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2008年09月12日

『ザ・スタンド 後編』PART4対決 ミック・ギャリス

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THE STAND

最後まで観終わったらなかなか面白かった。とはいえ大感動の秀作なんていうものじゃなくて「なんかよっくわかんねえなあ」と頭をかきむしってしまいたくなる代物なんだけど。
どこか子供の時に観ていた昔のアニメみたいな感じで低予算で技術もまだ未熟な時期の作品だったのだがなんだかそれなりに面白くて夢中で観ていたが大人になって再観したら「なんだこんなの面白がってたのか」みたいな。
これはなにかスティーブン・キングの連載小説ででもあったんだろうか。というのは原作がこのドラマどおりだったら、ということだが。
出だしの話から繋いでいく途中経過とこの最期がめちゃめちゃで気分次第で続いていった気がするのだが。最後にスチューが風邪をひくとこなんて無理矢理冒頭と結びつける為に発病したみたいで。
悪魔も意外に弱かったね。元気なくしちゃって最期は悪魔の悲しさを見せたりして女々しかったぞ。原子爆弾と聞いてびびってしまうあたり、この兵器の恐ろしさを物語っているがやはり日本人としては原子爆弾という名前が出てくると急に冗談半分に登場させて欲しくはないと思ってしまう。アビゲイルに導かれたラリーと大男(ごめん名前忘れた)がキリストの如く磔にされ悪魔とともにラズべガスが原子爆弾で消滅してしまうくだりはやはり恐怖と悲しみを感じてしまう。恐怖は爆弾の威力に、悲しみは殉死した二人に。

純粋なスティーブン・キングファンには聞かせられないがキングの物語がどうしても惹かれてしまうのは何故かいつも彼の作品に漂う同性愛的なニュアンスで無論それがはっきりとした形で表現されているわけではないのでゲスの勘ぐりといわれればそれまでなんだけど、そこが好きなのでどうしょうもない。
この作品でも小説ではなくドラマ上ですらほんのり感じられるのであって先に言ったエド・ハリス演じた軍人と部下の関係、悪魔とロイド、ニックとトム(私は彼らが一番好きだったなあ)ゲイリー・シニーズのスチューとラリーもそこはかとなく感じられる。
ストーリーよりもその辺を楽しんでいる自分はまったくしょうがない奴であるがキングのは確実にそれがあるんで止められないのだ。

彼が出てたんで観ることにしたゲイリー・シニーズ。ハンサムだなあ。物凄く目立つことはないんだけどやっぱりかっこいいのである。
ラリーに「お前は怒ると可愛いんだな」と言われてるとこがポイント。
そのラリーさんはホントにハンサムであった。
そしてロブ・ロウ。彼のことをそんなにいいと思ってなかったのだがこの作品では凄くいいの。聾唖の美青年で優しく強い心を持っている一番魅力的な役だったのではないだろうか。
そのニックと会話はできないのに心を通わせる頭の弱い大男トム。こういうキャラクター、結構あるんだけど私実に弱いのだ。絶対純粋で心を打つんだもんな。賞をあげたくなってしまう役なのだ。

悪魔の花嫁ネイディーン。出てくるたびにイライラさせられたが悪魔の子供を宿す、という話は印象的だった。
彼女のおなかの中ではもうすでに悪魔の形になっている赤ん坊が彼女の体を蝕んでいるのでは、と想像させられた。なんか痛そうだったので。
飛び降りた場面だけネイディーンがかっこよく見えてしまったのだ。エイリアンだったらあそこで腹を食い破って出てきそうだが。
ただ悪魔がネイディーンと交わる時、荒野に布団が敷いてあったのが大笑いじゃないのか?なんで悪魔が布団?ベッドじゃないのねー、布団。

単なる伝染病の恐怖ドラマではなくキリスト教としてのこの世の終末における(アメリカだけが描かれていてその他の国がどうなっているのかはまったくわからないが)神と悪魔の戦いのドラマだった。
原作を読んだ人ならきっと文句もあるのだろうな、と思われるドラマだ。やはり原作小説を読んでみなければな、とまた読むべき本が増えてしまうのだ。

監督:ミック・ギャリス 出演:ゲイリー・シニーズ モリー・リングウォルド ローラ・サン・ジャコモ ロブ・ロウ ジャメイ・シェリンダ キャシー・ベイツ エド・ハリス ルビー・ディー アダム・ストーク ジェイミー・シェリダン
1994年アメリカ


posted by フェイユイ at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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