映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年02月09日

『西の魔女が死んだ』長崎俊一

西の魔女が死んだ.jpg西の魔女が死んだ2.jpg

昨日の大森南朋出演目的で観た『ミッドナイト イーグル』が憤懣やるかたない作品だったのでなんとかこの作品でもう少しマトモにナオさんを観たいと切望した。
とはいえ私のブログ記事を常々読んで下さっている方ならもうご存知だろうがとにかく「教育的・指導的」な作品が大の苦手な私である。この作品なんかもうまるでそれの見本の如き内容だがさほど虫唾が走ることもなく観終えたのであった。
学校での馴れ合いの仲間意識に反発して一人ぼっちになってしまった少女まいは母親に登校拒否を宣言する。「扱いにくい子」に考えあぐねた母親は山の自然の中で一人住まいをしている母(まいにとって祖母)にまいを預けることにする。
まいの祖母はイギリス女性で日本人である祖父と結婚したのであった。まいは静かな山中の自然に触れあい、優しい祖母と素朴な生活を始める。そしてまいは祖母が魔女であることを知らされる。
といった具合のまことにのんびりとした映画で自然の美しさ大切さ、人間がどう生きるべきかを教えてくれる有難い映画で普段ならこういう説教じみた話は我慢ならないのだが案外すんなり観れたのはお祖母ちゃん役のサチ・パーカーさんの魅力ゆえだろうか。なんだか素直にこういう生活いいなあ、なんて憧れてしまったのだった。
大都会に住んでいるわけじゃないがそれどころか田舎町なのだがそれでもこういう溢れる自然、というものにはとんとご無沙汰の日常である。そういえば小さい頃はおばあちゃんちが山の中で楽しかったし、自宅の回りも田んぼやら地面がいっぱいあってみみずやら虫やら草花で遊んでいたものだなあ、と思い出にふけったりもする。
教育的、と書いたがこの作品のいい所は物語の中で答えを出していないことだ。
この物語は途中までは結構都合よくいってたのにもう少しで終わりってとこで不気味な存在の近所の男(きむにい)が不気味に絡んできたりしてすっきりしないまま、まいとお祖母ちゃんが険悪な雰囲気になって別れてしまいお祖母ちゃんが死んでしまうという居心地の悪い終わり方になっているのが面白いのである。人生はうまくいったな、ということは少なくて失敗したり後悔したりの連続であり、まいはお祖母ちゃんの優しさを感じることができたがそれでもあの時こうしていればよかった、と何度も思ってしまうだろう。でもだからこそまいの心の中にお祖母ちゃんと不気味な男との物語は消えることなく記憶されていくのではないだろうか。
そしてまいがお祖母ちゃんになった時、まいのような孫ができてお祖母ちゃんが他の誰よりも(あの男よりも)自分を愛していたことを感じられるのだと思う。

若い頃だったら「こんなお祖母ちゃん欲しいなあ」って思うのだろうが自分はすでに「こんな可愛い孫とこんな生活できたら幸せだろうなあ」なんて思ってしまうのじゃ。
緑溢れる画面と美味しそうなパンやジャムやお茶、霧の森も素敵だった。

ところで最近連れ合いと「最近の映画やドラマってあんまり外国人が出てこないよね」と話し合っていた。画面の中にいる、ぐらいの登場はするけど主要人物として扱われない。
昔は案外国際的な話がよくあったし、今よりも余計に外国人が登場したのではないだろうか。
日本人ってまたどんどん鎖国的になっているのか、外国人を飾りじゃなく主要に登場させるのは困難なことが多いのか、あのCMのお兄さんくらいじゃないのかと思いながらもう少し鎖国を解いてもいいのではないかと考えたりもするのだが。実際の生活にはもっと身近に存在しているはずなのに映画ドラマでは交わってないような。
と思うのは間違いかな。すぐ消えるバラエティみたいなのには出演させるのにねえ。

おっと肝腎の大森南朋。うんまあこれも短かったが。昨日の作品よりは必要な役柄でよかった。
前髪をおろしていいパパを演じていました。あれ、りょうさんとの絡みがまったくなかったかな、夫婦なのに^^;
やっぱり主演期待します。もう少しで観れますからねー。

監督:長崎俊一 出演:サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 大森南朋 高橋克実 木村祐一
2008年日本



posted by フェイユイ at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 大森南朋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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