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2008年10月28日

『マルティン・ベック Vol.6 ストックホルム・マラソン』ピーター・ケグレヴィック ダニエル・アルフレッドソン

ストックホルムマラソン.jpg
MARTIN BECK-THE STORY OF CRIME

とうとう「マルティン・ベックシリーズ」最終話となってしまった。原作小説はもっとあるのだけどね。
今まで気づいていなかったが6作中3本がTV用で3本が劇場公開用だったらしい。はてどれだったのか。この最終話は劇場用ではないだろうか。
今までの作品で最も謎めいていてアクションシーンもスリルがあった。いくつかはかなり間抜けな印象もあったのだが、この作品はよくできていたのではないだろうか。ヘルストレームがどうしてこれまでは我慢していたのか、彼女が死んだのが引き金とは言え、あまりに惨たらしい10年前の出来事を何故ずっと耐えていたのか。被害者の愛人モニカはどうして殺人まで犯すほど彼を憎んでいたのか、それなのに何故我慢し続けていたのか、などは想像するしかない、という作りになっているがその辺はまあくどくどしく語らずともいいのかもしれない。
台詞による説明がないまま、美しい女性が温室の屋根から落下して死亡し、その夫らしき男が死体を抱いて嘆き悲しんでいる。男は復讐を企てたようだ。
傲慢な感じの初老の男と不釣合いに若い女性がセックスをしているが女の方は苦痛でしかないようだ。女は何故かレモンをたくさん使って体を洗う。威張った男の体を拭いてやりながら何かを考えているようだ。
妻を亡くしてしまった男が初老と男の家に潜んでおり、若い女が外出した後、風呂に入っているその男に銃を向けた。
だが煮えたぎった風呂の中でその男はすでに死んでいたのだ。

一体死んでしまった美しい女性とすでに死んでいた男はどういう関係があったのか。外出した女は初老の男と何かあったのか。その男を殺そうとした男は何者なのか。
様々な謎がある現場へマルティン・ベックとその仲間達が乗り込んできた。
相変わらず過激な内容である。ベック、コルベリ、ラーソン、スカッケのキャラクターもばっちりであるが、もうこれで終わりとは。
マルム警視長の間抜けさぶりも健在でどうしてこういいとこでヘリ飛ばすかな。前もあったけどヘリコプターを出動させればいいっていう感覚の人のようだ。

人気歌手が出場するストックホルムマラソンにスカッケも初挑戦。実はその人気歌手こそ妻を亡くした男が狙っているもう一人の人間だった。
お祭り騒ぎのマラソン大会の中でベックたちは狙撃しやすいと思われる街中の屋根の上を探しまわっていた。だが園芸家である男が潜んでいたのは屋根の上ではなくマラソン選手たちが目の前を走っていく道路脇に駐車した花屋のトラックの中だったのだ。人気歌手を護衛するように走っているスカッケも危ない。
ベックたちは間に合うのか。

これは白熱した展開だった。そしていつもの寂しさが漂うラスト。
スカッケを助けようと巨体を揺らしながら走るラーソンも涙モノ。当のスカッケは完走することばかり考えて走り去ってしまうのだが。もー。
最期の1話がこうも面白いと勿体無い気がしてしまうなあ。
何故か『笑う警官』がないのが不思議なのだけどねえ。

しかしこのシリーズ全然誰も借りてないようで(笑)結構イケると思うんだけど。

監督:ピーター・ケグレヴィック ダニエル・アルフレッドソン 出演:ヨースタ・エックマン キェル・ベルキビスト ロルフ・ラッスゴル ニクラス・ユールストルム コリンナ・ハルフォーフ
1993年スウェーデン


posted by フェイユイ at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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