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2009年04月28日

『体育館ベイビー』深川栄洋

体育館ベイビー.jpg

別に昼間「ゲイ映画ベスト」をやったから観たんじゃなくたまたま今日の予定がこれだったのだが^^;
世を賑わせているBLもの、ゲイ映画が大好きなら観てもよさそうなものだが多分今まで自分は観たことがないのだ、と思う(確信は持てない^^;)何故これを観たかといえば無論監督が深川栄洋だったからで。『真木栗ノ穴』でよくある物語をあそこまで面白く見せてくれた監督なら若干軽んじられるBLものをどんな風に見せてくれるのかと期待したのである。
さて他のレビューをチラ見してもそれほど高い評価でもなかったようだし、出演の少年たちも初見の身ではあったが、これは予想した以上に素晴らしい出来だったねえ。

『真木栗ノ穴』もあまり予算があったように見えなかったが本作はもっと厳しい状況だったのではないかと思われる。登場人物もほぼ主演の3人の少年と一人のコーチパパ、病気の少女、学校の女性教師くらい。
映像もかなり渋いもののように思えたが出来うる限りに美しく撮られていたように感じられる。
ゲイ・少年愛とプールというのは定番であるし、出てくる3少年が3人とも可愛いし、一番の美少年であるジュン君を彼と同じ水泳部の村井とジュンの幼馴染の加藤が取り合いをするというなんだか他愛ない話なのだがさすが深川監督の微妙な匙加減が効いていて結構キュンとしながら観とおしたのだった。

3人とも美形だと思うのでそれほど大変ではなかったろうけど、それでもかなりの演出を駆使してより3人が魅力的に見えるように工夫されている。
あまりぺたっとしたアップがなくて光と影を多用に使い分けている。村井君はとんがった横顔の感じがちょいファニーで可愛いし、ジュンが勉強しているとこが蛍光灯で照らされているのがとてもいい感じである。プールの中の二人の撮り方は本当に綺麗でジュンが最初失神してしまいぼんやりと浮かんでしまうところ、それを村井が助けに飛び込む場面、夜のプールに二人がいる場面、薄暗い照明で浮かび上がる少年たちの裸、水に浮かぶ裸の腹が水を弾くところなんかも若々しい美しさが眩しいのだ。
水の外と中で音の響きが違うのも幻想的な雰囲気がある。
ほんの触れ合うほどのキスシーンの他は好きだとか言う台詞だけで特に際どい場面なんかはないのだけど、まだ幼いと言ってもいいような少年たちの恋物語なので自分としてはこれで充分である。
なんだかやたらと気持ちが高ぶっている村井君の思いつめた台詞も加藤君の思いを封じ込めた切ない語りかけも二人の友人に思われている美少年ジュンのまだ目覚めていない様子もどれもいたいけで透明な少年期を描いた美しい作品だと思う。
終わり方もいかにも無茶をやる若者らしく微笑ましくて可愛かった。

ジュンのパパの存在が気になってこういう話だからまさか息子に恋心を抱いているだとか村井に気があるとか心配したがそういうんではなかったようで安堵した^^;マッサージのシーンが一番濃厚に肉体接触があるもんだから。

昨日の夜、ベン・ウィショーの『Baby』のDVDを観てたもんだからプール続きでセクシャルな裸体ばかり見てしまった。
だってこれ『体育館ベイビー』だから水泳とは思わなんだ。
『体育館ベイビー』ってジュンのパパが体育館で教え子をやっちゃってできたのがジュンだからだって。すげえこと考えるなあ。

監督:深川栄洋 出演:中村優一 高橋優太 久保翔 桐谷美玲 桜庭ななみ
2008年日本


ラベル:少年 同性愛
posted by フェイユイ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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