼婦姿の方がより隠微でそそられるのではないだろうか。

まあそんなごちゃごちゃ言う映画ではなくニューオーリンズの娼館の気だるい雰囲気を楽しんで観ればいいのかもしれない。
ブルック・シールズの愛らしさは確かに見惚れてしまうばかりでほっそりした少女の裸体を惜しげもなく披露した場面はもう今では大っぴらには観れないものかもしれないし。

監督:ルイ・マル 出演:ブルック・シールズ キース・キャラダイン スーザン・サランドン フランセス・フェイ アントニオ・ファーガス
1978年 / アメリカ


ラベル:少女
posted by フェイユイ at 00:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。