映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年08月18日

『さくらん』蜷川実花

さくらん.jpg

ナオさん、出てるって知らなければ絶対見落としてた。「俺だあ」のシーンの時は気づかずに^^;後のお酒飲んでるシーンで見つけた。「俺だあ」もやってるようだと後で気づいて慌てて戻った。物凄く短い大森南朋の「俺だあ」とお酒飲む数秒の為に鑑賞。

それがなければ多分観なかっただろうなあ。女性写真家・蜷川実花の初映画監督作品というので花魁もので主演が土屋アンナということで大体想像がつくような、という気がしたし、事実予想を裏切らない仕上がりだった。つまり非常に色彩豊かでスタイリッシュでありそうつまらなくもないが衝撃を受けるような展開もなく女性の目から見た花魁の世界というものが想像つく範囲内で美しく描かれていた。

五社英雄『吉原炎上』を観ていたならまずあれを思い重ねてしまうだろうよく似た筋立てなのである。まあまあ女郎の話というならこういうもの、というかもしれないがそれにしたって『吉原炎上』にそっくりなのだ。先輩花魁のイジメだとか、若旦那に恋してしまうくだりとか、妊娠、花魁道中とか。まあどうしても描かざるを得ない題材かもしれないので目をつぶるとしても比較すればあちらの方がいかにも上手い手練手管なので後だしの方が分が悪い。
あれと比較せずにこれはこれで現代風の女の遊びと思えばいいのかもしれないがそれにしても惹きつけられるものというか落ちてくるものがないのだなあ。
じっと観てると土屋アンナとライバルである木村佳乃が綺麗に見えてこないのも困ってしまう。私は男ではないので自信はないが男がどっと引き寄せられ狂ってしまうようなエロティシズムは二人に感じられない気がするのだが。女向け花魁だからこれでいいということなのか。
相手役の男優達がそろって上手いので彼女達がいい女であるように思わせられたというのではないだろうか。
特に土屋アンナの台詞仕草一つ一つを見つめ続けているわけでぞくりとするような花魁の色っぽさ艶っぽさというのを彼女から感じているのは難しかった。
むしろ冒頭だけ出演の菅野美穂がとてもよくて彼女でずっと観たかった気がする。
本物らしさにこだわらないカラフルで現代風の調度品なんかも嫌いじゃないんだけど明るすぎて毒がなく自分の好みとしては吉原というか遊郭の怖ろしくて何かが潜んでいるような影の部分、美しい地獄というようなイメージがないのはやはり欲求不満になってしまう。これより三池崇史監督の『ぼっけえきょうてえ』の方がやっぱり好み(この台詞この前も書いたな^^;)
一番よかったのは安藤政信であの大きな目のうるうる感がきよ葉をずっと見つめ続けている感じがあってちょっとじんわり。これもホントの好みを言うとこんなハンサムじゃなくてブサイク男だったほうがもっとよかったんだけど^^;でもまあ目の保養としては安藤政信さんの美貌を見てるのはいいのだけどね。正直土屋アンナよりよっぽど色っぽいんで彼が花魁っていうのは無理だが陰間だという話ならいいのに、とアホなことを考えてた。

映像だけ観て楽しめばいいという考え方をしたくてもそれでもも少し毒のある蠢く遊郭がいいのだよなあ。

監督:蜷川実花 出演:土屋アンナ 椎名桔平 成宮寛貴 木村佳乃 菅野美穂 大森南朋
2007年日本


ラベル:大森南朋 遊郭
posted by フェイユイ at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 大森南朋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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