映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年02月21日

『ハウル』アレン・ギンズバーグをジェームズ・フランコが演じてたのだね

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なんだかちっともチェックしてなかった第60回ベルリン映画祭。寺島しのぶさんが女優賞を取られてめでたい!などと喜んだりした後でコンペ部門の作品名を今頃見る始末。
うひゃあ、となったのは遅すぎて恥ずかしいのだが『ハウル』!
なんとアレン・ギンズバーグの物語なのではないか。しくしく。今頃気づくなんて。
しかも監督はロバート・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン。ギンズバーグを演じているのがジェームズ・フランコではないか。とほほ。馬鹿馬鹿。今頃知るなんて。
まあ早く知ってもどうせ観れないけど。
と開き直ってる場合ではなくこれはもう気になるではないか。
ベン・ウィショーの『Kill Your Darlings』の行方がどうなるか不明な今、ギンズバーグを映像化している方々がいらっしゃったのねー。
しかも監督がロバート・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン。主演がジェームズ・フランコ!しつこい・・・。
ああ〜。これはもう観れるのね。いや日本に来るかどうかは判らないわけだが。DVDでいいので早く見せてくれー。

しかしギンズバーグがジェームズ・フランコ?あの…全然似てない・・・んですけど。いいのか?いいのかな?いいか。
ルシアン・カーは登場するのかなあ。

ジェームズがアレンが好きなのは嬉しいね。


ラベル:同性愛 芸術家
posted by フェイユイ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『TAJOMARU』中野裕之

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これはなかなか面白かったねえ。あの黒澤明『羅生門』を題材にして小栗旬主演と聞いてへえと思ったものの監督は知らない新人監督というのでやや疑心が起き次は脚本が市川森一と聞いてまたまた興味が湧いて観賞。思った以上に面白く観入ってしまった。

つい先日松山ケンイチ主演の『カムイ外伝』を観たばかりなのでつい比較してしまうがどうせだから思い切り比べてみたい。
私的には監督が崔洋一で主演がお気に入りの松山ケンイチなので観る前は断然『カムイ外伝』の方に期待を持っていた。何か凄い面白さがあるのではないか、と考えたかったのだ。
だが正直言って観た感想は「イメージするカムイ外伝そのまま」であっと驚かせてくれるようなモノを感じることはできなかった。忍者アクションなのでやむを得ないのかもしれないがCGを多用したアクションもそれが何か特別な所まではいきついていないと思ってしまった。
カムイを演じた松山ケンイチは予想以上に「悪くなかった」が映画自体に感動をしないではなかなか登場人物に魅力を感じることは難しい。

一方の本作は黒澤『羅生門』のイメージをかなり大胆に取り入れながら物語をまったく違うものにしていく、という面白い趣向に私自身はかなり入れ込んで観てしまった。これからどうなる?とはらはらしながら映画を観るのもそうそうない。少なくとも『カムイ外伝』ではまったくそうしたスリルを感じることはなかったので同じように元ネタの映像がありながらここまで緊張感の違いがあるものか、と思ったのであった。
それはやはり脚本の違いからくるわけで、ただマンガの『カムイ外伝』をそのまままる写ししたようなあの映画と思い切りこねくり回して楽しんでいる本作では原作をどちらも知っている者としてはわくわく度も違ってくるわけである。

主演の二人の出来栄えとしても自分的には松ケンを褒めたくてもここまで作品自体の面白さに差があり、主人公の魅力を表現したとなれば小栗旬の方に軍配を上げてしまうしかない。
例えば『カムイ外伝』の記事でも書いたのだが同じように無口な男であるのだが心の声をナレーションと言う形で表現した本作と全部口に出してしゃべらせてしまったカムイでは「無口な男のかっこよさ」の表現として明らかにカムイは負けてしまっている。これを観てどうしてカムイを黙ったままで語らせなかったのか悔やまれてしまうではないか。
また本作の直光はカムイのような強さはなく、盗賊の多襄丸や桜丸にはてんで弱いのが却って魅力なのである。と言ってもカムイは無敵に強い男なのだからこれは仕方ないが。
脇役の面白さも本作が勝っている。またカムイの場合はせっかくの「非人という差別」に置かれた身である、という題材が曖昧で殆ど効果的に使われていなかかったのも惜しい点だった。

と言う感じで『カムイ外伝』と比較すれば非常によくできていた、と言えるのだがすべて満足とまではいかない部分もあった。
というのは今度は『羅生門』と比較してしまうからでもあるのだが、きっちり過不足なくまとめあげた彼の作品に対し、本作は登場人物の行きつ戻りつが多く時間的にも長過ぎて散漫になっているのでは、と思えるし、姫の行動に対する直光の誤解をわざわざ台詞説明で解説してしまうのは興ざめしてしまう。白州の場面からの展開は冗長すぎしゃべり過ぎであった。すべてが明るみに出なくてもいいのではないだろうか。

しかしそういう欠点など目をつぶっていいや、とも思わせるのは桜丸である。
彼は『羅生門』にはない配役でこの作品の中で一番魅力的なキャラクターもしかしたら彼の方が主役であるべきかも、という役ではないだろうか。
元々盗賊の身でありながら芋一個を盗んで捕まったところを高い家柄である畠山兄弟の弟直光から救われ家臣となり兄弟のように育てられるがその実彼は御所様の慰み者として(つまり男色を強要されておったわけだ)幼少の頃から耐え忍び生きて来た。だが桜丸はその寵愛を利用し畠山家を乗っ取ることに成功する。
一旦は逆賊として捕えられたが、御所様の愛情により正義が捻じ曲げられて再び権力を手に入れる。ここまでが好きだったなあ。
「正義が必ずしもいいことを産むとは限らない」とまあ正しいのか正しくないのかは判らないがそういう台詞を残して御所様が去って行かれたとこまでよかった。
あれであの後、姫は突き落され直光は処刑、じゃ駄目ですか。そうですか。それじゃ正義が泣きますか。
あそこから先はやや偽善的に過ぎて説明的過ぎて急に落ちてしまったよ。
もっと滅茶滅茶でもよかったのだがなあ。

変な盗賊一味になってしまうのだとか今風の音楽だとかは案外様になっていた。小栗はガタイがいいのであのような襤褸服が似合う。
ショーケンの手つきがいやらしくてよかった。などなど楽しめる点が多かった。姫がまったく知らない女優だったのも入り込めた要因かもしれない。

監督:中野裕之  脚本:市川森一 水島力也 出演:小栗旬 田中圭 やべきょうすけ 池内博之 本田博太郎 松方弘樹 近藤正臣 萩原健一 山口祥行 柴本幸
2009年日本
posted by フェイユイ at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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