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2009年04月15日

『ヘヴン』トム・ティクヴァ

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HEAVEN

『パフューム』を観てティクヴァ監督作品を観ていこうと思い、有名な『ラン・ローラ・ラン』を観て『ウィンター・スリーパー』を観た時点で止まってしまったんだけど(つまりこれがあまり面白くなかった)これを先に観るべきだった。

ケイト・ブランシェットが大好きなせいもあるけどなんとも心惹かれる物語だった。
ティクヴァ監督の描く恋愛は一般常識とは違った形であるようで、ここでも間違いだったとはいえ子供を含む4人の罪なき男女の命を奪ってしまった女と取調べで通う。訳をする若い男の不思議な恋物語である。
始めは男の一方的な一目惚れなのだが、女の方が10歳くらいは年上だろう。彼女が初めての聖体拝領の年齢の年に彼が生まれたというのだから。彼らはそのくらい年齢差があるのだが誕生日は同じだという。そして名前はフィリパとフィリポ。イギリス人とイタリア人なのだが不思議な縁で結ばれているとしか思えない。
フィリポは罪人であるフィリパと出会った時から好きになってしまう。夢に見てシーツを汚してしまうほど(無論、夢精したのだね)
うっかりした間違いでのこととはいえ4人の人殺しである彼女を救い出すとフィリポは決意する。
小柄で一見優しげな風貌の彼だが行動にはまったくのためらいもない。フィリパはそんな助けに最初戸惑いながらも共に逃亡する。
共に坊主頭にして粗末な身なりで逃げていく二人の旅はまるで殉教の旅路のようでもある。
やがて追っ手である憲兵隊が彼らを追い詰める。最後かと思った瞬間、二人は憲兵のヘリコプターに乗って空高く「天国=Heven」へと舞い上がったのだった。

人々を助けようとした行動が罪なき人を殺めることになるフィリパ。そんな彼女に恋しフィリパの正義を信じて救おうとするフィリポ。
外から観る者にはとんでもない行動としか思えない。フィリポの揺るぎなき愛と決意は一体なんなのだろうか。
フィリポの弟くんの愛らしさと賢さ勇敢さ。お父さんもいい人だし。深い絆があって。そんな風な家族なのだな。

ケイト・ブランシェットって見惚れてしまう。かっこいいんだよなあ。ぽっ。
監督:トム・ティクヴァ 出演:ケイト・ブランシェット ジョバンニ・リビジ レモ・ジローネ ステファニア・ロッカ アレッサンドロ・スペルドゥーティ
2002年ドイツ/アメリカ/イギリス/フランス


posted by フェイユイ at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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