映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年05月09日

『アーネスト式プロポーズ』オリヴァー・パーカー

THE IMPORTANCE OF BEING EARNEST 2.jpg
THE IMPORTANCE OF BEING EARNEST

ジュディ・デンチ出演作を観たくて探してたら、そうそうこの作品があったのになんとなくスルーしてしまってたんだけど、観てみたらなかなか面白かった。
私は知らないで観てて「シェイクスピア風に物語を作ったのかな」と思ってたら原作はオスカー・ワイルドだったのね。どちらにしてもシェイクスピア劇をもじったような感じである。
「アーネスト」(つまり正直者っていう名前だね)という名前を使って人々のトンチンカンな騒動を面白おかしく描いた小作品。
 
田舎に住む紳士ジャックは町へ行きたくなると「不肖の弟アーネストがまた金の無心だ」と使用人及び後見をしている少女セシリーに説明し出かける。そして町では自らがアーネストを名乗っている。彼をアーネストと信じる都会人アルジーは都合が悪くなると友人バンベリーが病気だと言って田舎へ逃げ出す。
ジャックはアルジーの従姉妹グウェンドレンに夢中で求婚するが彼女の母親は出生に謎があるジャックを信用していない。
一方アルジーはジャックの留守中に屋敷に入り込んで彼の弟アーネストだと嘘をつく。そしてジャックが後見をする娘セシリーに恋をする。
そういうわけで話はもつれこんがらがっていく、というふざけた笑い話である。おまけにグウェンドレンはジャックに対し「私はアーネストという名前の男性と結ばれる運命なの」と言い出すので当のアーネストであるはずだが実はジャックは面食らってしまう。
名前なんぞどっちでもよさそうだがジャックとしては愛するグウェンドレンが愛しているのがアーネストという名前の男である、ということには我慢がならない。だが真実を打ち明けるわけにもいかない。

こんがらがってもつれた糸を最後に解きほぐしていくがちょっとした誤魔化しもあったりする。(原作では違うらしいが)
軽い調子のコメディなのだがこれって演出さえ変えればサスペンスだのミステリーだのになってしまいそうだ。
『アナザーカントリー』に耽溺した者としてはコリン・ファースとルパート・エヴェレットの共演だということがなにより嬉しいことではある。私はコリンが大好きだったのだが年齢をとってもちっとも変わらない気がする。昔の面影を見てしまうからなのかなあ。でもとても素敵だし、あの眼差しが可愛らしい。口が好き。
ここでは堅物であまり話が得意でないという性格がまた可愛かった。
労働者階級と貴族階級ははっきりとした一線があり結婚も許されないというのが建前だが案外内部を覗いてみればみんな何か問題や秘密を隠している、という皮肉めいた物語でもある。

ジュディ・デンチはやはり文句なしに素晴らしい。小さいんだけどこの迫力。凄い。

監督:オリヴァー・パーカー 出演:ルパート・エベレット コリン・ファース フランシス・オコナー リース・ウイザースプーン ジュディ・デンチ
2002年 / イギリス/アメリカ


posted by フェイユイ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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