映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年05月17日

『アバター』ジェームズ・キャメロン

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Avatar

アメリカ製の高予算映画に対していつも悪態をついている気がするのだけど、この作品は心底好きになってしまった。
なんだかもう邪魔で醜い地球人なんか来ないといいのに。ナヴィの星の物語の部分だけをいつまでも観ていたかった。

白人優位主義の傲慢さがにじみ出てるとか別の作品のモノマネだとかまあ色々批判はあるようだが、観てる時はそんなことはどうでもよくてただもう主人公ジェイクに魂が乗り移ったが如く共鳴してしまって彼と同じようにどちらが現実であるか判らなくなりたいほどだった。
だもんでジェイクがネイティリに導かれパンドラの自然に溶け込んでしまうあのくだりだけを観ていたい気がする。
憎々しい科学者の戦争馬鹿のオヤジを一体どうやったら殺せるだろうかとマジに考えてしまった。何故あんな奴らが必ずいるんだ?
それに比べパンドラとナヴィの美しさがどんなに素晴らしいものなのかを見せつけられる。地球の自然をもっとスケールアップした夢の中で見るような世界。ナヴィたちの容姿もまた同じように幻想的に美しい。
気の狂ったよそ者が来ないのなら私もナヴィになってこの世界で生きてみたい。ジェイクがネイティりに恋しナヴィの仲間になるのは当然のことだと思う。
ハリウッド映画にやや反感を持ちがちな自分もこの作品の魅力に酔ってしまった。非常に判りやすい物語も駆使されるCGもアメリカ映画の特徴が最大限に生かされた素晴らしい娯楽映画なのだ。

と、この位陶酔しきった自分ではあるのだが、その感激を持ってしても訝しむところもある。
一体この戦いをどう決着つけるのだろう、と心配だったのだが、なんということはない、あの恐ろしい戦争の権化のような大佐をやっつける、というので終わってしまった。
地球人ってそんなお人よしだとは思えない。この報告を受けた地球側としてはパンドラの状況が掴めたわけで、この程度の住民ならどんな攻撃を与えればいいか、次回はあっという間に抑え込むことができそうだ。
未来の話なので攻撃方法も現在より多数あるだろうが懐柔策としても様々な方法を見つけられるし、個々を潰していくか、種族別に抹殺していくか、細菌兵器、生物だけを焼き殺す爆弾などどんな殺戮方法でもゴマンとあるではないか。彼らが狙う資源がそれほどの値打ちのある代物ならパンドラの住民すべてを抹殺してもどうせ虫けらほどにしか思っていない地球人には何の躊躇いもないはずだ。美しい自然自体にはあまり関心がないようだからどうにでも破壊できるのではないんだろうか。
勝利を信じてナヴィの一員となったジェイクだが実際の物語ならそう長い時間もかからずパンドラの自然と住民は一掃されてしまうだろう。
大佐が冒頭で「この星は地獄だ」と言うのだがさほど地獄な描写は感じられなかった。
地球人を寄りつかせたくないのならパンドラの神「エイワ」がもっと星のレベルではねつけてしまわなければどうしようもない。大気の中に入ること自体が無理だとか。地球人はそう簡単に諦めたりはしない。利権が絡む限り。(なにこの変な威張り方)

ブルーレイにて観賞。

監督:ジェームズ・キャメロン 出演:サム・ワーシントン ゾーイ・ザルダナ シガニー・ウィーバー スティーヴン・ラング ミシェル・ロドリゲス ジョバンニ・リビジ ジョエル・デヴィッド・ムーア CCH・パウンダー
2009年アメリカ


ラベル:SF
posted by フェイユイ at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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