映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年01月12日

『恋のからさわぎ』ジル・ジュンガー

10 Things I Hate About You.jpg10 Things I Hate About You2.jpg
10 Things I Hate About You

やっとかねてから言っていたヒース・レジャー主演(と書かれている)『恋のからさわぎ』をDISCASの動画配信で鑑賞。
今になってしまったのは、この映画を観る事にやや興味を失ってしまったからなのだが、先日観て感激した『ルックアウト』の主人公ジョセフ・ゴードン=レヴィットが出演しているのに気づいて鑑賞意欲が再び燃焼。ようやく観ることになった。

さて世の評判でも似ているという噂のヒース・レジャーとジョセフ・ゴードン=レヴィットが共演とはどうなることかと思ったら、なんと冒頭から二人が見合う場面から始まるのである。
確かにちょっと似ている部分もあるがこうも並べられるとそうは似てなかった。なにしろヒースの方が頭ひとつ(というのは大げさか)ガタイがでかくてゴードンはまだ少年のような可愛らしさなのである。
それにしてもこの作品では二人が何回となく並んで話すシーンが出てくるのでなかなか愉快だった。

それにしても!
自分がそんな感情に襲われるとはあまり思っていなかったのだが、まだ本当に若くてはつらつとしたヒースを観ているとこの人がもういないんだ、という気持ちがつのってぐっときてしまう瞬間が何度もあった。
特に彼がぱっと笑う表情が素敵なのである。
この映画のヒース・レジャーは彼の他のどの作品より純粋に男らしい魅力に溢れている。と言ったらヒースからも嫌がられてしまうかもしれないがそう思わせてしまうほどこのヒースはかっこいいのだった。

映画自体もとても面白くて楽しいいい作品だった。シェークスピアの『じゃじゃ馬馴らし』を下敷きにしているせいもあってか、無理に妹の話から姉の恋愛劇に運んでいくのでちょっと展開がまどろっこしい気もするし、主演のはずのヒースが冒頭の顔出しだけでいっこうに出て来ず殆どゴードンくんが主人公のような展開なのである。チョイ前でヒースのみ目的だったらご機嫌斜めになるとこだが今回は半分がゴードン見たさだったので自分的には意外な内容に喜んでしまった。この時のゴードン君はすっごく可愛いのである。ヒースファンは暫し我慢。もうじき活躍するので。
とにかく妹ビアンカとゴードン=キャメロンの恋愛と姉キャットとヒースの恋愛が面白く絡んでいく楽しいラブコメであった。
特にヒースが好きになる姉キャットが面食いではあるがくだらない恋愛沙汰が大嫌いで世間に迎合することを何より軽蔑しているという曲者なのが面白い。キャット役のジュリア・スタイルズはどこかで見たなーと思ってたらマット・デイモン『ボーン・シリーズ』でニッキー役で登場する彼女だった。鼻っ柱の強い美人というのは共通している。
というわけで最初はゴードン=レヴィット演じる転校生キャメロンが学校を紹介してもらう際に出会ったビアンカに一目惚れするのだが、彼女は学校一のかっこつけ男ジョーイからも目をかけられている。しかもビアンカのパパは二人の娘に「卒業するまでは男女交際は許さん」という筋金入りの堅物なのだ。
姉キャットは学校の馬鹿男たちを軽蔑しているのでパパに賛成なのだが、妹ビアンカは人並みにデートくらいしたい!とパパに懇願する。パパは「キャットがするならおまえも許す」とにやりと笑う。
徹底的に頑固なキャットが男とデートする可能性はないに等しいのだった。

という出だしでビアンカを好きになったキャメロンとジョーイは二人とも姉キャットのボーイフレンドとしてヒース・レジャー=パトリックをあてがおうと必死になる。最初は金でキャットに近づいたパトリックだったが次第に本気になってしまうのだ。
頑なでいちいちパトリックに噛み付くキャット。あまりのへそ曲がりに呆れてしまうほどだがパトリックはそんな彼女を他とは逆に好きになってしまうのだ。
おや、この心理と展開、なんだか昨日観た『シークレット・サンシャイン』と似ているではないか。無論あちらはもっと深刻な問題を抱えたシリアスな内容だが、とんだじゃじゃ馬を懸命になだめていく様子は共通するものがある。こういう男性の存在ってやっぱり女性にとっては夢のようなものなのかなあ。
ヒース・レジャーとソン・ガンホは朴訥とした大男というところは非常に似ているし^^;いや私的には同じくらい魅力的男性なんだけど。

そしてヒースは最初は「あいつは刑務所を出てきたばかりだ」とか「生のアヒルを食べた」とか「肝臓を売った」とかよくわからん噂をたてられている怪しい男なのだがキャットを好きになって彼自身夢中になっていく。
サッカーをしているキャットの(アメリカではサッカーは女の子がよくやってるんだよね)観客席で「アイラビュー、ベイビー♪」と歌って踊るヒースの可愛いこと。「あなたって緑の目なのね」と言われてにこっと笑う顔や酔っ払ったキャットを介抱するとこなんかも素敵なのだった。

こんな風でヒース・レジャーファンなら絶対だし、青春ラブストーリーが好きな方も楽しめる作品だと思うのだが、結局日本では未公開でDVDにもなっていない(VHSでなら購入可能)とは勿体無い。
私は上に書いたようにDISCAS動画配信で観たのだが我がパソの性能ゆえかたびたび画像が止まりかけるのを我慢して鑑賞。でもそのくらいの犠牲の上でも観る価値あり。
可愛らしいゴードン=レヴィットくんはまた観れるがヒースの笑顔がもう観れないのはやはり残念だ。
若々しく希望に満ちた頃だったであろうヒースの眼差しが印象的な作品である。

アメリカでゴールデン・グローブ賞が11日に発表され、ヒース・レジャーが『ダークナイト』で助演男優賞を受賞したことがうれしくも悲しいニュースだった。

監督:ジル・ジュンガー 出演:ジュリア・スタイルズ ヒース・レジャー ジョセフ・ゴードン=レヴィット ラリサ・オレイニク
1999年アメリカ

10 Things I Hate About You3.jpg10 Things I Hate About You4.jpg

こちらが動画配信→ 『恋のからさわぎ』
3月2日までとなっております(現時点)画像がよくないのは覚悟の上でどうぞ。記事で止まりかけたと書きましたが2回目観たらなぜかスムーズに観れました。そういうものなのでしょうかね??


posted by フェイユイ at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
・・もう少しでヒースの命日ですよ〜フェイユイさん!そして昨日、ヒース、ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞を獲りましたよ。。何てグッドタイミングのレビュー!☆ありがとうございます。。(涙涙)。。一年経つのですねぇ。その一年のあいだの作品の繋がりで今この作品というのも不思議な縁を感じますね!
私はパソ配信で見る気が全くないので(多分みれない)フェイユイさんのレビューで今は充分です。しかしDVD化無しって何故に、ですよね・いい作品みたいなのに・・いつかDVDで観られることを祈って待ちます。
可愛いだろうなぁヒース。ここに載っている写真だけでも十分その初々しさが伝わってきました。
長い一年でした。半年してから『ブロークバックマウンテン』を、観ました。そして『チョコレート』を。『悪霊喰』を。『パトリオット』を。『キャンディ』は実は死の直前に映画館で(スクリーンの彼は初めて)観ていたのです。ラスト、「主人公の行き先は死だな・・」と感じました。まさかそれが現実となるとは・・。
ヒースは、死んでしまったけれども永遠の私のアイドルです。。。
Posted by フラン at 2009年01月13日 01:01
ああ、もうそんなに経ってしまったんですねえ。ヒースはいないのに賞の話だけがあちこちで起こっているなあと思っていましたが、1月だったんですねえ。

この映画とてもいいのでほんとに何故DVDにならないのか不思議です。

ヒースの死は多くの人に衝撃を与えていますね。
この映画の明るい笑顔を観てると一体何故と思い信じられません。
Posted by フェイユイ at 2009年01月13日 20:45
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。