映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年11月03日

『モナリザ・スマイル』マイク・ニューウェル

0000186495.jpg2003_mona_lisa_smile_007.jpg2003_mona_lisa_smile_wallpaper_002.jpg
MONA LISA SMILE

ちょいと気になって観たんだけど、それなりに面白いなあと思う部分と退屈な部分とが重なっていた。

こういうお堅い学校の話、というのは凄く好きだ。凄く自由だったり、荒れ果てていたりする学校にはさほどの魅力はないが、抑圧された学校ほど面白い題材であると思う。自分がそこにいたいかというのは別問題だがね。

非常に興味深い面白い作品だった。だが非常に残念でもあった。
最も勿体なかったと思うのは主人公のジュリア・ロバーツで生徒役や他の教師役はなかなか面白いキャスティングだったのに、何故主役に彼女を持ってきてしまったのか。今まで彼女の作品と言うのは殆ど観たこともなくマット・デイモン絡みで『オーシャン』そして昨日観た『ジキル&ハイド』がたまたま彼女主演だったが、軽いコメディか『ジキル&ハイド』の時のように個性の笑顔を殺してしまいできるだけみすぼらしい姿をしている時は却ってその美しさが引き立つように思えたし、サイコホラーというジャンルのせいもあったと思うのだが、本作のような雰囲気を持つ作品の主人公としてあの彼女独特の笑顔はどうなのだろうか。モナリザスマイルはほんの少し筆を入れただけでその魅力は失われてしまうと言うほどの微妙さを本髄とするものだったはずだが。
ま、そういう揚げ足取り的な言い方は別としても彼女だけが時代に合ってないのはまさか進歩的な女性という設定のせいではないだろうが(あ、また揚げ足)
好き嫌いだろうが私としては彼女が主人公でなかったらもう少しいい作品に思えたような気がする。

反対に女学生たちは楽しめる人揃いであった。ビッチ的魅力溢れるマギー・ギレンホールは最初観た時は変な顔の人だなあと思っていたんだが観れば見るほどよく見えてくるから不思議。今風なアメリカ女性という感じがいつの時代設定でもよさそう。
物凄い憎まれ役のベティ=キルスティン・ダンストがマギー演じるジゼルに暴言を吐く場面で彼女の暴言が実は寂しさから出ているものだと察知するのが大人びてかっこいい。実生活ではなんだか複雑な関係だった二人のようだがここではグリニッジ・ビレッジで同居する関係に。この映画の中の結果としては一番彼女らが気になる。
ジュリア・スタイルズも何かと観ることが多い女優だったりするのだが、彼女の顔も一般的美人というんでもないと思うんだけど、どこか気になるタイプで今はやっぱりこういうちょいファニーな感じの方がいいような。ロバーツ=キャサリンのある意味ごり押し的な態度にきっちり自己主張をする役が合っていた。

1950年代、アメリカ東海岸の保守的な女学校を舞台に優等生な女学生たちにある指針となった女教師の物語、なのだが、キャサリンがジュリア・ロバーツであったことで嘘っぽくなってしまった。
それに彼女を主体にするんではなく女生徒の一人から見た感じの方が私はよかったのではないかと思う。
物語の中でキャサリンの恋の部分はなんとなくうっとおしいのだが、生徒が主人公だったらもう少し違った表現になっていたのではないだろうか。ビルの人格が彼女を描き出すことに効果的だったのだろうか。

監督:マイク・ニューウェル 出演:ジュリア・ロバーツ キルステン・ダンスト ジュリア・スタイルズ マギー・ギレンホール ジニファー・グッドウィン
2003年アメリカ


ラベル:女性 歴史 思想
posted by フェイユイ at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベン・ウィショー『ブライトスター』

『ブライトスター』

折り紙が可愛いので、つい開いてみたくなりますね。
posted by フェイユイ at 00:30| Comment(2) | TrackBack(0) | ベン・ウィショー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。