映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年08月07日

『曼谷愛情故事 Bangkok Love Story 』ポット・アーノン

BKK_lovestory.jpgバンコクラブストーリー.jpg
Bangkok Love Story

やっとやっとついに観た。長かったなあ、観ることができるまで。
動画でとうの昔に観れたのだが、寄る年波のせいか動画画面を観るのが辛くてDVDになるのを待っていたわけである。

DVDだとこれが綺麗な映像なのだ。ストーリーは外国語がわからなくても結構伝わってくるほどのもので(大体台詞も少なくて映像で見せる感じなのだ)しかも物凄いメロドラマで気恥ずかしくなるほどだが、私としてはそれで充分楽しめた。
難しく考えさせると言うようなものではなく「ゲイを表現したプロモーションビデオ」と言ったら怒られるだろうか。でも先日観た『百色眼鏡』より遥かに「その世界」を表現するために様々なイメージを紡ぎ合わせて見せてくれた、という気がする。
主役の二人とも結構好みで(わりと片方は好みなのにもう一人はどうも、というパターンが多いのだが)二人とも申し分ない筋肉質で男っぽい顔立ちなのが嬉しい。こういう場合私はまず短髪君が好きになるのだが、今回は長髪君が意外にも可愛らしいではないかと思ってしまった。
無論襲われるのが短髪君のほうというのはもう当然のことなわけでこれも正解だし、短髪君のほうがややリッチな生活をしてるのに対し、長髪君がスラムな生活なのももうこれはPVの為の設定としかいえないからね。二人が愛し合うのもリッチな部屋ではなくどうなってるんだかわかなないが四方を高層ビルに囲まれた小汚いビルの屋上でなんだか水浸しだし四方から見られるのもお構いなしに(シャレではない)いきなりキスしたり抱き合ったり観てるこっちがおどおどしちゃうじゃんかよー。
さすがにメイクラブシーンは室内だったのでほっとしました。
とにかく長髪君が殺し屋なのもやたらと発砲シーンが出てくるのも男らしさを演出する為のものなのである。いつ殺されるか判らない、そういう危険性が男達の愛を激しくしちゃうんである。
ホンダのバイクにタンデムするのも鼻血ものだし、逃走シーンで二人が手錠で結ばれているのも『網走番外地』で健さんが手錠で結ばれた相棒に襲われてしまうという驚くべき場面を彷彿とさせられてしまうではないか。
陰影の濃い映像、雲が低く垂れ込めたどんよりとした空あるいは激しく降る雨の下でとあるビルの屋上にある狭い廃墟のような部屋。
突然激しく愛し合った後、突然短髪君を追い出す長髪君。
短髪君はもう彼のことを忘れることはできない。婚約者の彼女の涙ももう彼の心を取り戻すことはできない(もともとそういう素地があったことを後で知る)
避けるように逃げ回る長髪君を思う短髪君の一途な愛が切ない。(この逃げる部分もより切なさと純愛とその後の愛の場面を効果的に見せるわけですな)
そして再会の場面。屋上のキスも全世界に見られているようで恥ずかしかったがこの再会の抱擁も人目憚らぬ往来でしっかり母と弟と婚約者に見られてるではないか。もー。
噛み付くようなキス道路をごろごろしちゃうんだもんな。

そして長髪君が組織のボスたちを殺しに行くとこ。なんだかまた短髪君とすれ違っちゃって。
短髪君はボスの奥さん(?)に撃たれるし、長髪君は警察に捕まるし、で嫌な展開かと思ったら短髪君は目が見えなくなったけど生きていて、刑務所にいる長髪君の面会に行ったりして、「愛してる」なんて言って手を握り合ったりしてあーよかった、長髪君の出所だ。二人とも年をとったけどこれでやっと幸せになれるよーと泣いてたら、なんというラスト。
もう最後の最後まで引っ張るね。やはり涙を見たいんだなあ。雨の中で愛しい人を抱く姿。『ニエズ』か。
屋上の抱擁は『ブエノスアイレス』みたいだし、色んな要素が込められてるのだ。
悲しい話だけどつまりこれはゲイのラブストーリーをかっこよく見せる為のものだから、「あーエロかった」と堪能すればいいのだろ。
二人の男もすんごい可愛いし、舞台設定ももろに好みだし、ちょいと見せ場で音楽がしつこく流れるのは赤面だけど長い間待ったかいはあったなあ。とても好きな作品でありました。

監督: Poj Arnon 出演:Rattaballung Toesawat Chaiwat Tongsang
2007年タイ


ラベル:同性愛
posted by フェイユイ at 00:45| Comment(8) | TrackBack(0) | 東南アジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
先日、その気もないのになにげに購入してしまい、
初めて見た日からずっと見ています。
何回リピートしたでしょうか。

とても好きです。
初めて見た時はこれでもか、ってぐらい泣いてしまいました。

つっこみ所は満載なのですがそれ以上に泣けてしまって大好きな映画になりました。
これを見たかたがあまりいないので他の方の感想を読めて嬉しいです。

私は短髪勳が好きですが、長髪君の自然な感じもとても好きです。
ラブシーンの場所には私もびっくりしました。
向こうに駅があって、人がいるよ・・・・。
でもすっごく切なくてドキドキしてこんなに泣いたのは久しぶりで大好きな映画です!
Posted by コラン at 2008年10月12日 00:22
コランさん、はじめまして〜。
私もこの記事に反応してくださる方がいらっしゃってとてもうれしいです!!!
私は随分前から狙っていてやっと観た!というクチです(笑)
ストーリー的には笑ってしまうくらいベタというのかいかにもなんですが、それでも大好きです。
ゲイムービーだと片方は好みなのに片方はいまいち、ということがよくあるんですがこれはふたりとも良かったです^^;
タイ映画はゲイものよく作られているみたいですし、役者さんもハンサムだし楽しみですね。

これからもどうぞよろしくお願い致します!!!
Posted by フェイユイ at 2008年10月12日 11:22
コメントありがとうございます。
タイ映画が好きという事ではなく、台湾映画が好きで台湾で公開されたつながりでつい購入しました。

リピートしすぎであの二人にすっかりファン状態です(笑)

短髪くんが当時18歳というのが凄いなーと思いました。設定は25歳だそうですね。
彼は大人びてますよね。
あの映画以外の画像を見るとそれなりの年齢な気はするので、監督がうまく撮ったんでしょうね。

他にも張孝全のファンなので遊びにこさせてください!
沈睡的青春のDVDを買った時にこれも一緒に買ったんです(笑)
Posted by コラン at 2008年10月19日 00:41
彼は18歳だったんですねー。知りませんでした。驚きです。

コランさん、張孝全くんもお好きだとは。確かに短髪君の流れですね(笑)同じ好みです!!!

台湾映画についてもいつか是非コメントお願いしますね。
Posted by フェイユイ at 2008年10月19日 13:59
フェイユイさんに質問です。

突然激しく愛し合った後、突然短髪君を追い出す長髪君。
短髪君はもう彼のことを忘れることはできない。婚約者の彼女の涙ももう彼の心を取り戻すことはできない(もともとそういう素地があったことを後で知る)

という部分ですが、何度も見ても中国語が判らないため、意味不明だったのです。

どうして長髪君は短髪君を追い出したのでしょうか?
その後、嫌そうに水浴びとかしてるし、余計わかりません・・・。

短髪君のguy的素地とは、友達の背中に書いてる文字の事でしょうか?

ぜひ教えて下さい。
Posted by コラン at 2008年10月25日 23:13
こんばんは、コランさん。なにせ今脳みそが満州へ飛んでるものでちょっとこの話に行くのが難しいのですが^^;

私も判らないまま流して観てたのでうまく言えないのですが、長髪くんが短髪君を追い出したのは組織に短髪君を誘拐し殺せと言われたのにこんなことになってしまい一緒にいれば絶対彼を殺さねばならないわけで(そうしないとエイズの母親を助けるお金をもらえない)でも殺せないので追い出したのだと思います。
嫌そうに水浴びしてるっていうのか、体中に短髪君の感触と匂いがついてしまったので本当は落としたくないのに洗い流さねばならないという苦悩で表情が歪んでいる。
短髪君は昔友人の背中に「愛している」というような文字を書いたことがあった。

というようなことだったと思います(笑)こういう答えでいいのでしょうかー?
違っているかもしれないし、あまり参考にならなかったですね^^;
とにかく長髪くんは殺し屋として短髪君に近づいているのでそこが苦しいとこです。でも苦しいほど愛は燃えてしまうのですなー。

コランさんのDVDは中文だけですか?英字も出ませんでしょうか?私のは英文もついてましたけど。
Posted by フェイユイ at 2008年10月26日 01:02
こんにちわ。
お返事ありがとうございます!

お忙しいのにありがとうございました。
すごい参考になりました!

私のDVDにも英語付いてますが、日本語以外が苦手で・・・・・。

Posted by コラン at 2008年11月17日 23:24
いえいえ、しょうもない答えしかできなくてすみません。

私も外国語は駄目です!最近特に日本版しか観なくなったのでますます根気がなくなって。
あっという間に字幕がつくような機械ができないものでしょうかねー(笑)
Posted by フェイユイ at 2008年11月18日 13:50
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