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2009年05月25日

田宮二郎『白い巨塔』<1978年版>第3・4話

第2話最後で「これでうまくいくのかー」と喜んだのも束の間(当たり前と言えば当たり前だ。すぐ終わってしまうぞ)思った以上にずるずる泥沼にはまり込んでいく。「よっしゃ、わしがなんとかしたる」と言ってくれた義父とその友人のおっちゃんもなかなか人の心を動かすのは容易ではないのだなあ。手に汗握ってしまうではないか。

東教授がほんとに嫌な教授らしさが滲み出ているのだよねー。第4話で判ったのはこの物語が単に財前という自信家の男の野望というのではなくて、東教授たちは代々教授といういい家柄身分なのだが五郎は田舎の学校教師を両親に持ち、しかも父親を早くに亡くして母の手一つで育てられた身の上だということ。
五郎の母親は彼の幸せの為に一人息子である彼を財前産婦人科の養子婿にして自分は一切彼に会おうとせず田舎に引っ込んでしまったのだ。一見冷酷なような五郎は母親の為になんとしても教授になってやると誓ったのである。
愛人ケイ子は五郎が母親に送金していることを知って「今までは興味本位だったけど、今からは必ずあなたを教授にさせるわ」と決意する。いわば五郎の妻も結局は五郎とは違う身分。だから五郎はケイ子に心を開いているのかと今頃気づいた自分であった^^;

さてそれにしても教授になるというのは厄介なことなのだなあ。実力があっても大事なのは根回しで相手の顔色を伺ったり、作戦を立てたり大変である。
どこの大学出か派閥権力争いなのだ。
五郎も医局長を味方につけたりと反撃をしてるが今のところ東教授の行動のほうが先を行っている。
ところが第4話の最後でとうとう財前五郎が直接東教授に刃を突きつけるような発言をする。東教授が他の大学から次期教授を入れようとしているという噂があると直に問うたのだ。
無論さすがにこの段階では東教授もそうだとは言い難い。「右手である君に相談もなくそういうことはしない」と言ってしまう。
それに対し五郎は「もしそういうことがあったら泣き寝入りはしない」と東教授を睨みつけるのだった。

うわまた怖い「続く」だ。東教授が青くなってしまったような気がするが、きっとまた次の話では東教授が盛り返しているのか。

ところで財前の対比で「人情のある」医者として登場する里美助教授が出てくるが今回の話ですい臓癌の疑いがある患者を何度も検査してあげくに何もはっきりとは告げないまま検査手術をするのだが、これって人情味のあることなのか。ドラマ中でも患者の女性は「何も言わないまま検査検査でこの上腹を開いて検査なんてあんまりだ」と苛立っているが私だって何の理由も言われずに手術って怒ると思う。こういう医者のやり方って結構あるような気がするが昔のドラマだからということもあるのか。どちらか判らないならそれはそうだときちんと説明して欲しいと思う。検査手術で癌摘出しましたって言われても逆に素直に喜べないような。何故説明しないのか。今だったらするのでは、とも思うのだがどうだろう。実際自分が具合が悪くなって病院へ行ってもナンだかよく説明してくれない時がある。こういう医者って困るのだ。

名刺代わりに120万円の絵画(今の値段でも高いぞ)って凄いなあ。当然の金額なのか。

手術シーンがこんなに生々しく撮影されてるとは思わなかった。この映像はナンなんだろう。

出演:田宮二郎 生田悦子 太地喜和子 島田陽子 中村伸郎 山本學 中村伸郎
1978〜1979年 / 日本


posted by フェイユイ at 22:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 白い巨塔<1978年版> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たまにはベン以外の所で、と言っても昔、親が田宮二郎のを観ていて子供過ぎた私は何が分ってる訳でもなかったのですが。
オープニングの殿様行列みたいなのとかは姉妹と真似して遊んだりしてました。

昔は役者さんが大人だったしドラマ自体もそうでした。今観たら昔はテレビでこんなこと放送してたんだって驚くようなものがたくさんありますね。「悪魔のようなあいつ」は当時でも特殊だったのでしょうが天地茂の明智小五郎ものとかもアダルトな世界だったと思う。

幼心に大人になったらこんな世界が待っているのかも・・なんてときめいていました。
別にそんなこたありゃしませんでしたが。
Posted by ふぇでり子 at 2009年05月27日 21:44
私はTVドラマを余り観てなかったせいで今頃になって初めて観てます。
噂には聞いてましたがさすがに面白いです。
とにかくおやじばかり出てくるのが一番の驚きですね(笑)30代がせいぜい一番若い世代という(子供はいるが)のが凄いです。
Posted by フェイユイ at 2009年05月28日 00:52
私は唐沢版も結構ハマって観てたんですが、その後冬休み頃にうちの地域はなぜか田宮版を2話ずつぐらい固めて放送してまして…
比べるつもりで観てる内にこっちもハマってしまいました
いつかはお正月の買い出しに出てる時に録画してないのを思い出して
『えらいこっちゃ〜車ぶっ飛ばして帰らんと〜!!』
と家族で発狂したぐらいです^^;
でもフェイユイさんは先にこっち観ちゃったから唐沢版は物足りないかもしれません
Posted by may at 2009年05月31日 00:19
そうですね、きっと。
最初は両方観てやろう、と思ってたんですが、こっちがあんまり面白いし古臭さも感じないのでもう唐沢版は観ないでしょうねえ。
韓国版もあるのですけどね(笑)

ほんとはまず『華麗なる一族』を観ようと思ってたのにそれならまず先にこっち観ようか、と思ってしまったという、変な話ですが。
Posted by フェイユイ at 2009年05月31日 01:04
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