映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年10月20日

『好きだ、』石川寛

好きだ、a.jpg

殆ど修行僧の如き忍耐をもって鑑賞を終えた。
昨日のような強制収容所の惨たらしい映画と本作のようなラブ・ストーリーとどちらが苦痛かなどと比較するのは言語道断なのだろうが自分にとっては迷いもなく本作のような作品である。
とはいえこの作品の出来栄えが悪いということではなく、とてもいいラブ・ストーリーなのだろう。

ゆっくりとした進行も恋人達の言葉少ない恋の情景も計算の行き届いた作品だということはわかるし、うまく表現されている。なんといっても17歳の恋人同士を演じた宮崎あおい、瑛太が17年後に永作博美、西島秀俊になるのがなんの不自然もなく再会も成長した二人の立場も大変にうまく何の文句もないのであるが。
とにかく私が単にラブ・ストーリーそのものが(特にこういう普通のラブ・ストーリーが)苦手なせいなのだ。

しかしまあ苦行にも似た2時間近くを耐え忍んだ後では、よく考えられた巧い作品だったと思う。ただ後半で西島氏が演じる男が「お姉さんは自分でずっと眠ってしまいたい、と思っていたんじゃないかな」というのは逃げ口上に聞こえて言わせないほうがよかったような。女の子に「自分のせいにするなよ」と言うのもおかしな台詞でお姉さんに「水門のとこで待ってる」と言った自分のせいと思うほうが自然なんじゃないか。黙ったままでいいから後悔しているようなでもそれを言えない、みたいなだけでよかったと思うのだが。ここの彼の心情がどうも理解しがたい。

西島秀俊さんの作品は幾つかしか観ていないがこういう影のあるどこかちょっと変な人みたいな役はとてもいい。申し分のない美青年であるし。
宮崎あおい、今最も話題性のある若手女優の1人でもありまだまだ可能性をいっぱい秘めている、と思わせる。ロリータな可愛らしさでどこか小悪魔的な匂いを持っているのが魅力。彼女が17年後に永作博美になるというのはうまいなあ。
同じく瑛太氏が西島さんになるのも頷けるのが面白い。くせっ毛がさらさらヘアになってるが。
そしてとんでもない悪役で加瀬亮がちょっと出てくるなんて贅沢な映画である。ほんとに少しなのに。
そしてそして私の目的である大森南朋。二人の高校生時代の担任の先生。ちょい萌え。可愛い。
こちらもほんとにちょこっとである。うーむ。ナオさんがもっと出てたらこんなに眠くなかったのだが。先生が出てきた時、目が覚めたよ。

しかしなあ。「好き」という言葉をずっと言えず、女の子のほうからキスしたら男の子が逃げ出して17年後再会してまだ言えなくて事件にあって死にそうになったらやっと「好きだ」と言う。
なんて純粋な恋愛なんだろうかときゅんとしました、とは絶対言わないよ。
まだしも鬼畜な恋愛劇を求めたい私である。

まあ無理に考えれば放置プレイみたいな恋愛と言えなくもないが(←どうしてもこういう言い方のほうがしっくりきてしまう私だ^^;)

監督:石川寛 出演:宮崎あおい 西島秀俊 永作博美 瑛太 小山田サユリ 野波麻帆 加瀬亮 大森南朋
2005年日本


posted by フェイユイ at 22:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 大森南朋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こ・これはオイシイ俳優だらけですね。知らなかった…
う〜んヒロインがちょっとあれですが探してみます…
Posted by may at 2008年10月22日 17:10
そうです!凄いキャストですよね!!しかもじっくり観れます(笑)
西島さんと瑛太さんをじーっと観たい人は是非。ナオさんと加瀬亮さんは少し。

甘いラブストーリーなので私の採点は辛いですがよくできたいい作品だと思います。一般の評価は高いみたいですよ。
Posted by フェイユイ at 2008年10月23日 00:27
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