映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年01月25日

『フラガール』李相日

フラガール.jpg

昨日観た『舞妓 Haaaan!!!』の対極にある、と言ったら言い過ぎかもしれないがかなり反対側に位置する作品ではないだろうか。
個人の為でもありながら地域の人々とのつながりがあってこその存在、というような人情味溢れる物語であった。
そして男から見た「舞う女」の『舞妓 Haaaan!!!』の逆に女の立場での「舞う女」『フラガール』虚構の世界と現実の世界、という対極でもあった。
その上、華やかな京都からものすごい田舎町へと移動して、方言もさることながらそういう背景の違いも極端で二つの映画を続けて観る面白さも感じてしまった。

この映画でも最初ぐっと来てしまうのは「自分はこうなりたい」と願う少女が父親の反対に会い自分を抑えて妹弟たちのために踊りを捨ててしまう場面である。彼女の場合は仕方がない、とはいえ、やはり悲しかった。最後の最後まで彼女が戻ってくることはないのかと期待したりもしたのだが。無論彼女のような人もたくさんいただろうし、彼女の存在が親友を引き入れ、先生との間を緊密にしていく、という設定は素晴らしくうまいものだったと思う。
題材は突飛なようで田舎町に不釣合いにモダンなものが登場し田舎の人々を翻弄しながらもそのなかに溶け込んでいく、というパターンはそれほど目新しいものではないし、設定も物語もよくある型どおりとも思えるのだがそんなことがどうでもいいほど感情に訴えてくる。
踊りなどやったことも見たこともないであろう少女達が(やや大人もいるが)次第に熱心に練習をしていく場面を見るだけでじわっと来てしまうのだからしょうがない。
母の愛、兄の思いやり、そしてハワイアンセンターのやしの木を枯らすまいと必死になってストーブを集める姿がもうこてこてにお涙頂戴なんだけどまんまと涙をこぼしてしまう自分なのである。

松雪泰子がかっこよく、豊川悦司が魅力的で、 蒼井優は可愛くて踊りが上手くて、しずちゃんもかわいくて、 富司純子さんが貫禄で、とこれも素直に感動したい作品だった。

監督:李相日 出演: 松雪泰子 豊川悦司 蒼井優 山崎静代 池津祥子 徳永えり 三宅弘城 寺島進 志賀勝 高橋克実 岸部一徳 富司純子
2006年日本


ラベル:友情 愛情
posted by フェイユイ at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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