映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年08月25日

『渚のシンドバッド』橋口亮輔

渚のシンドバッド.jpg渚のシンドバッド2.jpg

昨日に引き続き橋口亮輔監督作品。そして昨日に引き続きというかそれ以上の瑞々しさに打たれてしまったのだった。

また何も知らずに観たので同級生の男子に恋している主人公の男の子、どこかで見たと思ったら岡田義徳さんだったのだね。凄く若い時から素晴らしい感受性を持った人なのだなあ。恋される同級生の男の子も素敵だったし、その友達の男の子もかわいくてとてもよかった。
何と言っても驚きなのは主人公の男子がゲイであると知りつつも(だからこそというべきか)好意を持って近づいてくるかなりぶっ飛んだ女子が浜崎あゆみだったことで正直彼女がこんなに役者としての才能があると知らなかったので物凄い衝撃だった。
この役は成長するとそのまま『ハッシュ!』でのぶっ飛んだ女性がゲイの二人の間に入り込み「赤ちゃんが欲しい」などと言い出す彼女と重なっていくのだが、このぶっ飛んだ性格を持つ女子がゲイの二人(ここでは片方はゲイじゃないが、ま、近い将来どうなるかはわかりませんけどね)の間をかき混ぜることでより強い関係にする或いは変化をもたらす、という重要な役を担っているのが面白い。
あくまでこの役は優等生の美人女子の方ではなくどこか性的な感覚を持つ破壊的な彼女でなくてはいけないのだねー。
それは監督自身の願望でもあるのだろうか。
とにかくこの女子はすんごくよかった。
ラスト主人公と片思いの彼が電車で帰っていくのも好きだった。

今まで観てなかった自分がいけないんだけど10年以上も前にこういうゲイの高校生の気持ちをきちんと描いた作品があってその作品がこんなにとても素晴らしい青春ものとして作られていることにも驚いた。
主人公だけではなくその思いを受ける男子や彼らを取り巻く少年少女たちの描写がとてもいい。
彼らの容姿も性格もとてもバランスのとれたもので演出もまた監督のセンスと技量の高さが感じられるのだ。

日本でもこんなにゲイの映画作品のいいのが作られているのだから、もっと生まれてもいいのに、と勝手ながら思ってしまう。

長崎が舞台なので自分としては風景が親しみやすい。みかん畑って南国な感じでよいですね。
そして本作も最後は水辺シーンだったなあ。

監督:橋口亮輔 出演:岡田義徳 草野康太 浜崎あゆみ 山口耕史 高田久実
1995年日本


ラベル:青春 同性愛
posted by フェイユイ at 23:08| Comment(3) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

何年か前の地元の映画館のオールナイト
シネマラソンで観ました。
確か夜中の2時とかに起き出して、観に行ったと思います。


みずみずしい映画でした。
「二十歳の微熱」も「ハッシュ」もそうですけど、芝居くさくなくて、
ドキュメンタリーをみてるみたいで。
フェイユイのレビューを読んだらまた
観たくなってしまいました。

「永遠の夏」を観たとき、ちょっとだけ、この映画のこと思い出しました。
どこか共通するものがある気がします。


Posted by マチルダ at 2008年08月26日 20:39
すいません。
慌てて送信しましたが
「フェイユイさん」となるべきところが
呼び捨てになってました。
ごめんなさい・・・!
Posted by マチルダ at 2008年08月26日 20:41
呼び捨てだっていいですよ〜マチルダさん(笑)ほんとの評論家みたいですし^^;

『永遠の夏』思い出しますよね。きっとこの映画って外国の映画監督さんたちにも影響を与えているのではないでしょうか?
私は『二十歳の微熱』がまだ観れないでいるので残念です。

いつもこの台詞書いてるのですがもっと早く観ればよかったです〜。く〜。



Posted by フェイユイ at 2008年08月27日 00:09
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