映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年11月18日

『フィリップ、きみを愛してる!』



『フィリップ、きみを愛してる!』

ジム・キャリー好きだ。これ観たいよねー。



ラベル:同性愛
posted by フェイユイ at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『休暇』門井肇

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刑務所に勤める中年の刑務官・平井がお見合い結婚をすることになる。相手の女性は子供連れなのだが独身を通してきた無口で武骨な平井はなかなか打ち解けることができない。
そんな折、服役中の金田の死刑執行が決まった。死刑執行の「支え役」を志願すれば一週間の「休暇」を取って二人と旅行ができるのだ。だが結婚式という御祝の前日にそういう恐ろしい任務は免除されるのが通常でまして志願する者はいない。誰もが思ってもいなかったが、平井は死刑を受ける者の体を支える、という役目を引き受ける。

時間軸を交錯していく、という演出はあるものの極めて淡々と進行していく作品だった。テーマも内容も重く深刻で変な音楽も流れず静かにひっそりと物語られていく。台詞や含みのある演出などで登場人物の心情を表現する、ということも殆どない映画だったので心の奥底を覗くことができず想像に頼るしかない。しかし誰でも主人公の真面目な態度に心打たれるであろうし、何の罪だったのかは明かされないまだ若いハンサムな死刑囚の突然の死刑にも衝撃を受けてしまうだろう。
極めて重く真剣に考えねばならない映画である。

と思う。

ので。

これから先は真面目な方は読まないでいただきたい。
怒髪天を突かれても困るし。
勝手な感想の責任は負いかねます。

では。

しつこいけど。

勝手な感想ですので。




悪しからず。



このブログではあまり書いてないのだが、私は小林薫さんが凄く好きで。
好きなんだけどあまりそれほど作品を観ていない。
それはただそれほど観たい作品がなかったりする、ということになるのだが、少し前この作品を見つけてちょっと気になった。
共演は西島秀俊で彼もまた気になる人である。彼の作品の方が余計観てるかな。
というわけで気になる男二人が共演、しかも刑務所の刑務官と死刑囚という関係。
ここでよからぬ想像をしてしまう私なのだった。
悶々。
ああいけない。
そんな期待をしてもそんなシーンがあるわけもないだろう、とうずうずしながらDVDを差し込んだのである。
男なら大きくなってるとこで、女だから・・・まあ下品になるといかんから止める。
内容は上に書いたような極めて真面目なあくまで真剣な作品である。
だがだがいけない予感を膨らませながら観る腐れた観客にはうぎゃあと思えるほどの展開なのだった。

とても不思議な設定物語なのである。
確かに死刑囚金田と刑務官平井は余計な会話は殆どしないので彼らが互いの心情を語ることもないし、そちら系の漫画や小説のように突然キスしたり抱きついたりことに及んだりということはないんだが。
平井はこの中で特に金田に優しくしている風でもない。むしろ優しいのは他の刑務官の方なのである。なのに金田はその優しい刑務官には至って冷めた態度なのにそっけない平井にはなにかと話しかけたり他には見せなかった微笑みを彼だけに向ける。そして罰則も気にせず(といってもすぐ死刑だったんだが)彼の為に描いた絵を彼だけに渡すのである。
平井は何も言わない。金田も何も話さない。二人は互いをどう思っていたのか。
死刑の前に金田は刑務官長から「妹さんに遺書を書いてあげなさい」と言われるが結局何も書けず白紙を折りたたんで幾人も並んでいる刑務官の中の平井にそれを手渡す。何故彼は白紙を平井に渡したのか。書けない言葉がそこに書かれていたのか。
平井は独身を通していた、という話になる。説明が極端に少ないこの作品の中でされる説明の一つだ。
平井の結婚相手は子連れとはいえまだ若く美しい(大塚寧々)である。だが彼女は彼の心を見透かすように言う「あなたは私のことも子供のことも好きじゃないんでしょ・・・でもいいわ。私がずっと一緒にいる、と決めたんだから」平井はそれを否定もせず、ただ抱きしめるのだ。
だが映像上だけとはいえ、映画に付き物のサービスシーン、とも言うラブシーンもキスシーンもなし。彼女が服をはだけるようなことすらない。平井が彼女に対し男が持って当然の欲望を匂わせる場面すらないというのも奇妙でもある。

これはもう勝手に確信させてもらう。

金田は何故平井が好きだったんだろう。
この作品は本当に説明が少ない。なので逆にどうにでも想像できる。
金田は平井に何を伝えたかったんだろう。
金田が狭い仕切りのある屋外で縄跳び運動をするのを平井が背後から見守る場面がある。平井は「作業をずっとしていたので握力がないんです」と言って縄跳びを平井に渡しやはり背を向けて縄なしでぴょんぴょんと跳んで見せる。その後ろ姿を平井は見つめるのだが、足元から頭まで舐めまわすように見るのである(妄想?)
話が変わるがこの後独房に入った金田の背後に年配の男女が立って金田御見つめている、という幻がある。もしかしたら金田の罪は両親殺害なのかもしれない。
就寝した金田の部屋を平井が覗き込み(これは単に仕事である)布団をかぶって寝てるのを注意するのだが上目づかいに見る金田の顔が可愛い。
死刑執行を刑務官たちの態度で察してしまった金田は今までの冷静さを失い突然暴れ出す。移された反省房から部屋に戻る金田に付き添った平井に金田が結婚祝いの絵を渡す。それは平井が結婚式を挙げているような情景を描いたものだったが、彼の妻の顔を知らない金田は女の顔を妹に似せて描いてしまう。これも金田が平井とのつながりを願望しているかのように思える。
絵を渡されて平井が初めて金田に打ち解けた声で礼を言う。その時唯一金田が小さな微笑みを浮かべるのだ。

死刑が決行され首を吊られた金田の体を平井が支える。何故そうする必要があるのかは判らない。アメリカ映画などでは何度も観た光景だが、体を支えたりすることは一度もなかったが。
だがここでは平井は初めて金田の体を抱きしめることになるのだ。その体は痙攣し息絶える。
その後、平井は目的だった新婚旅行へと出かける。結婚相手の子供も一緒である。平井の目的はむしろこの子供に打ち解けてもらいたい為の旅行のようだ。
少年は金田と不思議な相似点がある。酷く内気で言葉がなく心を閉ざしていること。そして絵を描くことが好きであるということだ。
囚人とは打ち解けて話すことは禁じられているとしても、子供となる少年と打ち解けることは平井の願いでもあるように見える。無口で無愛想な平井だがなんとか少年から好かれたいと絵を褒めたりボールを買ってあげたりする。だが少年はなかなか心を開かない。

死刑の時、金田の体を抱きしめた平井に金田の手が触れる。物語の中で唯一二人が触れ合ったのが死の瞬間であるとは。

旅先の真夜中、一人起きていた平井は突然起き出した少年を抱きしめて「ごめんな」と謝る。それは金田への言葉ではなかったのだろうか。そして少年の「うん」という言葉は金田の答えだったのだ。
妻になった女性は平井の隠された心を感づいている。彼は本当は自分を求めていないと。平井もそれを否定はしない。きっと本当だったのだろう。
平井がどういう気持ちでいるのか。それはもう想像するしかないのだが。
結局妻との愛情を見せるシーンはなく、ただ平井が少年と仲良くなった状況が最後に示される。
平井の愛情がいつか少年に向けられていくのだろうか。

という萌え萌えの状態で観通した。もしかしたらこの映画退屈だとか眠いとか言う人がいるかもしれないが、私的にはギンギンに萌え上がって観ていたわけである。
多分提供の具合からして真面目な映画を作らざるを得なくて作った作品なのだろう。なのにこの含み。これが怪しいと言わなくて何が怪しいのだか。
腐女子的パロディマンガに是非ともしたい題材だが、さすがにブラックな内容になってしまうのだよなあ。
ここまで楽しく勘ぐらせてくれる映画も数少ない。小林薫、西島秀俊、二人ともエロい。嬉しい。

監督:門井肇 出演: 小林薫 西島秀俊 大塚寧々 大杉漣 柏原収史
2007年日本
ラベル:同性愛 犯罪
posted by フェイユイ at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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