映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年09月08日

『マルティン・ベック Vol.4 サヴォイ・ホテルの殺人』ペレ・ベルルンド ダニエル・アルフレッドソン

サヴォイホテル.jpg
MARTIN BECK-THE STORY OF CRIME

いいねえ、マルティン・ベックの寂しげな雰囲気とそれをぶち壊すグンヴァルド・ラーソンの荒々しさ。
遠い国のドラマゆえ出演者に面識はないがそれぞれの役にぴたりとあって日本やアメリカものとは一味違う。スカッケはドラマ独自のキャラクターになると思う。原作では途中で亡くなってしまう若手刑事がそのモデルか。途中で殉職させるのが嫌だったんだろう。確かにスカッケがいなくなったら嫌だ。

サヴォイホテルでの華やかな会合の途中、いきなりその主役であるパルムグレンが射殺されてしまう。
同席した面々は犯人の男と誰も面識がないという。
殺人現場がマルメという町で起きたため本庁勤務のベック一家ははるばる駆けつける羽目に。
だが犯人の手がかりはなかなか掴めない。ベックは病院で見たボールペンのマークから輸入血液会社を見つけ出す。

やっぱりこの国の手狭な感じの警察という組織が妙にひっかかる。物凄く人数が少ないような気がするんだよねー。
それと容疑者を取り押さえろという命令を受けているのに昼飯のホットドッグを食べてからにしようという間抜けな警官二人(且つ子供にバカにされて15分間その親を怒鳴りつけていたという)職務中なのになにかのゲームに夢中になってる警官たちとか、こういうのばっかいたらほんとにスウェーデン社会は大丈夫なのかと余計な心配をしてしまう。ドラマでの冗談だと思いたい。
レギュラーチームはいいですねえ。ベックなんて後頭部は薄くなっててこれという迫力もないがなんともいえぬ渋さがあるのだ。
そして今回もかっこいいのはグンヴァルド・ラーソン。階段を駆けて男を追いかけるコルベリと対称的にしゃらくせえとばかりエレベーターを蹴飛ばして止めてしまう怪力ぶり。一体どういうエレベーターなんだとも言えるが螺旋階段の真ん中を透明のエレベーターが上下してして一階のボタン装置(だったかな)をグンヴァルドが蹴飛ばしたら壊れて止まってしまったのだ。

ベックは今回で離婚して引越しをしている。スカッケはマルメに移動になっていてこの事件でベックと再会という話になっている。

北の国というのはこういう色合いなんだろうか。街の緑も淡いし、海の風景もどこか寂しい。
殺人事件の後ろにもっと怖ろしい犯罪が起きていたわけだが、何か騒ぐわけでもなく静かに物語が進行していく。
ベックが犯人を捕まえる海のシーンから華やかなサヴォイホテルの美しいテーブルのシーンでドラマが終わる。大人の雰囲気だ。

監督:ペレ・ベルルンド ダニエル・アルフレッドソン 出演:ヨースタ・エックマン キェル・ベルキビスト ロルフ・ラッスゴル ロルフ・ラッセゴード ニクラス・ユールストルム ベルント・シュトローム ロルフ・ラスゴル
1993年スウェーデン


posted by フェイユイ at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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