
PRETTY BABY
ルイ・マル監督作品で現在私がレンタルできる最後の作品になってしまった。
ルイ・マル監督の名前を知らなくとも私と同じ世代ならブルック・シールズ主演のこの映画は知っているのではないだろうか。
母親とともに娼館に住む少女ヴァイオレットが完璧と言える素晴らしい美貌を持ちながら無邪気に振舞う様子を美しい作品に仕上げたものだ。
小悪魔的なヴァイオレットが売春に対して何の戸惑いも衒いも反発もなくあっけらかんとしすぎているのが観やすくもあるのだが反面却ってエロティシズムに欠ける気がする。
何も物怖じしないヴァイオレットが奔放に暮らしながらやがて初めての客をとり、写真家の男と恋に落ちて結婚し、金持ちの男と結婚した母親のもとへ引き取られるまでが特に混乱するようなこともなくすんなりと進んでいく。
娼館の女達も買いに来る男達も写真家の男も善良な人物ばかりなので「こんな遊んでばかりで楽しそうな仕事ならやってみたいものだ」とつい思ってしまう。三池崇史監督の『ぼっけえきょうてえ』とは偉い違いだ。
あまりにも絵画のようでありすぎてロリコンの男性よりは可愛い少女が好きな女性向けの映画のような気がする。
もしくは「昔はこんな風に少女を金で買ったり、結婚したりすることができたのだ」というノスタルジックな昔話のようなものか。
同じ少女売春婦としてイメージされたジョディ・フォスターの少女時代のほうがよりリアルにセクシャルであったし、コメディの『ダウンタウン物語』でさえジョディの娼婦姿の方がより隠微でそそられるのではないだろうか。
まあそんなごちゃごちゃ言う映画ではなくニューオーリンズの娼館の気だるい雰囲気を楽しんで観ればいいのかもしれない。
ブルック・シールズの愛らしさは確かに見惚れてしまうばかりでほっそりした少女の裸体を惜しげもなく披露した場面はもう今では大っぴらには観れないものかもしれないし。
監督:ルイ・マル 出演:ブルック・シールズ キース・キャラダイン スーザン・サランドン フランセス・フェイ アントニオ・ファーガス
1978年 / アメリカ
ラベル:少女
今WOWOWでルイ・マル特集なのです。『鬼火』『恋人たち』も『さよなら子供たち』も放映されます。もし何かの伝手でW0W0W録画が出来るといいですね・・^^;『ビバマリア』は大昔みて余りのつまらなさに唖然とした思い出が(笑)だから今回も放映ありましたが最後の5分しか覗かなかったのですがそれでもやはり、奇妙な感じ。ルイ・マルといえどもイマイチ作品はあるのですよね〜。
ところで先日ケーブルテレビでブニュエル『昼顔』初見。ドヌーブの美しさとファッションが素敵でしたが作中に出て来るピエール・クレマンティという悪党役の彼☆ベン・ウィショー彷彿のえらくアブナクも美しい,魅惑的な役者でした。彼を観るためだけにまた見たい位です。ただこの彼、57歳に亡くなったそうですがこの後はマカヴィエフやパゾリーニ作品に出演。私はこの辺り抵抗ありますので^^;もうひとつ『山猫』だけはチェックしてみたいと思います。
最近の映画をここ3年間位観続けたせいか、クラシック作品にまた回帰しつつある部分が自分の中に出てきたようです。昔の映画に触れ直したときの自分の感想が深くなっているのに気付くのは嬉しいものです。昨日『草原の輝き』を鑑賞、若い頃の自分には見えなかったもの〜作品が訴えているもの〜が今はハッキリ、見えている気がしました。また古い作品を観直してみようかなと思っています。長文すみませんでした。
今夜も古い映画鑑賞でした。
『さよなら子供たち』が観れないのでそれだけが悔しいです(笑)再DVD化してくれないのかな〜。
ブニュエル、そうですか!そりゃ観なくては!!
がない。(西洋では、子供のヌードからして日本とは違って罰が重い。西洋人が来日して驚くのが未成年タレントのヌード写真が日本では堂々と売られている事でした。向うではエロ映
画はまず最初に未成年者が出ていない事をハッキリと提示しなくてはならないのです。文化の
違いでしょうけど)
この映画の原作を探してるんですが、南部の
公娼の参考に。当時、本屋で立ち読み経験あり、少ししか見てないんですが、娼婦が分娩していて、仲間の娼婦がおマン×が裂けても、伸びるんだから、頑張れ!ってやっている場面
でした…。