映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年03月04日

『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』マイク・ニコルズ

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Charlie Wilson's War

先日アレクセイ・チャドフ出演『9 rota/The 9th Company』を観てもう少しアフガニスタンへのソ連介入の映画を観たくてこれを見つける。
気持ち的にすっかりロシア側について観ようとしてる昨今、この映画を観ていいものか、というか観通す気になるものか、と思いつつも観賞。しかも主演が好きの範疇にいないトム・ハンクスで脇にもっと好きの範疇でないジュリア・ロバーツときては一層観る気が萎えそうだったがこの内容ならあえてこの二人主演でよかったとここだけは安堵するのであった。

後で気づいたのだが監督がマイク・ニコルズだったのだ。どおりでよくできていて面白いわけなのではある。
チャーリー・ウィルソンという政治家が観るのもうんざりするほどのある意味典型的俗物政治家でありながらふと見たTV報道からアフガニスタン支援行動を促進する羽目になっていく。
彼を焚きつけるのが宗教と政治に鋼の意志を持ちながら介入していこうとするテキサスの富豪夫人ジョアン=ジュリア・ロバーツ。
「アメリカの理想として共産主義国ソ連を叩き潰す」のは冷戦状態であるアメリカとしては表立った行動は取れない。チャーリーはジョアンに誘導されながらイスラムの国アフガニスタンに武力支援をすることでソ連を撤退させ自国の優位を示し、世界平和に貢献したと自負している。
だが戦後のケアにまでは手が回らず武力支援は秘密裏に行われたことでアメリカが支援したことは人々の記憶に残らず、学校建設などで名を売ることも叶わなかったのだ、とチャーリーは言い訳をする。
一見アフガニスタンを支援することでアメリカの優位を示し、世界平和に貢献したはずの行為はその後、タリバンなどの過激派を育てることになり果ては9:11を引き起こすことになる、という図式が見えるというわけである。
ここでシーモア・ホフマン扮するガストが禅の師匠という小話をする。「ある少年が馬を買って喜んでいたが、師匠は「今に判る」というのである」
卑小な存在である一政治家がとんとん拍子でソ連攻撃を成功させ皆に讃えられたが「今に判る」ということになる。
しかしその後もアメリカは軍事介入を繰り返しては世界中から批判を引き出すことになってしまうのだが今度の「今に判る」が恐ろしい。

トムとジュリアのどちらも近寄りたくない人間の役であったので彼らが演じてくれてよかったと思う次第である。
チャーリーの美女秘書団はとても可愛らしかった、と逆に思ったんだけど。結構頑張ってたよ。
シーモア・ホフマンが上手いのはもう当然である。

チャーリーが秘書に少年時代の思い出を語る場面があるのだが隣人に住む嫌なイギリス人が自分の愛犬を残酷に殺したので彼の花壇を焼いた後、政治家だったその男を落選させる為に選挙権のないチャーリーが唯一持っていたトラクターの免許で黒人たちを95人投票所へ連れていき別の立候補者に投票させて難いイギリス人を落選させる、という話をする。彼はここで「その時アメリカという国が好きになった」と言う。やる気になれば少年でも嫌な奴をやっつける自由と力を持てるというのだろう。しかしこの話の中にすでに「嫌な外国人」を「黒人たち=力のない助けるべき人々」を利用して自分の理想を達成させるというチャーリーの「やり方」が萌芽してるのだ。ちょっと愉快な話のようにも聞こえるし、確かに愛犬にこんな仕打ちをする奴は許せないが、黒人を利用するあたり、なんだかむかつく男である。

監督:マイク・ニコルズ 出演:トム・ハンクス ジュリア・ロバーツ フィリップ・シーモア・ホフマン エイミー・アダムス ネット・ビーティ オーム・プリー エミリー・ブラント ケン・ストット ジョン・スラッテリー
2007年アメリカ


ラベル:戦争 政治
posted by フェイユイ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今夜『ストリートレーサー』でアレクセイに浸る

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ロシア映画を貪り観ていこう、と予定を立てたのに早々アレクセイ・チャドフに出会った為に心はもう上の空で今夜はどうしても我慢できずもう一度『ストリートレーサー』観賞。

いやあもー可愛いったらなあい。
デビュー作らしい『チェチェン・ウォー』からかなり時間は経ち確かに肉体的にはロシア人らしい特徴というべきか他で観る写真では太めだったりする時もあるのだが(でもまた痩せてる時もあるので調整大変なのでは)本作はひたすら可愛い。
相手役(ん、アレクセイが相手役だったりして)の女の子は若いけど結構迫力ある顔立ちなのに(いや凄い美女です)どう見てもアレクセイの方が弟みたいなんだよねー。それにこの物語って女の子カーチャは結局元カレの方が好きなんだよね。なんだか切ないアレクセイなのだ。
しかも元カレはアレクセイを好きになってしまってるような?
とにかく可愛さ全開でがんばっておりますアレクセイ。
アリョーシャ演じるステパンもキュートだけどその弟君がまたなかなかいい感じでうれしい。

ところでロシア映画って幾つか観てて思うんだけどナンパする時結構すぐに男が「結婚しようよ」って言うんだよ。いくらなんでもプロポーズのタイミングとしては早過ぎだと思うんだけどこれがロシアでは普通なのかな。弟君なんて好きになった年上の女性に「いい夫になるよ」だって。そうか、そういう売り込み方をするのかー。

アレクセイ・チャドフについてあれこれ知りたいと思っても日本のメディアには殆ど上がったことがないだろうし、ぼちぼち外国を探索したりしてます。私のことなんでゲイ方面から探したりするのですが、あらやっぱりゲイの方からも人気あるようでちょっと喜んだり(笑)そういえばゲイっぽい写真もありましたっけ。小柄でベビーフェイスだからどうかな、とは思ったんですがほらなんかゲイ人気というとダニエル・クレイグのようなたくましい男性を想像してしまいますもので。アレクセイは顔が幼いですが体もそれなりに鍛えたりもしてるようなのでいけるのかもしれませんね。『ミルク』を観てゲイの役もいいと思ってくれてるようなので期待したい。

アレクセイをこうしてずっと観てくるとやはり私は同じようなタイプを好きになってることを再確認。そりゃそうだよね。
それにしても本作で観れる彼の目のアップは貴重。薄い色彩の茶色とグリーンが混じった綺麗な色あいなのです。
顎が好きですねあのかくっとした顎のラインがたまりません。てことはやっぱり誰かさんに似てるんだわね。あーあ。

上の写真は映画とは関係なく。
posted by フェイユイ at 01:00| Comment(2) | TrackBack(0) | アレクセイ・チャドフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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