
これは酷い。丹野雅仁監督の他の作品のような破壊的暴走的なものを求めて観るにはこの堕落はどうしたことだろう。
こんな道徳的で前向きなものなど映画で観たくはない。
しかもブルーハーツの『ラブレター』をモチーフにするならこの終わり方ではまずいのではないか。「今度生まれた時には・・・」「あなたよ、幸せになれ」なんだから。
思うに作りたくないのに仕方なく仕事として作った作品なのだとしか思えない。でなけりゃ本当に堕落したのかな。
どの作品もラブシーン&メイクラブシーンが皆無の監督なので今回もそのようなシーンがないのは納得できるが破滅することも傷つくこともないよい子な作品は虫唾が走る。
主人公も丸顔になってるし。千原ジュニアいないし(それはいいか)
とにかく情けない。
年代としてはこれが一番新しい作品なわけでこのままこの監督がこういういい人な方向に行くのならもう観る価値はない。
特に彼女の方の父親みたいなのはほんとにむかつく。(トモロヲさんを悪く言いたかないが)彼の方の父親はあれでいいんか。なぜあんなことに?死んだフリでよかったんじゃ。
とにかく気持ちの悪い作品でラストシーンなんて蹴りをいれたくなったものだ。あーいやだいやだ。
というわけでナオさん関係の映画を観る為にちょっとした寄り道をしたのだがこれは観ても意味のない二作品だったなあ。
監督:丹野雅仁 出演:石垣佑磨 本仮屋ユイカ 工藤里紗 EDDIE 田口トモロヲ 寺島進
2006年日本
ラベル:ラブ・ストーリー