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2009年06月06日

『紀雄の部屋』深川栄洋

紀雄の部屋.jpg

『真木栗ノ穴』『体育館ベイビー』『狼少女』とどれも面白かった深川栄洋監督作品、ということでこれも観てみた。
わずか57分の映画で内容もごく普通のオタク青年の(オタクは普通じゃねえという方には普通ではないが)日常的ラブストーリー(オタクに日常的ラブストーリーがあるのか、という方には日常じゃないが)ではあるのだがさすが一見ごく当たり前の出来事を面白く描くという腕前は比類なき深川監督作品であった。

主人公のオタク青年が宮崎あおいの心も掴んだ高岡蒼甫氏でこんなかっこいいオタクがいるかな、って思わなくはないがそこはまあサービスということで。
薬学部に所属する秀才でありプロレス好きフィギュアコレクターのオタク青年でもある紀雄氏はプロレス会場でバトンガールをやっていた可愛い女の子綾子に一目ぼれ。以来付き合うことになるが潔癖症の紀雄には彼女のぐうたらさが我慢できずいつも怒鳴ってばかり。綾子はいつも煩く咎める彼にうんざりもする。
だが喧嘩ばかりのようでいて二人は離れず過ごしていた。
そういうある日、紀雄はオタク先輩の妹から横恋慕されてしまう。その妹は紀雄の彼女の秘密を見つけてしまうのだ。

と言っても彼女の秘密は先ほど観た『あなたになら言える秘密のこと』みたいな凄いことでもないわな。
単に「21歳だと言ってたけどホントは27歳だった」というようなことで。
確かに22歳の大学生である青年にとってはちと衝撃なことかもしれないが。
紀雄も5歳も年上か、とショックを受けてしまうのだが、そのまま綾子が姿を消してしまうと段々不安になり、彼女がバイトしていたプロレス会場で「綾子はどこに行った」と叫んでレスラーにぼこぼこにされてしまう。
傷心のまま勉強を続ける紀雄の部屋にある日綾子がひょっこりと戻ってくる。
相変わらずねじの外れた彼女にガミガミと怒りつけ紀雄はスパゲッティを作りながら鼻水と涙を鍋の中にぼとぼとと落とすのだった。

他愛のないようなお話で(笑)
もっと年取れば27歳なんて若い若い、ということだがねえ。5歳くらいの歳の差なんてなんつーこともないっしょ。
いっつもガミガミ言って嫌っているかのように思えた男が実は彼女がいないとてんで元気がなくなってしまう、っていうのもよくある話なんだけどね。
綾子のどうしようもなさ加減と紀雄のオタクな感じと日常のぐだぐださもあいまってその辺が却っていい雰囲気を醸し出しているいい作品であった。

オタクってホントに気持ち悪がられるねー。これ観ててもやっぱり気持ち悪しおかしいんだけど、そういう自分もオタクの一員ではあるからなあ。
しかし「同じコナンでも『名探偵コナン』じゃなくて『未来少年コナン』じゃ古いですよね」っていうのはある。年齢を誤魔化す時は好きなアニメに気をつけよう。私なんざ『コナン・ザ・グレート』だもんね(アニメじゃないけど。単に筋肉マニアというだけか)

監督:深川栄洋  出演:高岡蒼甫 つぐみ 安藤希 菅原永二 富豪2夢路
2004年日本


posted by フェイユイ at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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