映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年04月27日

『Serko』続き観る。久々のアレクセイやっぱり可愛い

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СЕРКО / SERKO

でまあ昨日『SERKO』出て来たし、アレクセイ最近会えなくて寂しいしで続きを観ることにした。いやあ、この『SERKO』の時のアレクセイってホント少年としか思えない可愛らしさ。白い小型馬に乗る姿はメルヘンチックなアニメの王子様のようですわ。
前回の続きで今夜、観たのはちょうどアレクセイ=ドミトリーが熊に襲われヤクーツク(でいいのかな、ごめん)の少女に救助される場面から。昨日の『9000マイル』でも親切の塊のような彼らはドミトリーにも優しく皆で歓迎の宴を開いて例の不思議な歌声を聴かせてくれる。が、腹ペコなドミトリーは歌より目の前でぐつぐつ煮えてるスープの中の肉にとうとう我慢できず掴みだして皆さんの目の前でがっついてしまった。でも優しい彼らはまったく怒ったりはしないせず「いつまでもここにいていい」とドミトリーに勧める。ドミトリーの介抱をした少女は期待するのだが、故郷の皆の為に皇帝に会って村の馬を助けて欲しいと嘆願する任務を背負っている彼は再び旅立つ。

メルヘンチックなアニメのよう、と書いたがまさしくこの物語はどこかアニメ的な雰囲気がある。先に書いた彼を救うアジア系民族の話も西洋の人々が思う夢のように思える。
そして次に彼が訪れる小さな小屋。覗くと誰かの脚元に狼たちが群がっているではないか。大声で叫ぶと狼たちは飛び出していった。
ドミトリーが中に入ると中国人らしい小さな遺体が椅子に腰掛けていて狼たちは彼の脚を食べていたのだ。ドミトリーが彼の持ち物からウォトカを取り出し飲んでいると突然その死体が話し出す。驚いたドミトリーに死は狼に食べられると二度目の死を迎えると言いだす。が、ドミトリーは連れていくことも凍った地面に葬ることもできない。困った彼は小さな中国人を木の上に座らせて去っていく。この話はなんなんだろう。とても不思議だ。
その後ドミトリーが進む凍った海?湖?の場面は南の国では観ることのできない幻想的な光景だ。
半透明の氷原の上を馬に乗って走っていくドミトリー。氷は割れる心配はないのだろうか。氷の上を走る蹄の音は地面とは違う足音を立てる。
だが小さいが忍耐強い馬と違いドミトリーは疲れ切ってしまう。そんな彼をまた乗せて走っていくセルコ。
とうとうドミトリーはあまりの疲れと空腹に苛立ちセルコに当たり散らす。暫くしてセルコの首を抱いて謝るドミトリー。
再びセルコにまたがったドミトリーの行方にポツンと一軒の家が見える。
中には前とは違う人種の年取った女性たちがいてドミトリーに綺麗な服を着せ暖かいスープとパンをたっぷり。そしてまた奇妙な歌声。
そしてドミトリーの服に金を詰め込んでくれる。すっかり元気を取り戻して旅立つドミトリー。こんな女性たちが大陸のあちこちにいたら旅人も安心だ。これも彼が可愛いからなのか。

と今日はここまで。
ドミトリー=アレクセイも可愛いが白い馬のセルコちゃんもキュートなんである。
この間にすでにフランス人とアジア系女性の旅芸人が登場。これも不思議な影絵人形劇を見せてくれる。フランス人が日本のことを「ジャポン」と言ってたら女性は「ニッポン」と発音したように聞こえたけど。ニッポンと言ってくれるとこはないよね。日系だったのかな。


posted by フェイユイ at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | アレクセイ・チャドフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『9000マイルの約束』ハーディ・マーティンス

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AS FAR AS MY FEET WILL CARRY ME/SO WEIT DIE FUBE TRAGEN

タイトルが示す通り恐ろしく時間も長い映画でその為やや躊躇してたのだが、観出したら面白くて(って言っていいのか。でもこれは面白いよね)ぐいぐい引き込まれて観てしまった。なんといっても私が大好きな放浪モノしかも最も憧れる(って言っていいのか)ユーラシア大陸横断ものである。この9000マイルという距離はこれまた大好きなアレクセイ・チャドフ主演の『SERKO』で彼が演じた若きコサックが白い小型馬に乗って走破した距離(アムール川流域からサンクトペテルブルグまで)と同じだがこれは乗馬であり本作はなんとほぼ歩いて行ったんだから恐れ入る。無論乗馬では200日だが本作の脱走ドイツ人は1000日以上を必要としている。脱走であるから堂々とはいけないし。
面白いのは二つの話とも途中遭難しヤクーツクの人々に助けられ若い女性に気に入られてしまう、というちょっとしたロマンスがほぼ同じパターンで入っていることである。しかもどちらも実話だというのだがこの部分もそのままなのであろうか。
なんといっても主人公はどちらも美男で遭難してたら若い女性としては放ってはおけない、ただし美形に限る、ということか。とはいえ本作の方は目的が愛する妻子の元に帰る、ということだから、この場面は観る人によっては評価を下げてしまわないか。自分としてはさすがのドイツ人ももうここに居つこうかと思ったのでは、と考えてしまう。あの恐ろしい厳寒の大地を再び歩み出すより暖かで優しい人たちとのんびり暮らしたいではないか、あそこで追っ手が迫っている知らせさえなかったらもう戻らぬ人になってたかもしれない。

ドイツ兵士がシベリア収容所で強制労働をさせられ脱走した物語、というのは彼の国のこれ以前の所業を取り沙汰されたら感動しにくいものになってしまうだろうが、本作ではそう言う部分はできるだけ隠さねばならないのはきついところかもしれない。その分ソ連将校が悪役になってしまうのである。
また彼の国境越えを援助するのがソ連に住むユダヤ人でしかも兄弟をドイツ人に殺されているのである。彼が何故恨むべきドイツ人を救ったのか、明確には答えられてはいない。だが彼の言った「何度でも助ける」という言葉に恨みを復讐で返すのではなく徹底的に助けることで思い知らせる、というような特別な感情があるとしか考えられない。彼の宗教感なのか。

想像することもできない広大なユーラシア大陸を歩み続けた男。絶望の中で観たオーロラの美しさ。彼の頭上を飛び越えていった追っ手の犬ぞりは彼の見た幻影なのか。
彼が行ったことはもっと話せないような事実もあるのかもしれない。神の前で謝らねばならないことが。
これは美談という類のものではなく一人の男がやり通した冒険譚なのに違いない。

それにしてもやはり語学は必要だ。彼がロシア語が話せなかったらこの冒険も無理だったよね」。

監督:ハーディ・マーティンス 出演:ベルンハルト・ベターマン ミハエル・メンドル アナトリー・コテニョフ ハンス・ペーター・ハルヴァクス イリス・ベーム
2001年ドイツ
ラベル:戦争 歴史 家族 冒険
posted by フェイユイ at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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