映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年04月24日

今、珍しく観てる日本ドラマは『ゲゲゲの女房』

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これも面白い!

最近珍しく観ているTVドラマがある。NHKの『ゲゲゲの女房』私は夜7時半BS2で観てるのだが。

先に本も読んでしまったのだが、無論それは水木しげる先生と『ゲゲゲの鬼太郎』が好きだからである。
奥様が書いた本ってどんなものかと思ってたのだけど本当に日本女性らしい奥ゆかしい文章で感銘を受けてしまった。ご本人も言われている通り古いタイプ、なのだろうけど素晴らしい女性なのだ。
ドラマが進行中でそれを楽しみに観られている方もあるだろうからあまり書いてしまうわけにもいかないけど最近ないほど日本ドラマで充実してると感じてる。物語自体は戦後であるしごく平凡な生活のドラマなのでどうなるかどうなるか、というのではないのだが製作に力が入っているんだろう。出演陣の顔ぶれも凄い。なんといってもしげるパパ役の風間杜夫さんがまるで水木しげるさんに似てると感じるほどの役作り。お母さんである竹下景子さんも可愛くも素晴らしい。ヒロインの父役大杉漣さんが泣けるしヒロインママの古手川祐子さんもよい。脇役ががっちり固められているので何の不安もない。
といってもヒロインの松下奈緒もしげるさんの向井理も文句なしなのである。
今なら羨ましい長身も昔は大女と言われてしまうのである。戦後の大貧乏もおかしいし今夜は布美枝が初めて東京のしげるさんの家を見てあまりのボロさにあっけにとられる、という申し訳ないが爆笑だった。
とにかく毎回大笑いさせていただいてかさねがさね申し訳ないのだがホントにおかしい。結婚式の時スーツ姿に白足袋をはかせられた、というのは腹筋が泣いた。
今日はまた布美枝がしげるさんお原稿を初めて見る日でもあったのだが、さすがにあの絵を初めて見たらうぎゃあだよねえ。可哀そうでおかしい。
こんなに面白くて笑えて泣けるのだが初回視聴率は最悪だったらしい。
これを観なくて何を観る?
きっと後で「観とけばよかったあ」ってなるに違いない。後悔しないよう次回から観よう。
別に関係者ではないよ(笑)
ただ水木しげるさんの、というか鬼太郎さんのファンだというだけで。
始めや終わりに出てくる妖怪たちや目玉の親父さまが可愛いのだ。


ラベル:ドラマ
posted by フェイユイ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『世代』アンジェイ・ワイダ

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POKOLENIE

ほぼ映画鑑賞をDVDに頼っている自分である。が、どうしても観ておくべきと思える名作ほどDVD化されていないのは一体どういう理由なんだろう。少しずつそれらもDVDなり現在観ることができる形になってくれるのであろうか。私が生きている間にやって欲しいものだ。
それらの一つにアンジェイ・ワイダ監督作品もある。ようやく近々『カティンの森』一つがレンタルもできそうだが他にもまだまだ未見のもの観なおしたいものが数々ある。
昨夜BS2で『世代』が放送され初めて観ることができた。ワイダ監督のデビュー作品ということで確かにまだ初々しい面もちらほら見えるのであるが圧倒される迫力を持つ場面が何箇所も出てくる。
また若かりしロマン・ポランスキーがナチスと戦う警備隊の一員として登場するのが驚きだった。

本作でのナチスは昨日観た『ワルキューレ』のように中にはいい人がいる、とはとても思えない。人間性をまったく欠いた殺人鬼のようでしかない。舞台はポーランドの小さな町のようだが通りに殺されたポーランド人の遺体が高々と吊り下げられていて人々はその下を歩いて仕事場へ向かうのだ。またユダヤ人の住む建物が燃やされ黒煙が空を覆い、その下に並ぶナチス兵士たちの姿が恐ろしい。
映画の前にワイダ監督自身の説明があり彼が画学生の頃、同級生の絵に酷い衝撃を受けたという。その絵は惨殺されたポーランド人を描いたものでワイダ監督は自分もこういう作品を作らねばならないと感じたということであった。吊るされた死体はその絵から受けるような悲しみを感じさせる。
(それにしてもワイダ監督の青年時代は俳優にしたいほどのハンサムであった)

まだ何も知らない若者であった主人公スターショがドイツの石炭輸送列車から仲間と共に石炭を盗もうとする。気づいたドイツ人から仲間の一人が撃ち殺されてしまう。
やがて工場で働き始めたスターショは労働の大変さが身に沁みる。そしてナチスがポーランドをいかに圧政しているのかを知っていく。彼が行く学校もナチスの支配下にあるのだ。
そんな時、スターショはナチスと戦おうと呼びかける抵抗運動家の一員ドロタの演説を聞く。スターショは指導者であるドロタを尊敬しながら美しい女性である彼女に惹かれていく。

立派な軍服に身を包んだドイツ人と違ってスターショの冬服のみすぼらしさ。ポーランド人である彼らがいかに弱い存在なのかが伝わってくる。
やっと愛し合えるようになったドロタがゲシュタポに連行されるのを見てもスターショはどうすることもできない。
だがドロタがスターショに話していた新しい仲間が現れスターショの頬に涙が流れる。スターショの戦いが始まったのだ。

本作で描かれているポーランドの中のカソリック教徒たちとユダヤ人たちの関係の真実については自分にはよく判らないが、ここでカソリックである主人公は友好的な態度で表現されている。ユダヤ人を救う為に戦う、という台詞もある。
『カティンの森』で描かれている大虐殺など歴史は一筋縄で説明がつかない。
一つの映画がすべてを把握することはできないだろう。多くの作品を観ることが大切なことなのだ。

監督:アンジェイ・ワイダ 出演:タデウシュ・ウォムニッキ  ウルスラ・モジンスカ  ズビグニエフ・チブルスキー  ロマン・ポランスキー  タデウシュ・ヤンツァー
1954年ポーランド
ラベル:歴史
posted by フェイユイ at 00:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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