映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年02月22日

『Serko/セルコ』Joël Farges/ジョエル・ファルジュ

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Serko

ここ数日いつものように映画を観ていたわけだが、実のところ心はアレクセイから離れず、かなり苦しい観賞をしてたのだ(なら観るなってことだが)とはいえ日本版のアレクセイ・チャドフ出演映画はもう無くなってしまったのでもう一度観返すしかないのだが、とうとうまたもや輸入盤に手を出す羽目になってしまった。
で最初の海外版は『SERKO』英語字幕はついているのだがどうせ私には殆ど役には立たない。立たないがやはりついてた方が判りやすい。有難いこってす。

アレクセイが主人公なのだが、フランス映画である。確かにフランス人はこういうロマンな話がとても好きなのではないだろうか。
というか私はそれこそ夢中で観てしまった。時は19世紀。18歳のコサック中尉ドミトリー・ペスコフが皇帝に訴える重要な使命を帯びてアムールからサンクトペテルブルグまでのおよそ9000キロを一頭の白い小柄な馬に乗って旅をする、という物語である。
気の遠くなるような道のりの中で彼は幾度となく餓え、傷つき、死に直面するのだが、その度に出会った人々、多くはアジア人である。
白い馬に乗ってまっ白な氷原を走っていくアレクセイ・チャドフの姿はまるで童話の世界そのもののようで彼の可愛らしい容姿からして神話の物語をそのまま再現しているかのように見えてしまうではないか。
毛皮のコートと大きな帽子を被り白い馬に乗ってどこまでも広がる氷の大地を駆けていく。現実に見ることはない遠い国の情景に酷く惹きつけられてしまう。
『白い馬』というアルベール・ラモリスの奇跡のような映画があるが、少年のようなアレクセイと白い馬セルコの物語もそれに勝るとも劣らない美しいイメージを感じさせてくれた。
アレクセイ=ドミトリーが小柄な白い馬を愛おしそうに抱きしめる光景は忘れることはできない。

ドミトリーはその愛らしさゆえか彼は瀕死になるたびに誰かから助けられる。特に女性からは何度も体で温めてもらえ、求婚までされてしまう。
アジア系の女性達と旅をしながら影人形劇を公演しているフランス人フラゴナール(ジャック・ガンブラン)もまたドミトリーの物語に惹かれていく。この影絵が物語をより幻想的に思わせてくれる。

モンゴルのホーミーを聞いたり不思議な凍りついた中国人の老人に出会ったりドミトリーの氷の国の旅は今迄私が知らなかった世界に連れていってくれた。

凍りついた湖の上を白い馬に乗った若者が遠い国を目指して駆けていく、というイメージはこれまで観た映画の中でも最も忘れられない美しい記憶になって残るだろう。
そんな若者の役を演じていたアレクセイ・チャドフの愛らしい姿も心に留めておきたい。

監督:Joël Farges/ジエル・ファルジュ 出演:アレクセイ・チャドフ ジャック・ガンブラン
2006年フランス/ロシア

Serko動画


posted by フェイユイ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | アレクセイ・チャドフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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