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2009年12月14日

『刑事コロンボ 完全版 Vol.6』「悪の温室」

The Greenhouse Jungle

今回一番の特徴はコロンボに相棒ができたことだな。
アメリカの刑事ものは殆ど(実際がそうなんだろうが)相棒と組んで捜査がされるのに『刑事コロンボ』ではソロでの活動になっていて、そこがまた独特なイメージを作っているんだけど、このコロンボシリーズ、とにかく毎回他のとは違う設定や演出を何か心がけているみたいで今回はあえて相棒を出してコロンボとの掛け合いで面白さを出す試みだったんだろう。
刑事ものを観てるとよくあるのだがこつこつ捜査するロートルのとこへ最新型科学捜査をする大学での若い刑事、と言う奴で本作もまさにその通りである。惜しむらくは外見がコロンボとさほど違わないように見えることでもう少しコロンボとのメリハリをつけてもよかったんではないだろうか。
とはいえのんびりじっくり敵を追い詰めていくタイプのコロンボの傍で一人張り切って燃えていてコロンボを尊敬しているようではあるが最新機器を駆使して見せる様はなかなか面白い。
殺人が最初に行われず、まず犯人が被害者を騙してのでっちあげの誘拐事件を起こして身代金をまんまと手に入れ、その後に殺人が起きる、という仕組みになっている。
犯人が温室で蘭の栽培をしている、という設定も他の作品と異なった雰囲気を持たせるのだが、弾が土の中から出てきた、という以外はさほど蘭栽培が直接事件と関わっているのではないのがちょっとだけ残念。コロンボが話の接ぎ穂に持って行った萎れきった「アフリカバイオレット」というのを犯人が馬鹿にして捨てたほうがましだ、と言ってたのにラストでそれが綺麗に生き返っている、というのは犯人がいつの間にか手入れをしていた、ということなのか。花だけには心優しい人だったのか。
ちなみにアフリカバイオレットって何だと思ってたら「セントポーリア」のことだった。普通セントポーリアって言わないか?確かにあのぺたんとした葉っぱはそうだよね(これは私が日本語吹き替えで観てるからで、英語オーディオ日本語字幕にしてたら「セントポーリア」になってた。多分コロンボは「セントポーリア」っていうより「アフリカバイオレット」って言いそうだ、と吹き替え訳の人が思ったのか?却って長くなるけど)

奥さんが浮気しそうなタイプに見えないとか、被害者が奥さんへの当てつけにつきあっていた女性とは肉体関係はなかった、などキャラクター設定がいまいちしっくりいかなかったのと、全体に展開がまどろっこしくやや退屈を感じる本作であった。

監督:ボリス・セイガル 脚本:ジョナサン・ラティマー 出演:ピーター・フォーク レイ・ミランド ブラッドフォード・ディルマン ボブ・ディシー サンドラ・スミス
1972〜1973年アメリカ


posted by フェイユイ at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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