映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年12月04日

米誌が選ぶ過去10年の「重要な映画」50本

米誌が選ぶ過去10年の「重要な映画」50本。第1位は「マルホランド・ドライブ」

こういうのっていつも「え〜??」という時が多いんだけど、これはなんだか私も加わっていたかのようなラインアップ。
1位の『マルホ』は判るとしても5位に王家衛の『花様年華』というのが嬉しい。

一方、過去10年間で最も大コケした失敗作は、エディ・マーフィのアノ作品!
は観てないものが多いので何とも言えないが7位がダニエル・クレイグ目的で観た『インベーション』でこれは確かにねえ。
タランティーノ『グラインドハウス』が入っているのは彼としてはむしろ狙うところ?


ラベル:映画 受賞
posted by フェイユイ at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『刑事コロンボ 完全版 Vol.3』「二枚のドガの絵」

Suitable for Framing

今夜は時間がなくて別のを観ようと思ってたのだが結局気になってコロンボ観賞。いや飽きさせず面白い。

特にこの『二枚のドガの絵』はコロンボらしい秀逸さを持っているんだと思うが何と言っても私は絵画ミステリーが大好きなのだ。
その絵画の意味合い自体と事件が絡むような話だと極上と言えるが本作はドガの絵自体の意味はないのだろうが(多分)それでもタイトルからして興味津津になってしまう。
宝石やら株券みたいなものではなく絵画が殺人にまつわる物語にはマニアックな魅力がある。絵画なんて金に換算しなければ一部の人には無意味なものでしかないのだが、それでも美術を解する人に対する尊敬の念というのはある程度誰もが持ってしまうものなのだろうか。そして自分にはその才能がある、という人間は奢ってしまうものではないだろうか。
本作でも『二枚のドガの絵』は確かに有名な画家の作品として登場するがその値段がどうこうというわけではない。その絵の値打ちが判る、というところに醍醐味があるのだ。

今回の殺人者である美術評論家デイルには素晴らしい名画を買い集めた叔父がいる。名実共に名高い評論家デイルにとってそのコレクションは垂涎の値打ちがある。だが叔父はここに来てそのコレクションを元妻に譲るという遺書を書いたのだった。それを知ったデイルは叔父を殺害しその罪を叔父の元妻に着せ遺産相続を自分のものにする計画をたてる。
実はその前に叔父は元妻と仲直りし素晴らしいコレクションの絵画をあちこちに寄贈する予定を立てていたのだ。デイルにしてみれば単なる値段ではない何ものにも代えがたい芸術作品を気まぐれに学校などに寄付しようとする態度は信じがたいものだったんだろう。つまり叔父や元妻にとっての絵画とデイルにとっての絵画の意味はまったく違うものなのだ。
確かにデイルは絵画の値打ちを理解していたのかもしれない。だがそれらの為に叔父と若い前途ある女性と叔母の人生の値打ちには何の理解もできなかったのはやはり人間性の欠落を感じてしまう。
自分の頭脳と行動に絶対の自信を持つデイルとコロンボの知恵比べ。今回のコロンボは彼の特徴を充分出しながらもちょっとかっこいいさばき方をして見せるのだが、それは犯人から手酷い叱咤を受けたことへの意地もあったんだろう。乱暴な言葉を受けたコロンボの表情をじっくり見せる場面は彼の押し隠した悔しさを滲ませているようで「あ〜あ。コロンボを本気にさせちゃったよ」的苦笑いである。
警察を操つり叔母を罪に落とし込もうとしてすべてはコロンボの計算どおりにはまってしまう。

もっとミーハーな絵画を盗めばよかったんだろうがドガのパステル画という自分の好きな値打ち品を選んでしまったのは失敗だったねえ。

監督:ハイ・アヴァーバック 脚本:ジャクソン・ギリス 出演:ピーター・フォーク キム・ハンター ドン・アメチ
1971〜1972年アメリカ
posted by フェイユイ at 00:37| Comment(0) | TrackBack(1) | 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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